冥界の王が転生してヤンデレ嫁から逃げ…られなかった件。
十五話 検証:男も殺そうとするのか
オレには一つの疑問が浮かんでいた。それをどうしても確かめてみたくなった。
蘭と出かけると、間違いなく血生臭くなる。それは蘭が女だからだ。
じゃあ、男と出かけたらどうなるだろう。やはり嫉妬に狂って殺そうとするのだろうか。
……試してみたいと思う。
「ペルセポネ、ちょっと出かけてくるから、留守番頼むな」
「わたしも行きます」
そう言うと思ったぜ。もちろん対策はバッチリ。
「そしたら家に何かあったら困るだろ? もし何かあったら眷属を使って知らせてくれ」
さらに、一言付け加えておく。
「今日は大事な用事があるから、ペルセポネは連れて行けないんだ。ごめんな」
嘘じゃない。せっかくだし何かプレゼントでも買ってあげようと思っている。
「わかり、ました……。お早いお帰りを、お待ちしておりますね……」
あからさまに落胆したようなペルセポネ。でも、きっと彼女はこっそりついてくるだろう。そうでなくては。
待ち合わせの場所に着く。上手く隠れているのか、ペルセポネの気配は感じられない。
「お待たせ。早いな」
「そうでもねぇよ。行こうぜ」
気の置けない友達とふたりで買い物に出かける。もちろん、こいつは男だ。
「今日は何を買うんだって?」
「日ごろお世話になってる人に、何かあげようと思ってさ」
嘘は言っていない。これを聞いているであろうペルセポネは、誰のことだと思っただろうか。
「誕プレとか?」
「まぁ、そんなとこ」
そんなこんなで色々物色して、プレゼントを決めた。
「今日はありがとな」
「いいってことよ」
結局、ペルセポネは絡んでこなかった。もしかしたら、律儀にちゃんと家で待っていたのかもしれない。オレも疑いすぎか。もっと彼女を信じてあげるべきだよな。
しかし、この実験は失敗に終わった。
「あ、崇馬。どこか行って来たの?」
帰り道で、部活帰りの蘭と出くわしてしまったのだ。
あれ、でもなんかいつもと様子が違う気が……。
すると突然、鋭い銀色の刃が空を裂く。しかし、それを視認することはできなかった。
オレは殺気を感じてとっさに蘭を庇ったが、腕を切られてしまった。
「崇馬、腕っ!」
「これくらい、大丈夫だ」
次に来るところはどこだ……?
意識を集中させて……そこだ!
「“止まれ”」
動きは止めた。だが、姿は見えない。
『……隠れ兜だな。そこを持ち上げてみろ』
言われた通りにしてみると、犯人の姿が露わになる。まぁ、疑う余地もなく彼女だろうとは思っていたけど。
「ごめんなさい……スーマ様」
『もしもの時のために貸し与えていたが、上手く使ったな』
感心してる場合かよ……。
「加護を失っている今が殺すチャンスだと思ったので……」
「どうしてそれを……?」
太陽神の加護。これまで蘭がペルセポネを退けてきた力は失われていたらしい。だからさっきは、彼女から何か神々しさのようなものがないように感じたのか。気のせいかもしれないけれども。
「だって、わたしが奪ったんですもの」
ああ、この前地上に戻ってきた時のか。そういえば、何か怪しい呪文をかけていたな。
蘭と出かけると、間違いなく血生臭くなる。それは蘭が女だからだ。
じゃあ、男と出かけたらどうなるだろう。やはり嫉妬に狂って殺そうとするのだろうか。
……試してみたいと思う。
「ペルセポネ、ちょっと出かけてくるから、留守番頼むな」
「わたしも行きます」
そう言うと思ったぜ。もちろん対策はバッチリ。
「そしたら家に何かあったら困るだろ? もし何かあったら眷属を使って知らせてくれ」
さらに、一言付け加えておく。
「今日は大事な用事があるから、ペルセポネは連れて行けないんだ。ごめんな」
嘘じゃない。せっかくだし何かプレゼントでも買ってあげようと思っている。
「わかり、ました……。お早いお帰りを、お待ちしておりますね……」
あからさまに落胆したようなペルセポネ。でも、きっと彼女はこっそりついてくるだろう。そうでなくては。
待ち合わせの場所に着く。上手く隠れているのか、ペルセポネの気配は感じられない。
「お待たせ。早いな」
「そうでもねぇよ。行こうぜ」
気の置けない友達とふたりで買い物に出かける。もちろん、こいつは男だ。
「今日は何を買うんだって?」
「日ごろお世話になってる人に、何かあげようと思ってさ」
嘘は言っていない。これを聞いているであろうペルセポネは、誰のことだと思っただろうか。
「誕プレとか?」
「まぁ、そんなとこ」
そんなこんなで色々物色して、プレゼントを決めた。
「今日はありがとな」
「いいってことよ」
結局、ペルセポネは絡んでこなかった。もしかしたら、律儀にちゃんと家で待っていたのかもしれない。オレも疑いすぎか。もっと彼女を信じてあげるべきだよな。
しかし、この実験は失敗に終わった。
「あ、崇馬。どこか行って来たの?」
帰り道で、部活帰りの蘭と出くわしてしまったのだ。
あれ、でもなんかいつもと様子が違う気が……。
すると突然、鋭い銀色の刃が空を裂く。しかし、それを視認することはできなかった。
オレは殺気を感じてとっさに蘭を庇ったが、腕を切られてしまった。
「崇馬、腕っ!」
「これくらい、大丈夫だ」
次に来るところはどこだ……?
意識を集中させて……そこだ!
「“止まれ”」
動きは止めた。だが、姿は見えない。
『……隠れ兜だな。そこを持ち上げてみろ』
言われた通りにしてみると、犯人の姿が露わになる。まぁ、疑う余地もなく彼女だろうとは思っていたけど。
「ごめんなさい……スーマ様」
『もしもの時のために貸し与えていたが、上手く使ったな』
感心してる場合かよ……。
「加護を失っている今が殺すチャンスだと思ったので……」
「どうしてそれを……?」
太陽神の加護。これまで蘭がペルセポネを退けてきた力は失われていたらしい。だからさっきは、彼女から何か神々しさのようなものがないように感じたのか。気のせいかもしれないけれども。
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