幻想郷虚無異変

まったり

幻想郷虚無異変2話「幻想郷での出会い」

ハヤテ「いててて」

俺は体に走る痛みで目を覚ました。

ハヤテ「ここが、幻想郷か」

転がってる場所から、体を起こした、そこは、竹が大量にある竹林だった。

ハヤテ「えーと、ここどこだ?辺り一面竹しかねぇし、あっ、そうだあれがあったじゃん」

そう言ってその場にしゃがみこみ背中に背負っていた鞄から幻想郷全集を取り出し幻想郷全域の地図が載っているページを開いた。

ハヤテ「えーと、大量の竹があるってことは、
ここは迷いの竹林か、おっ、丁寧に説明も載ってんじゃん、なになに、迷いの竹林はその名の通り竹しかなくて普通の人は必ず迷う、迷わない為には竹林内のどこかにいる藤原妹紅(ふじわら の もこう)に会えば人里まで送っていってくれるか」

ハヤテ「フッ」

そう言ってパタンと本を閉じた、そして思った事を叫んだ

ハヤテ「ざっけんじゃねぇー、あんのBBAめなんちゅうとこに放り込んでくれとるんじゃーー」

と叫んだ。

そして、BBAと言った瞬間に後ろにスキマが開いた、そこから殺意全開の八雲紫が顔を出した。

紫「私を呼んだかしら?」

紫の顔には青筋が浮かんでおり、怒り状態がマックスだということを知らせていた。

ハヤテ「・・・・いえ、なんでもありません」

紫「ちょーっと、お・は・な・し、しましょうか?」

ハヤテ「ワタシハナニモシラナイ」

そう言った瞬間に紫にスキマの中に引きずり込まれた、開きっぱなしのスキマから叫び声が響いた。

ハヤテ「う、うわぁーーーー」

この中で何が起きたかは想像にお任せする。

1時間後、ようやく解放されたハヤテの顔は死んでいた。

ハヤテ「はぁー、次からあいつには発言を気おつけよう」

そう言った瞬間に竹林内に声が響いた。

??「アハー、人間なのだー」

ハヤテ「え?」

ギギギと音がしそうなほどの速度で声がした方に顔を向けた、そこには最悪の妖怪がいた、一見その辺にいる普通の女子小学生の見た目なのだが、ハヤテはその、その、少女が無害な人ではないということを知っていた、そして、この状況では最悪の相手だという事も、その子の名前は。

ハヤテ「ひとくい妖怪ルーミア」

ルーミア「ほぇ?私のこと知ってるのかー」

ハヤテ「ああ、情報だけだがな」

ルーミア「なら、話は早いのだー、私が何をしようとしてるのかわかるのだー」

ハヤテ「積極的には人は襲わないが、目の前に現れたら食べるんだろ?」

ルーミア「そーなのかー?私は食べたい時に食べるだけなのだー」

ハヤテ「んで、今は?」

ルーミア「お腹が空いてるからもちろん食べるのだー」

ハヤテ「デスヨネー」

この時ハヤテは自分の運の悪さを憎んだ、そして、今は全力で逃げねばならないと本能で悟り、ルーミアに背中を向けて全力疾走した、当然ながらルーミアは追ってくる。

ルーミア「まてまてー、大人しく食べられるのだー」

と、あどけない顔でサラッと恐ろしいことを言う、俺は全力で走りながら叫んだ。

ハヤテ「アホか!!食べられると分かってんのに誰が止まるか!!」

そう叫んで走る速度をさらにあげた、ハヤテとルーミアの命がけの鬼ごっこをしている様子をスキマの中から、紫は落ち着いた様子で見ていた。
藍「紫様」

紫「なぁに、藍?」

藍「失礼ながら、あのような人間が本当に強いのでしょうか?ルーミアから逃げ回ってるだけの人間が」

紫「藍あなたは気がつかないの?」

藍「?何がでございますか?」

紫「簡単よ、彼さっきから全力疾走してるのに、速度が落ちないは、いえ、むしろ上がっている」

藍「本当にそうでしょうか?私はすぐに体力が尽きて失速すると思いますが?」

紫「なら、もう少し観察を続けましょうか」

そして、観察すること1時間

藍「こ、これは確かに走る速度が落ちるどころかどんどん速くなっています」

紫「普通の人間なら無理でしょうね、そう、普通の人間なら、、ね」

紫の言う事は本当だ、ハヤテは全力疾走を1時間以上続けてるのに速度が落ちるどころか、どんどん上がっていく

紫「このままだと、いつか迷いの竹林を抜けるでしょうね」

藍「一体何が起こってるでしょうか?」

紫「彼は無意識のうちに能力を使っている」

藍「あれが、彼の能力ですか?」

紫「違うわよ、あれは彼の能力の一部、彼の能力はこの幻想郷を破壊することもできる力を持っている」

藍「人間がそれほどの力持っているなんて」

紫は藍の言葉を聞いた後ゆっくりと後ろに振り返り言った。

紫「彼の暴走を止めることができるのは、彼と同等の力をもつ貴方達3人だけ、彼が暴走したら頼んだわよ」

??「「「ああ、任せておけ」」」

一方で1時間以上追いかけっこを続けている2名。

ハヤテ「ちくしょう、まだ追ってきやがる、でも?なんでだ?全然疲れないし、まだまだら加速できる気がする」

ルーミア「むぅ、全然止まらないのだー、しかたがないのだー、こうなったらあれを使うのだー」

ハヤテ「え?」

ルーミアは懐から1枚のカードを取り出し叫んだ。

ルーミア「スペルカード発動!!」

ハヤテ「ちょ、いきなりスペカはあかんでしょ!!」


ルーミア「夜符、ミッドナイトバード」

スペルカードとは八雲紫が幻想郷に居る能力を持つ者に配布したカードだ、カードを持ち自分の打ちたい弾幕を想像すると、カードに記録されて、それに魔力を込めると記録された弾幕が発動する。

そして、発動したのは闇色のホーミング性のある弾幕だった。

ハヤテ「ちょっ、まて」

ハヤテがそう言った瞬間に不思議な事が起きた、なぜか、ハヤテの目にはルーミアが放った弾幕の軌道が赤色のラインとしてみえたのだ。

ハヤテ(なんだ、、これ?)

考えるより先に体が動き、弾幕を全部避けた。

それでもホーミング性があるので弾幕は付いてくる、ハヤテは自分に弾幕が迫ってくる時に思った。

ハヤテ(やべっ、2回目は避けられない)

そう思った瞬間に頭に声が響いた。

コロセ....

ハヤテ(なんだ?これ?)

ジャマモノヲコロセ...コロセ!!!

ハヤテ(なんなんだよ、さっきから)

コワセ....コワセ....ハカイシロ..コノヨノスベテヲ!!

...プツン... 

頭の中で何が切れる音がした。

視界の左側が赤く染まった、俺は左手を伸ばして手を軽く握った、その動作だけで自分をホーミングしていた弾幕が全て消えた。

スキマ内...

藍「い、今のは....」

藍が驚くなか、紫は冷静だった

紫「あれは、アイツと同じ能力ね、厄介きわまりない」

藍「まさか、彼もヤツと同じ能力を持ってるんですか?」

紫「当たり前よ彼はヤツの生みの親なんだから」

スキマ外....

弾幕を消された事にルーミアは驚いていた。

ルーミア(なんなのだー、今のはそしてさっきと雰囲気が違うのだー)

ルーミアの言う通りでハヤテの外見はほとんど変わっていない、変わった点は左目から真紅の光が漏れていた。

ルーミア「なんなのだー、お前は人間じゃないのかー」

ハヤテ「・・・・・」

ハヤテは一切喋らなかった、まるで狩りをするかのように、目を細めていた、そして彼は無造作に右足で踏み込んだ。

ヒュッ!!

そんな音がして、空中に紅色の光の残像を残しながら彼は高速に移動した。

ルーミアは急いで振り返った、そこにはハヤテが立っていた、ルーミアはとっさに後ろに飛ぼうとしたが、その前に首をハヤテの右手で掴まれていた。

ギリギリギリ、とそんな音を立てながら空中に持ち上げられたら、ルーミアは首を掴まれている手を外すそうとしたが、万力のように締められて外すれなかった

ルーミア「な....んなのだ......お前は.....ほ....ん...とうに...に...んげん....なのか....」

ハヤテ「・・・・・・」

問われてもハヤテは何も喋らなかった、ただ目の前の敵を確実に殺すような行動にルーミアは戦慄を覚えた。

ルーミア(このままじゃ、殺されてしまうのだ、、こうなったら同士討ちでもいいのだ)

ルーミア「ス....ペルカード....発....動....月符....ムーン....ライト...レイ」

ルーミアが苦しみながらスペルカードを発動した、ルーミアとハヤテを中心にして周りに弾幕が展開した、このスペルカードは対象者に弾幕が降り注ぐという物だったらそれに対してハヤテは初めて口を開いた。

ハヤテ「スペルカード発動、創造ブラックホール」

なんと、スペルカードを発動したのだ、しかも、スペルカードが記録されたカードを使わずに。

ハヤテの上空に黒い渦が出現した、ルーミアが放ったスペルカードは全てその渦に飲み込まれれ、渦は消えた、そして、再びハヤテが口を開いた。

ハヤテ「スペルカード発動、創造ホワイトホール」

ルーミアの背後に再び渦が出現し、先程は飲み込まれた弾幕全てがルーミアを直撃した。

ルーミア「うぐぅっ」

全ての弾幕を背中に浴びてルーミア痛みにより、気絶した、ハヤテは気を失ったルーミアを遠くに捨てるように投げ捨てた、投げられたルーミアは竹林の一本に激突して地面に落ちてそのまま動かなくなった。

そして、ハヤテは動かなくなったルーミアには興味を失ったのか、周りを見渡したが、ハヤテに襲いかかる者はもう居なかった、そして自分に襲いかかってくる者はいないと、判断すると左目の光が消えて普通の目にもどった。

普通のめに戻ってすぐに襲って来たのは強い疲労感と、頭痛だった。

ハヤテ「はぁはぁはぁ、今のは俺がやったのか?」

相当疲労がつよいのか、肩を上下させながら呼吸をしていた、その時近くで音がした。

ガサッ!!

ハヤテは途切れそうになる意識をどうにか保ちながら答えた。

ハヤテ「だ、誰だ」

竹林の向こうから、出て来たのは今泉影狼だった。

影狼「に、人間!!」

ハヤテは彼女ご顔になんだか見覚えがあった、それを一旦忘れておいて答えた。

ハヤテ「はぁはぁはぁ、そうだか?」

影狼「ちょっと、あなた汗だくじゃない、大丈夫?」

影狼(あれ?この人どこかで、あっ、この人はまさか)

ハヤテは大丈夫と言おうとしたが、体に力が入らなくてその場に倒れた。

朦朧とする意識の中で彼女が駆け寄ってきてひざまづいて何かを言っている。

影狼「あ....だ....今.......亭へ.....から」

なにかを言わなければと思った瞬間にハヤテは意識を失った。



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