気持ち

ONISAN

苦しくて

目が覚めて
夢だと
悲しくなった

夢の中では
あなたの笑顔はそのままで
私に向いていた

優しい話し方
優しい指先
目を閉じると
まだその感覚を
耳が肌が
覚えている

もう二度と
あんな風には
話してくれない
あんな風には
触れてくれない

さよならしたいのに
私は言えない
あなたも言わない

涙が止まらない時もあった
苦しくて
どうにかなってしまうかと
思った
どうしていいのか
分からなくて
ただ
涙を流しては
何事もなかったかのように
振る舞う

気付いてよ

無理だよね
だってあなたの中に
私はいない

私がどんなに
悲しくても
苦しくても
あなたには
関係のないことだもんね

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