白い悪魔と愛した人達へ

完璧に壊れた


一緒に住みはじめてからシャブの頻度は増した。1週間やり続けて1週間寝たきり。
カーテンを常に締め何も食べず、一睡もしないと人間おかしくなる。
5日をすぎた頃には、起きているのか寝ているのかわからなくなって、なんか部屋に人がいた気がする。

そしてこの日あたしは完璧に脳が壊れた

6日め普段メモリ2だった私。
6日目の追い打ちだから少し多めに5を打った。

冷たいのが喉を強く通る。
いつもより激しい。
その瞬間。
大量のハンガーがなぜか頭の上からおっこってきた。廣瀬の方を見ると廣瀬が切り刻まれて血まみれになっており、自分の体の彫り物が動いている。ドアにはゴキブリがしきつめてとまっており廣瀬に蹴って!というとゴキブリが一気に床に落ちた。黒人の親子がこちらの方へ歩いてきたり日本兵が銃を構えてきたり。そのあと小人に囲まれて部屋中ウジ虫だらけになり体を張ってくる。泣き叫ぶ私。
犬がいっぱいいたり、千手観音像が部屋にあったり、壁中に悪口をかかれていて不動産に電話しそうになった。

後にも先にも一番ひどかった幻覚でした。
切れるまでずっと見え続けました。

廣瀬の無茶食いに付き合わされたせいで私の脳は確実に壊れていった。


「白い悪魔と愛した人達へ」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「エッセイ」の人気作品

コメント

コメントを書く