34歳気弱なサラリーマン、囚われの美少女お姫様始めました
第35話 花の部屋
「お前が預言者ミダか?」
あたふたするクロちゃんを押しのけてロックが聞いた。
「そうだよ」
と言ったのは16歳ぐらいの少年。中肉中背の可愛らしい顔で、明るい茶髪をポニーテールにしている。
「あまり預言者っぽくないなぁ」
クロちゃんが本音を声にする。
「預言者っぽいってなんだよ」
呆れながらツッコミを忘れないロック。
「そうだそうだ、あの、子供を産むとかなんとか言ってませんでした?!」
若干、ロックを盾にしながら恐る恐る尋ねてみるクロちゃん。
(言葉通りの事じゃありませんように)
「オルガ王子から聞いたんだよねー。庭で面白い女の子拾ったから、お前もソロソロ子供作れって。
ほら、預言者だから後継者が必要じゃん?」
「まってまって!待ってください!まずですね、ボクは(そもそも女の子じゃないし、中身はおっさんということは説明がややこしいから言わないとして)拾われたわけじゃありませんし、子供なんか作れません!どなたかとお間違えじゃなければ、他の女の子を探してください!」
クロちゃんにしてはハッキリと断る。さすがに異世界に飛ばされた上に性別と年齢まで変わり、さらにタイムトラベルまでしてそこで初対面の人と子供作りとか、ハードルが高いにもほどがある。
「ボクだってキミみたいなドチビのガキなんかお断りなんだけどね!もっと色気がある大人の女性が理想だよ!オルガ王があてがってくれたから仕方なくお受けしようと思ったけど、勘弁してほしいよ!」
「なにぃ~」
「仲悪いなこの二人・・・」
ロックとブルーライオンのモニカはあきれながら睨みあうクロちゃんとミダを見ていた。
「ま、まあいいです!利害は一致したようですから、オルガ王子に、他をあたるようにお伝えください!ロック、もう行こう!」
花柄の部屋から出ようとするクロちゃん。
すると、今まで開いていた扉が目の前でバーンと閉じた。
「うわっ」
後ずさるクロちゃん。
「やられた・・・!」
つぶやくミダ。
「この部屋、オルガ王子に魔法を掛けられてる。お前とボクが やる まで扉が開かない魔法だ。
おっかしいと思ったんだよな~、この部屋は・・・」
ミダが言い終わらないうちにロックが切れた。
「ふざけんな!すかした顔してやらしい奴だな!こんな扉叩き壊してやる!」
ロックが体当たりしようとした時、壁や天井に書いてある花の絵が飛び出してきて、ロックに絡みついた。
「うわっ、くそっ、なんだこりゃ!!」
手足の自由を奪われ、天井付近まで引っ張地上げられる。
「ロック!大丈夫?!」
「この部屋は、”魔法植物の部屋”なんだよねぇ。ここにある絵の植物は全部生きてるんだ。オルガ王子がまだ7歳の時に創り出して・・・」
「そんなことどうでもいいから、ロックを離してあげて!」
頭上で暴れているロックを見かねてクロちゃんが言う。
「・・・ボクには無理。オルガ王子がやってることだし。ボクにできることは一つだけだよドチビ女。さっさと やる ぞ。服脱げよ。」
「はぁ~~??!!」
今までにないほど声が大きくなるクロちゃん。冗談じゃなければ悪夢だ。
さっきロックにキスされたのでもまだ心に引っかかってるのに、この茶髪ポニーテールと やる とか無理すぎる。
しかも頭上でロックが見学することになるのだ。
「ロックのことは後で考えるとして、ボクは逃げることにします!」
クロちゃん堂々と宣言して、唖然とするロックを見ないことにし、扉ではなく窓に突進した。細いガラス窓だが、クロちゃんなら出られそうな幅はある。
パリン!
ガラスは割れた。頭は抜けた。でも、大きな胸がつかえて動けなくなった・・・・・・・・
「うそ~!」
クロちゃんがジタバタしているところを、ミダに引きずり戻される。
割れた窓はすぐに魔法の植物で覆われて壁のようになった。
おかげで光がさえぎられて部屋の中が暗くなる。
ミダは床に倒れたクロちゃんの上に馬乗りになった。
あたふたするクロちゃんを押しのけてロックが聞いた。
「そうだよ」
と言ったのは16歳ぐらいの少年。中肉中背の可愛らしい顔で、明るい茶髪をポニーテールにしている。
「あまり預言者っぽくないなぁ」
クロちゃんが本音を声にする。
「預言者っぽいってなんだよ」
呆れながらツッコミを忘れないロック。
「そうだそうだ、あの、子供を産むとかなんとか言ってませんでした?!」
若干、ロックを盾にしながら恐る恐る尋ねてみるクロちゃん。
(言葉通りの事じゃありませんように)
「オルガ王子から聞いたんだよねー。庭で面白い女の子拾ったから、お前もソロソロ子供作れって。
ほら、預言者だから後継者が必要じゃん?」
「まってまって!待ってください!まずですね、ボクは(そもそも女の子じゃないし、中身はおっさんということは説明がややこしいから言わないとして)拾われたわけじゃありませんし、子供なんか作れません!どなたかとお間違えじゃなければ、他の女の子を探してください!」
クロちゃんにしてはハッキリと断る。さすがに異世界に飛ばされた上に性別と年齢まで変わり、さらにタイムトラベルまでしてそこで初対面の人と子供作りとか、ハードルが高いにもほどがある。
「ボクだってキミみたいなドチビのガキなんかお断りなんだけどね!もっと色気がある大人の女性が理想だよ!オルガ王があてがってくれたから仕方なくお受けしようと思ったけど、勘弁してほしいよ!」
「なにぃ~」
「仲悪いなこの二人・・・」
ロックとブルーライオンのモニカはあきれながら睨みあうクロちゃんとミダを見ていた。
「ま、まあいいです!利害は一致したようですから、オルガ王子に、他をあたるようにお伝えください!ロック、もう行こう!」
花柄の部屋から出ようとするクロちゃん。
すると、今まで開いていた扉が目の前でバーンと閉じた。
「うわっ」
後ずさるクロちゃん。
「やられた・・・!」
つぶやくミダ。
「この部屋、オルガ王子に魔法を掛けられてる。お前とボクが やる まで扉が開かない魔法だ。
おっかしいと思ったんだよな~、この部屋は・・・」
ミダが言い終わらないうちにロックが切れた。
「ふざけんな!すかした顔してやらしい奴だな!こんな扉叩き壊してやる!」
ロックが体当たりしようとした時、壁や天井に書いてある花の絵が飛び出してきて、ロックに絡みついた。
「うわっ、くそっ、なんだこりゃ!!」
手足の自由を奪われ、天井付近まで引っ張地上げられる。
「ロック!大丈夫?!」
「この部屋は、”魔法植物の部屋”なんだよねぇ。ここにある絵の植物は全部生きてるんだ。オルガ王子がまだ7歳の時に創り出して・・・」
「そんなことどうでもいいから、ロックを離してあげて!」
頭上で暴れているロックを見かねてクロちゃんが言う。
「・・・ボクには無理。オルガ王子がやってることだし。ボクにできることは一つだけだよドチビ女。さっさと やる ぞ。服脱げよ。」
「はぁ~~??!!」
今までにないほど声が大きくなるクロちゃん。冗談じゃなければ悪夢だ。
さっきロックにキスされたのでもまだ心に引っかかってるのに、この茶髪ポニーテールと やる とか無理すぎる。
しかも頭上でロックが見学することになるのだ。
「ロックのことは後で考えるとして、ボクは逃げることにします!」
クロちゃん堂々と宣言して、唖然とするロックを見ないことにし、扉ではなく窓に突進した。細いガラス窓だが、クロちゃんなら出られそうな幅はある。
パリン!
ガラスは割れた。頭は抜けた。でも、大きな胸がつかえて動けなくなった・・・・・・・・
「うそ~!」
クロちゃんがジタバタしているところを、ミダに引きずり戻される。
割れた窓はすぐに魔法の植物で覆われて壁のようになった。
おかげで光がさえぎられて部屋の中が暗くなる。
ミダは床に倒れたクロちゃんの上に馬乗りになった。
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