話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

気持ち

ONISAN

生きる道

あの頃は知らなかった
大人の世界

僕は大きくなる前に
お母さんと離れ離れになった
それでも
お父さんと
おばあちゃんとおじいちゃん
おばさんのトモちゃんがいてくれたから
寂しくなかった

次のお母さんには女の子の子供がいて
僕より少し小さかった
初めまして
ぼくの妹
はなちゃんはとても恥ずかしがり屋だった

しばらくして
お母さんのお腹が大きくなった
赤ちゃんがいるのよ
お母さんは嬉しそうに笑っていた
その顔を見るのはとても幸せだった

赤ちゃんが生まれてしばらくすると
お母さんは変わった
僕に注がれていた愛情は全て
生まれた赤ちゃんのものになった
苦しくて淋しくて
ニコニコ笑う赤ちゃんが
とても嫌いだった
僕を見てニコニコする赤ちゃんが
僕の心を醜くしていく気がした

お父さんも赤ちゃんを抱っこした
僕は抱っこしてもらえないのに

僕はお腹が痛くなることが
多くなった
学校にも行きたくなくなった
お母さんに抱っこしてもらいたかった
お父さんに抱っこしてもらいたかった
大好きだよと言ってもらいたかった

でも
お父さんとお母さんの口から出たのは

おばあちゃんと暮らして欲しい

という僕のことを捨てる言葉だった

僕は転校して
おばあちゃんとおじいちゃん
トモちゃんと暮らすことになった

最初は悲しかったけど
おばあちゃんもおじいちゃんも
トモちゃんも
皆が僕を好きでいてくれてることを
身体中で感じた

僕は久しぶりに
お腹が痛くなくなった
ここが
僕の居場所だって分かった

大好きな家族と暮らせる幸せを
僕はめいっぱい
皆に伝えた

大好きだよ
ありがとう

「気持ち」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「エッセイ」の人気作品

コメント

コメントを書く