女子だって、エースで全国目指したいっ!
第14話 一点の重み
五回の裏。うちの先頭は八番の如月先輩。相手も投手をスイッチして、エースの齊藤菜摘を出してきた。
本格的に、一点勝負になりそうね……。
如月先輩は相手エースの変化球に翻弄され、呆気なく三振に倒れた。
「何だよ、あれ……。完全にこっちの読みを見透かしたみたいに投げ分けてきやがる……」
ベンチに戻ってきた先輩は、そんなことをぼやいていた。
「打てそうな球なんだが、狙いを外された」
「打てそうな球だと思ったってことは、打てる。諦めずに食らいつこう」
さすがは主将。今日はスタメンを外されていても、山岸先輩はチームメイトをしっかり鼓舞してる。
次は侑樹の打席。あいつはわたしの球にも見慣れてるし、変化球の見極めはなかなかのものだと思う。だからもしかしたら、齊藤の球も打てるんじゃないかな。
そう思ったけど、結局侑樹も三振。粘ったが、最後は決め球のスプリットに当てられなかった。
「カーブとスライダーはいけます。ただ、スプリットとカットボールが厄介ですね。ストレートは一球もありませんでした」
ベンチに戻ってきた侑樹がそう報告する。
「でも、舞祈の球と違って絶対打てないっていう気にはならなかったよ」
「なぁに、それ。遠まわしに褒めてるつもりなの?」
「まさか、ストレートに褒めてるよ」
わたしの球ってそんなに打てなさそうなのかな。自分がどんな球を投げてるのかわからないのが、投手の辛いところよね。
「そういうのいいから打ってよ」
珍しく彼にストレートに褒められたのがちょっと恥ずかしくて、わたしはぶすっと返してしまった。
打順は一番に返って、藤宮。
一年にしてうちの一番に定着しつつあるあたり、彼のバッティングセンスもなかなかのものなんだろう。点につながらなくっても、せめて流れを作ってほしいところだけど。
追い込まれるとスプリットが来る。藤宮もそれをわかっていたのか、ワンストライク取られた後、次のストライクのスライダーをセンター前に弾き返した。
「いいぞ、藤宮ー! ここから繋げようぜ!」
二番の片桐先輩は今日ノーヒット。だけどもし片桐先輩が出れば、クリーンナップにまわる。だからか、相手はなんとしてもここで切りたいらしく、初球からスプリットを使ってきた。
「くそ、あの球が打てないんだよなぁ」
「打てそうなんじゃないんですか?」
「わかってれば打てるさ。急に来るから打てないんだ」
そりゃそうでしょうよ。そういう風に配球を組み立てるんだもん。
二球目もスプリット。これは見逃しで、追い込まれてしまう。
「落ちてもストライク入るのか」
「落ち幅小さいっすね」
なんて、キャプテンと四番の原田先輩が呟くように言った。
「いけるか?」
「ボックスの前で叩けばあるいは……」
その間に、三球目のスライダーで、片桐先輩は空振り三振。
五回も無得点で終了。あと二回……次こそ取ってほしいわね。
六回の表は四番の井上。
一球高めにストレートを外して、二球目は外から内に入るシンカー。二球使って、空振りを一つ取った。味方に得点がない以上、賭けに関係なく一点もやるわけにいかないからね。慎重にいかないと。
三球目は同じく外から内に入るツーシーム。これは見逃しでストライクをもらえた。手を出して引っかけてくれてもよかったのに。まぁ、でもこれで追い込んだ。
追い込んだらストライクはいらない。インコースの低めに外れるドロップで、こいつも三振。
「打てない球じゃないぞー!」
「どんどん振っていけ!」
打てない球じゃないって? 何を根拠に言ってるのかしら。……いいわ。なら、その希望をへし折ってあげる。
次の五番も右打者。
わたしは侑樹のサインに首を振って、あの球を要求する。打者の肩口から落とす、インハイへのスライダー。
案の定、当たると思ったのか身体を仰け反らせたけど、これはストライク。
もう一球、同じところに同じ球。今度は避けなかったけど、手を出せない。
……ふふっ、どう? これでも打てない球じゃないって言える?
最後は外低めのシンカーで空振り三振。
「打たせろよ!」
「外野暇だぞー!」
「一人でやってんじゃねーぞ!」
だから何で味方に野次られるの……。
次の六番は左打者。こいつを切れば、男子はこれで終わり。最終回は全員女子だから、少し気が楽ね。だから、ここも手を抜けない。
初球は少し挑発気味に、顔の近くにストレートを外す。
二球目は高めにフロントドアのツーシーム。今度はちゃんとストライクに入れて。これは振ってきたけど、当たらなかった。
三球目、外低めにシンカーを外す。ここまで挑発されてれば、振りたくもなるよね。でも、当てることはできなかった。この六番は右投左打。天然ものじゃない“作られた左打者”っていうのは、逃げる球を追いづらいものよ。
ここも投手有利なカウントまま追い込んで、一球ストレートを高めに外してから、ひざ元のドロップで空振り三振。
「おい、三振いらねーぞ!」
「打たせろっての!」
「うるさいな、そんなに打たせてほしいなら点取りなさいよ!」
味方はお互いに野次を飛ばす中、相手ベンチはすっかり沈黙してしまっている。
それもそうだろう。この回はクリーンナップからだったのに、三者三振で終わってしまったのだから。
裏の攻撃。三番の桜庭先輩はボックスの一番前に立ち、初球のカーブをきれいにレフト前に運んだ。
「隼人のやつ、狙ってたな。俺も続かねえと」
球種が多くても、こっちが変な動きをすれば、相手も対応してくる。そこをあえて狙ったんだ。って、ふつう狙ってても打てないと思うんだけど……。
続く四番、原田先輩。彼も同じようにボックスの一番前に立つ。そして彼も同じように、初球から強く叩いた。
原田先輩の打球はサード正面に強烈なライナーになったけど、サードはその打球の速さに反応できず、そのままグラブで弾いて後ろへ逸らしてしまった。カバーに入ったレフトが慌てて捕りに行くも、その間に桜庭先輩は三塁に、原田先輩は二塁まで進んだ。
「先輩、ナイバッチー!」
「この回、点取りましょう!」
ノーアウト、二、三塁。ここで点を取れるかで、勝負が決まる。
このチャンスで回ってくるのは、今日のスタメン唯一の三年生、山口先輩。でもこの人チャンスに弱いんだよね……。犠牲フライでいいんだけど。
相手の初球はスプリット。この一点勝負の場面でよく投げられるね。後ろに逸らしたら、それで決まっちゃうかもしれないのに。
山口先輩はこれを空振り、まずストライクが一つ。
そして二球目、山口先輩はインコースの速い球を打ち上げてしまった。たぶん、カットボールだったんだろう。
打球は外野まで飛んだは飛んだけど、ちょっと浅い。それでも、三塁の桜庭先輩と二塁の原田先輩は、捕球のタイミングと同時にスタートした。
捕球したライトは迷わず本塁へ送球。ホームベースに先輩とボールとが、ぐんぐん迫ってくる。ほぼ同じようなタイミングで、二つはホームに到達した。
タッチは……砂煙で見えない。
「アウトーッ!」
場内一杯に残念な判定が響いた。これには相手ベンチもどっと沸く。
ランナーは三塁に残ったけど、一気にツーアウト。この回も、また無得点かな。
「ドンマイドンマイ」
そう言われながらベンチに帰ってくる山口先輩とすれ違うとき、わたしは思わず舌打ちを漏らしちゃったけど、聞こえちゃっただろうか。雰囲気を悪くしちゃわなきゃいいけど。
次の六番は、お姉ちゃんと代わったわたし。自分で点入れるってなんか変な感じだけど、狙い球絞って、打ってみるかな。
本命はカーブ。スライダーでもよさげ。スプリットは多分打てないし、ストレートはカットボールかもしれないから手を出したくない。いけそうなら初球からいっちゃおう。
わたしは軽く会釈して、左打席に入る。
初球、速い球がインコースに決まった。今のがストレートかな。うーん、お姉ちゃんほど速くはなかったけど、わたしあのコース苦手なんだよね。
「ほらほら、点入れろよー」
「手ぇ出せって!」
……ムカつくなぁ。自分たちだって打ってないくせに。
二球目は内角低めにまたストレート。わたしはこれにも手を出さない。「追いこまれてんぞ!」
「振ってけ、振ってけ!」
だから内は苦手なんだって。当たっても内野ゴロが関の山だよ。
三球目、今度は外側に外れた少し緩い球。あ、この球、もしかして……。
わたしは思い切って踏み込み、振りにいった。予想通り、外から内へ入ってくるスライダー。わたしもよく投げるもんね。
打球は強いゴロになって、サードとショートの間を抜けていく。わたしが目指していた、内野を抜く強いゴロが打てた。
その間に原田先輩はホームイン。わたしはもちろんセーフ。
「よっしゃー! ナイス高瀬!」
「美味しいとこ全部持ってきやがって~!」
呆然とする相手ナインに対して、活気づく味方ベンチ。
これはもう、勝負は決まったわね。
次の永山先輩はフライを上げてしまい、スリーアウト。いよいよ最終回の守りを残すのみとなった。
この下位打線相手に、わたしの球が打てるかしら。打てるわけないわ。さぁて、ゆっくりと追い詰めてあげましょう。
まず、七番はストレートとドロップを使って三球三振。続く八番も、ツーシームを引っかけさせて、内野ゴロに仕留めた。
あと一人。あと一人で、試合にも、賭けにも勝てる。ふふ、全部わたしのおかげじゃない。まったく、頼りない連中ね。
九番も、危なげなく三球三振。
「ゲームセット!」
決勝への切符は、わたしたちのものよ。
本格的に、一点勝負になりそうね……。
如月先輩は相手エースの変化球に翻弄され、呆気なく三振に倒れた。
「何だよ、あれ……。完全にこっちの読みを見透かしたみたいに投げ分けてきやがる……」
ベンチに戻ってきた先輩は、そんなことをぼやいていた。
「打てそうな球なんだが、狙いを外された」
「打てそうな球だと思ったってことは、打てる。諦めずに食らいつこう」
さすがは主将。今日はスタメンを外されていても、山岸先輩はチームメイトをしっかり鼓舞してる。
次は侑樹の打席。あいつはわたしの球にも見慣れてるし、変化球の見極めはなかなかのものだと思う。だからもしかしたら、齊藤の球も打てるんじゃないかな。
そう思ったけど、結局侑樹も三振。粘ったが、最後は決め球のスプリットに当てられなかった。
「カーブとスライダーはいけます。ただ、スプリットとカットボールが厄介ですね。ストレートは一球もありませんでした」
ベンチに戻ってきた侑樹がそう報告する。
「でも、舞祈の球と違って絶対打てないっていう気にはならなかったよ」
「なぁに、それ。遠まわしに褒めてるつもりなの?」
「まさか、ストレートに褒めてるよ」
わたしの球ってそんなに打てなさそうなのかな。自分がどんな球を投げてるのかわからないのが、投手の辛いところよね。
「そういうのいいから打ってよ」
珍しく彼にストレートに褒められたのがちょっと恥ずかしくて、わたしはぶすっと返してしまった。
打順は一番に返って、藤宮。
一年にしてうちの一番に定着しつつあるあたり、彼のバッティングセンスもなかなかのものなんだろう。点につながらなくっても、せめて流れを作ってほしいところだけど。
追い込まれるとスプリットが来る。藤宮もそれをわかっていたのか、ワンストライク取られた後、次のストライクのスライダーをセンター前に弾き返した。
「いいぞ、藤宮ー! ここから繋げようぜ!」
二番の片桐先輩は今日ノーヒット。だけどもし片桐先輩が出れば、クリーンナップにまわる。だからか、相手はなんとしてもここで切りたいらしく、初球からスプリットを使ってきた。
「くそ、あの球が打てないんだよなぁ」
「打てそうなんじゃないんですか?」
「わかってれば打てるさ。急に来るから打てないんだ」
そりゃそうでしょうよ。そういう風に配球を組み立てるんだもん。
二球目もスプリット。これは見逃しで、追い込まれてしまう。
「落ちてもストライク入るのか」
「落ち幅小さいっすね」
なんて、キャプテンと四番の原田先輩が呟くように言った。
「いけるか?」
「ボックスの前で叩けばあるいは……」
その間に、三球目のスライダーで、片桐先輩は空振り三振。
五回も無得点で終了。あと二回……次こそ取ってほしいわね。
六回の表は四番の井上。
一球高めにストレートを外して、二球目は外から内に入るシンカー。二球使って、空振りを一つ取った。味方に得点がない以上、賭けに関係なく一点もやるわけにいかないからね。慎重にいかないと。
三球目は同じく外から内に入るツーシーム。これは見逃しでストライクをもらえた。手を出して引っかけてくれてもよかったのに。まぁ、でもこれで追い込んだ。
追い込んだらストライクはいらない。インコースの低めに外れるドロップで、こいつも三振。
「打てない球じゃないぞー!」
「どんどん振っていけ!」
打てない球じゃないって? 何を根拠に言ってるのかしら。……いいわ。なら、その希望をへし折ってあげる。
次の五番も右打者。
わたしは侑樹のサインに首を振って、あの球を要求する。打者の肩口から落とす、インハイへのスライダー。
案の定、当たると思ったのか身体を仰け反らせたけど、これはストライク。
もう一球、同じところに同じ球。今度は避けなかったけど、手を出せない。
……ふふっ、どう? これでも打てない球じゃないって言える?
最後は外低めのシンカーで空振り三振。
「打たせろよ!」
「外野暇だぞー!」
「一人でやってんじゃねーぞ!」
だから何で味方に野次られるの……。
次の六番は左打者。こいつを切れば、男子はこれで終わり。最終回は全員女子だから、少し気が楽ね。だから、ここも手を抜けない。
初球は少し挑発気味に、顔の近くにストレートを外す。
二球目は高めにフロントドアのツーシーム。今度はちゃんとストライクに入れて。これは振ってきたけど、当たらなかった。
三球目、外低めにシンカーを外す。ここまで挑発されてれば、振りたくもなるよね。でも、当てることはできなかった。この六番は右投左打。天然ものじゃない“作られた左打者”っていうのは、逃げる球を追いづらいものよ。
ここも投手有利なカウントまま追い込んで、一球ストレートを高めに外してから、ひざ元のドロップで空振り三振。
「おい、三振いらねーぞ!」
「打たせろっての!」
「うるさいな、そんなに打たせてほしいなら点取りなさいよ!」
味方はお互いに野次を飛ばす中、相手ベンチはすっかり沈黙してしまっている。
それもそうだろう。この回はクリーンナップからだったのに、三者三振で終わってしまったのだから。
裏の攻撃。三番の桜庭先輩はボックスの一番前に立ち、初球のカーブをきれいにレフト前に運んだ。
「隼人のやつ、狙ってたな。俺も続かねえと」
球種が多くても、こっちが変な動きをすれば、相手も対応してくる。そこをあえて狙ったんだ。って、ふつう狙ってても打てないと思うんだけど……。
続く四番、原田先輩。彼も同じようにボックスの一番前に立つ。そして彼も同じように、初球から強く叩いた。
原田先輩の打球はサード正面に強烈なライナーになったけど、サードはその打球の速さに反応できず、そのままグラブで弾いて後ろへ逸らしてしまった。カバーに入ったレフトが慌てて捕りに行くも、その間に桜庭先輩は三塁に、原田先輩は二塁まで進んだ。
「先輩、ナイバッチー!」
「この回、点取りましょう!」
ノーアウト、二、三塁。ここで点を取れるかで、勝負が決まる。
このチャンスで回ってくるのは、今日のスタメン唯一の三年生、山口先輩。でもこの人チャンスに弱いんだよね……。犠牲フライでいいんだけど。
相手の初球はスプリット。この一点勝負の場面でよく投げられるね。後ろに逸らしたら、それで決まっちゃうかもしれないのに。
山口先輩はこれを空振り、まずストライクが一つ。
そして二球目、山口先輩はインコースの速い球を打ち上げてしまった。たぶん、カットボールだったんだろう。
打球は外野まで飛んだは飛んだけど、ちょっと浅い。それでも、三塁の桜庭先輩と二塁の原田先輩は、捕球のタイミングと同時にスタートした。
捕球したライトは迷わず本塁へ送球。ホームベースに先輩とボールとが、ぐんぐん迫ってくる。ほぼ同じようなタイミングで、二つはホームに到達した。
タッチは……砂煙で見えない。
「アウトーッ!」
場内一杯に残念な判定が響いた。これには相手ベンチもどっと沸く。
ランナーは三塁に残ったけど、一気にツーアウト。この回も、また無得点かな。
「ドンマイドンマイ」
そう言われながらベンチに帰ってくる山口先輩とすれ違うとき、わたしは思わず舌打ちを漏らしちゃったけど、聞こえちゃっただろうか。雰囲気を悪くしちゃわなきゃいいけど。
次の六番は、お姉ちゃんと代わったわたし。自分で点入れるってなんか変な感じだけど、狙い球絞って、打ってみるかな。
本命はカーブ。スライダーでもよさげ。スプリットは多分打てないし、ストレートはカットボールかもしれないから手を出したくない。いけそうなら初球からいっちゃおう。
わたしは軽く会釈して、左打席に入る。
初球、速い球がインコースに決まった。今のがストレートかな。うーん、お姉ちゃんほど速くはなかったけど、わたしあのコース苦手なんだよね。
「ほらほら、点入れろよー」
「手ぇ出せって!」
……ムカつくなぁ。自分たちだって打ってないくせに。
二球目は内角低めにまたストレート。わたしはこれにも手を出さない。「追いこまれてんぞ!」
「振ってけ、振ってけ!」
だから内は苦手なんだって。当たっても内野ゴロが関の山だよ。
三球目、今度は外側に外れた少し緩い球。あ、この球、もしかして……。
わたしは思い切って踏み込み、振りにいった。予想通り、外から内へ入ってくるスライダー。わたしもよく投げるもんね。
打球は強いゴロになって、サードとショートの間を抜けていく。わたしが目指していた、内野を抜く強いゴロが打てた。
その間に原田先輩はホームイン。わたしはもちろんセーフ。
「よっしゃー! ナイス高瀬!」
「美味しいとこ全部持ってきやがって~!」
呆然とする相手ナインに対して、活気づく味方ベンチ。
これはもう、勝負は決まったわね。
次の永山先輩はフライを上げてしまい、スリーアウト。いよいよ最終回の守りを残すのみとなった。
この下位打線相手に、わたしの球が打てるかしら。打てるわけないわ。さぁて、ゆっくりと追い詰めてあげましょう。
まず、七番はストレートとドロップを使って三球三振。続く八番も、ツーシームを引っかけさせて、内野ゴロに仕留めた。
あと一人。あと一人で、試合にも、賭けにも勝てる。ふふ、全部わたしのおかげじゃない。まったく、頼りない連中ね。
九番も、危なげなく三球三振。
「ゲームセット!」
決勝への切符は、わたしたちのものよ。
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