話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

オオカミ少女

ノベルバユーザー212218

秘密

部屋を出て、私はお風呂へ入った。
身体は震え、吐き気までした。
よく見るとアザだらけで、血まで出ていた。


あんな、兄は初めてだった。
尊敬していた兄が、もう違う存在に思えてしまった。
あれが本性なのか?あれが、兄なのか?
そんな考えが頭を混乱させた。




ガチャ




母が帰ってきた。


助けを呼んでもいなかった母。
どれだけ私が辛かったか知らない母。
私が今、どんな姿なのか知らない母。

あのことを話すべきなのか。
犯されたことを。
そしたら、兄はどうなってしまうのだろう。
むしろ私が怒られる?
そう思っていたその時、お風呂に兄が入って来た。


『さっきのことは、絶対に言うな。
      言えばお前を殺すからな』

 
そう言って兄は出て行った。


私、兄を裏切れば殺されちゃうんだ。
小学生の私には[殺す]という言葉が恐怖でしかなく、兄の指示に従うことにした。
それが今、私が生き抜く為の手段だと思ったから。
私が我慢すればいいんだ。






...next

「オオカミ少女」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「エッセイ」の人気作品

コメント

コメントを書く