一度きりの人生、大事にしないとっていう言葉が偉大だと気づく頃は結構歳取ってたりする。

ろぼ

自分で思ってるより普通じゃなかったりするんだよね。

パニック障害で休職中。
未だ引きこもりから脱することができずにいる36歳。

しかし、良くも悪くも変化はあった。

まず、休職期間が半年を過ぎクビになりました!
突然の重大発表でした。

とはいえ、意外と肩の荷が下りたというか、スッキリとしている自分がいたりする。
辞めたくないって思ってたはずなのに、行かなくていいとなったら凄く楽になってしまったのです。
意地になってただけなんだわ…きっと。

会社とのやり取りで、うすうす感じてはいたのですが、やはり半年というのは待つ側からすると長いようで、帰る場所はとっくに無くなってたんだなって、素直に受け止められました。

本人は色んなこととの戦いで、引きこもっているわりに時が過ぎるのが早いんだけどね。

それでも、とても思いやりのある会社で、退職金やらお見舞い金やらと色々ご好意を頂き、最後まで面倒を見てもらいました。
本当にありがとうございました。

で、今後だね…。
どうしようか…。

もちろん悩んだり不安になったりするけど、職場にいた頃より軽く考えられるのは、責任とか職場の仲間のこととか考える必要は無く、単純に自分のことだけを考えるからなんだろうな…。
誰も関わらず、自分のことだけ考えるとなると楽観的になる性格は、今になってとても役に立っているように思います。

これまで、いくつかの職を経験してきたけど全部違う職種で、しかも楽しそうだから…とか、やってみたいから…ていう単純な理由で、未知の世界を選んできた。

その延長で、今できる事と考えた結果、さらに未知の世界を目指すべく資格を取ろうと時間をフルに使って勉強中でございます。

というのも、高校の頃、あるアイドルのライブを見に行った私は、帰って来てから全てにやる気が起きなかった。
煌びやかな世界を目の当たりにして、私は普通の生活を送ることが、とてもつまらない人生だと思ったんだよね。
毎日毎日同じような日々を送って、代わり映えのない景色を見て、特別感動することもなく、狭い水槽の中の金魚みたいだと思ってた。


なんのために生きていくんだろう…。


そんな風に考え始めた頃、母親が『何かあったの?』と聞いてきた。
うちの母ちゃんは立派な人で、そういうことすぐ気付く。で、ちゃんと聞いてくれるんだ。
私の尊敬する人です。

そんなわけで、すべて包み隠さず話しました。

【なんにも無い。こんな普通すぎて希望もない中で生きてても楽しいわけない。なんの為に生きていくの?】

はい…最低です。
今なら絶対言わない。
普通にいられることが、どれほどのことなのか身をもって知っている。
当たり前のことを当たり前に出来ることが、どれほど素晴らしいことなのか羨ましいとさえ思う。

案の定、母親は大激怒。

『お母さんだって、夢とか希望とか無かった。でも、結婚して子供が生まれて、その子供たちがバカでもいいから健康に普通に育って欲しいっていう希望と夢が出来た。お母さんの夢なのに、そんなこと言われたくない!まだまだこれからなのに、そんなこと言うのやめて!』

それを言われた時に、自分は自分だけのものじゃないのだと痛感しました。
綺麗事だと言われればそれまでたし、自分で言うのもなんだけど、私は親に恵まれてるとも思う。

ただね、その言葉で気付いたんだよね。
何もないんじゃなくて、何もしてないだけだったわ〜って。
与えられるの待ってたって、楽しいことが降ってくるわけないんですよね。
それからかな、やりたいと思ったらやってみようって決めたのは…。

ありがちだけどね…。

そんな中でも凹む事は当然ある。
でも、いつものように【あんたは十分楽しそうだよ。大丈夫。】て言ってくれるなら、これからも普通のことを頑張れる気がするよ。


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