君なんてダイキライ!

那月 綾

女子って怖いね…

 数日前、入学してまだ2日なのに転校生が来ました。
そして、大型犬の人間に何故か私は懐かれました…
「…は・る・か・さーん!」
「うわっ!……あ〜、おはよう、神崎さん」
「おはよう!」
もちろん、イケメンの人に懐かれたら、女子の悪口や視線が痛いもので…
 「まただよ……あの人何様なの?」
(な、何様って言われても…私は好きで、懐かれてはいません!)
毎朝、毎朝こればっかで…日に日によって、耳が痛い…
そう、これも!全ては!神崎愛斗のせいだ!
私は決めた。神崎愛斗とは関わらない方がいいかもしれない…と…
「春香さん!おはよう…ご……なんでお前までいんだよ!神崎!」
大和さんは神崎さんが、いることに気づいて睨む目で言った。
「俺が春香さんといようがいないが、お前に関係ないだろ!」
神崎さんは笑顔で答える。私は前へ歩きたいのに、大和さんが前にいて通れない。
大和さんは私の手を引っ張って神崎さんから離れさせた。
「行きましょ!春香さん!」
そう言う大和さんは私の手を強く握りしめて歩き出した。
 大和さーん!!なんで怒ってるんですかぁ〜!
「ひ、大和さん、手、手が痛いです…」
「あ!ご、ごめん!春香さん…」
大和さんは私の手をさすって痛いのを治してくれる。すると、反対の手が神崎さんに取られ、何故か私の手にキスをしてきた。私はびっくりした…でもそれを見ていた女子は
「ギャーギャー神崎くんがァ〜!!」
と悲鳴をあげ、気絶した。
神崎さんって怖いね……いや、イケメン=怖い…だわ…

というか!なんで登校しているだけでこんなにうるせえの?登校するだけで疲れる!
「ちっ…」
         ゾク〜…
な、なんだろう、寒気が…
嫌な予感がする…





昼休みの時間…
ある3人組の女子達に呼び出された…
呼び出された場所は、体育館裏だった…
「あんたさあ、大和くんと愛斗くんのなんなの?」
「い、いや、その〜」
私にとってこういう展開は予想していた…が、実際にこういうことになると、やっぱり怖いですね…
(もう、やだ…(泣))
「はっきり言いなさいよ!」
「だ、だから…大和さんと神崎さんはただの友達です…」
少し、怖くなってきた…
3人の女子は怒っている表情をいていた…
ま〜、そりゃぁ怒るよね。みんなのものが、誰かのものになったら…そうなるよね〜…大人気ないなぁ〜
「あんた!ムカつくんだよ!自分がモテてるとでも思ってるわけ?」
「思ったことなんかありません…というか、そう思う人の方が馬鹿なんじゃないの?」
私がそう言うと女の子Aさんが私を殴りかかってきた。私は目を瞑るしかなかった。
    パーン
という音を聞くと殴られたのは分かる。
だか、私は頬が痛くなかった。私はびっくりして前へ向くとそこには神崎さんががいた。
 なんで、ここにいるんだろ…
関係ない話なのに…
「君たち、何やってんの?」
大和さんまでいた…どこか怒っている…
「あ、あの…」
「こんなことしちゃダメだよ?」
神崎さんも怒っているが、それを隠している。あまり怒りたくないのかな…
でもなんで、この二人は私を助けてくれるの?
(…正直、うざっ…)
最近の私は変だ…どこか変わり始めている……
いつからだ?


この二人に会った時からだ…

女子3人組は「ごめんなさい!」と言って逃げた…大和さんは私を見ると、どこかほっとした顔になっていた。神崎さんは頬に手を当てて痛そうだった。
「ご、ごめん神崎さん!」
私は神崎さんに駆け寄る…
神崎さんは背が高い。顔に手をつくには、神崎さんが猫背になって私は背伸びしなければならない…今の神崎さんは猫背である…
(今なら…)
私は背伸びをし、神崎さんの頬に手を付けて言った…
「あと、助けてくれて…ありがとう…」
神崎さんはびっくりしている。私は照れながら言ったからあまり神崎さんの顔が見られない…
「良かった…無事で…」
柔らかいような笑顔だった…
     ドキッ
(?)
わたしの胸が跳ねた。この感情は?
分からない…気のせいだな…
私は、大和さんに向き直ると、大和さんは何故か、ムスッとしていた…
「大和さんも、助けてくれてありがとう!」
「!!いえ!当然のことです!」
立ち直り早〜…ま、いっか。
「さ、二人とも、教室に戻ろ?」

こういうの、なんかいいな…
(友達…か…………いいものだな…)
そう言えば、"笑う"のは何年ぶりだろうか…

やめよ考えるのは。
また、嫌なことを思い出しそう。

(しっかし、女子の嫉妬深さは恐ろしいほどに怖いな……自分も女だけど…)

男子が、「女子って怖いよな」って言ってたこと、納得するわ…

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どうも!はじめまして!那月 綾(なつき あや)です!
初原稿ですみません!
えーっと…「嫌いな奴」から書き直しました!すみません!
「嫌いな奴」は私にとって失敗した作品でした…ごめんなさい…( ´・ω・`)
なので、転校生の神崎愛斗が転校して数日立った話に変えました。
女子の嫉妬深さ…を中心に書こうと思ったのですが…ごちゃ混ぜになってしまいました(´・ω・`)
でも、楽しんで読んで下さい!出来れば…(><)
これからは、秋山春香の過去も少しづつ入れます!
秋山の過去、気になるよね〜…
あと、誤ってばかりでごめん!
これからもよろしくっ(*`・ω・)ゞお願いします!

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