有るものの気持ち

ゆき

始まり

今年から、高校生である。
これのこれからも通う高校生は偏差値で言うと中間の下の下のである。
決して下の下ではない。
志帆は頭が良いのに俺と同じ高校だ。なぜかは教えてくれない。
この頃チックも収まっている。
まぁ気にしたら敗けだ。
俺よりもチックで苦しんでいる人たちに申し訳ない。
こんなしょうもない。
ただコミュニケーションに支障があるだけだ。
そんなことよりも、これからは勉強を頑張るぞ~~。お~!
うちの高校には三つのクラスがある。
普通クラス、進学クラス、子供未来クラスがある。
俺と志帆は同じ進学クラスを希望している。
志帆も一緒にいくと進学クラスなった。
学校の門の前に立つ。
前には大きな桜がある。
‥‥‥きれいだ。
風が少し吹き大きな桜の枝が右や左に揺れ花びらが少しだけ舞う。
ザァ~。
一瞬だけ門の前で大声をあげているクラブの人たちの声が止まる。
「きれい‥‥‥。」
志帆の方を振り向くと少し涙目になりながら笑っている。
今の志帆の心理状態は弟の俺でも分からなかった。
しかし、やはり綺麗だ。
長く、一本一本がさらさらな髪。
おっとりとだが、まっすぐな目。
プルプルそうで色鮮やかな唇。
すらりとしたボディー。
158センチの身長。
すらりもした肌白な手。
全てが綺麗だ。
いつもとは違いお姉ちゃんが俺の前に出る。
「行こ、優希。」
「行こうか、お姉ちゃん。」
そして俺たちはクラブの員の間をすり抜け校舎に入っていく。

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