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異世界召喚に巻き込まれたんだが、勇者がかなり弱くて人生詰んだ。

ノベルバユーザー210019

015 賞味期限?なにそれ?美味しいの?

「ついにやってまいりましたっ!えぇっ、えぇっ!そうですっ!そうですよ、今日は勿論念願のホグ…ホグ◯ーツを見学する日ですねっ!」「ケンジ?言い直せてないの気付いてる?気付いててわざとやったよね?ねぇ?」
はい、やかましいのでとりあえず無視します。
「無視すんないやっ!」
ここからは僕の心の声に頑張っていただこうと思うんですがね、中にはこう思った方いたと思うんです。あれ?1日飛んでない?って。
ーーええ、そうなんです。
なんせ、縛られて一夜放置されただけ・・なのにタクト君が1日中拗ねちゃったもんで、別に何も話すことないっていうかもうこれいくらクソバナシっつっても脚本外じゃね?みたいな、そういうあれで。
すっぱ切った。
まぁ、適当な進行はここまでにしておこうか。
俺達は今王城の中庭にいる訳なんだが、別に散歩とかしてる訳じゃない。先日の夜エセダン◯ルドアから手紙が来たみたいでさ『明日、明朝馬車にて御三方の迎えを寄越します。』みたいな感じで。
あ、流石に手紙は喋りませんでした。
「なぁなぁ、ステラ」「どうかなさいましたか?」「いくら俺が昨日しつこかったからってさこんなにも無視するなんてケンジもひどいと思わん?」「えっとー、その…私達も色々苦労したんです…」「あ、俺には味方とか居ないんだね。あっは。」
後ろでなんか哀しいこと言ってるやついるけど面白いからもうちょい無視するとして、ステラには後でご褒美でもあげるとしよう。
まぁ、それであのエセブルドッグなんだけど、(◯つけるのめんどくさいから似た単語て補う奴)手紙に明朝としか書いてないからさいつかわかんないのこれが。だからよ、俺達7時からずっとここにいるんだけど、現在8時半。9時までに来なかったらガチでアバダry
「いくらなんでも暇すぎるわ、タクトなんかすっぞ」「やっと、やっと構ってくれたっ!」「いくぞぉー!そぉーれぇっ!」
ーーヒュッ
「ストォーンヘェッジィッ!?」「ははっおもしれー」「ケンジ様っ石を投げつけないでくださいよっ!」「いいじゃん。ステラちょっとこっち来て」
ーーヒョイ
「わっ、なんですかこれ?」「カバン中に飴ちゃん入ってたし食っていいぞ。その包みの両端持って引っ張ったら中からなんか出てくるから食べて味噌」
ーはむっ
「無駄にかわいいなお前、バカなくせに」「むーっ!びゃかっれ、いわらいれくらさいっ!」「飴ちゃん食いながらしゃべんなし、うまいけ?」「おいひーれふっ!」
そーかい、そーかい。そりゃよかった。
まぁ、いつからカバンの中にあったかわかんねぇんだけどさ。
実は最近気付いたことがあるんだけど、タクトが死んだ時ほぼ完璧に欠損部分も補填される訳なんだが、逆に元々なかったもんがそこにめり込んでたりした場合、そこの物質ごっそり消えるっぽいんだよなぁ。一回外でこけて死んだ時、そん時に膝を擦りむいていたんだが倒れたタクトの丁度膝の当たる部分の芝がごっそり持ってかれてんだわ。
ーーめっちゃ怖い。
これはいつか使えるはずだから戦略として頭の中に入れておくことにした。
「これあ、きゃんりぃれふかっ?」「あ?パプアニューギニア?」「これあらきゃんりぃれふかっ!?」「あぁ、キャンディな。そうそう、キャンディ。」
「そいや、お前今までみたくドレス的なもん着てねぇけど、それ制服的な奴か?」「はいっそーれすっ!」「喋りづれぇから先食べれ、待っとくから。」
なんか、必死に舐めてら。こいつ本当純粋だよな、一切の淀みもない。なのに、国を守るっていう重圧に耐えてるって普通じゃねーよ、並大抵のヤツじゃなけりゃとっくの昔に気も狂ってらぁ。
まぁただのバカかもしんねーけど、最初のコイツ見てりゃそんな事は本音じゃ言えねーよな。あの時、バカなおっさんを止めたこいつは紛れもない一国の王女で、民の代弁者だった。俺達に見せてくれてるのは素のこいつなんだろう。こいつなりに真摯に俺達に寄り添おうとしてくれている。
ーーだから俺も俺なりに誠心誠意込めてあげてる。
「んっ、食べましたっ!」「わかったから、別に口ん中みせんでよろし。」
まぁ時折心配になるがな。
「おい、起きろタクト」「んぁー…お、おうなんで俺死んだ?」「お前が急に縦に飛んでった」「グラ◯フのバグじゃねーんだぞ、そんな訳あるかよ」「俺はグフカス派なんだがなぁ」「それを言うなら俺は元々ドム派だっつの」
なんつーくだらん話だって俺が言うのもなんだけれど、さっきからチラチラヒゲが視界に入ってクソ鬱陶しい。
「ーーオホンッそろそろ良いかの?」「あ?んだよクソジジイやんのかゴラァっ!」「ちょ、いきなりそれは酷すぎんかの」「時間きっちり提示しろクソハゲ」「あ…それはワシが悪いわ、ごめんちゃい」
いちいち腹立つんだよなぁこのエセブルドッグ。
「学園長様、おはようございますっ」「これはこれは。今日も麗しゅうございますぞ、ステラ殿。」「お、犯罪の匂いがするぞぉー?」「よし、こいつはここで始末していこうか」「ちょっ!社交辞令というもんを知らんのかっ!」
いやお前今明らかに鼻の下伸びてたじゃねーか、何自分の学園の生徒の事フシダラな目で見てんだ。タクトぶん投げんぞこの野郎!
「とりあえず、行きませんか?」「う、うむ。待たせてすまんかったの、では行こうか」
ーーーーー
「思ってた以上に立派な馬車だなぁ、全然窮屈じゃないのはすげぇな」「ケンジ様達の世界でも馬車はありましたか?」「いや、俺らの世界には車ってのがあってね、なんて言えばいいんだろうなアレ。」
まぁ、確かに説明せぇと言われてもな。俺達ただの高校生だしなぁ、稀に無駄に博識で異世界で工業展開!みたいなのあるけどほんと無理があるわ。
だって俺らしょんべん垂れ流して鼻くそ食べてる高校生だしな。
「自動車でいいんじゃねぇの、どうよステラ」
「はいっ!何となくですがわかりました。この世界にも魔力を動力源とした魔導車なるものはありますが、魔力の消費がバカにならないという事とやはり馬車を好まれる方が多いもので、今でもさして主流とはなってないんです。ケンジ様達の世界は工業における発達が著しかったのですね?」
「まぁ、そうなるな。俺達には魔法なんてもんなかったから飛空挺とかはねぇよ」「なるほど……あの、キャンディってもう無いんですか?」「あん?あー、探したら出てくるかもな」「何の話でちゅかー?」
ーーゴンッ!「アメェンッ!?」 
「…欲しいんけ?」「はいっ」
返事が早すぎるだろ。
「あー…じゃあ3回回ってワンっていって」
「はいっ!」「あ、やっぱなしで。」「えぇっ!どうしてですかぁっ!」
躊躇がないんだけど、何この子?そんなに飴うまいの?お腹壊すかもだぜ?
「……ダメです、か?」「んー、ダメじゃねぇけどさあ。なんか今度別のなんか作ってやるからよあの飴はやめとけ。」
流石に良心が痛むというか、体調崩されても困るのでやめておこうって思ったんです。
「ほんとーですかっ!」「おん、菓子くらいなら作ってやら」「絶対ですよっ!絶対っ!」「わぁーったから、でもお前もなんか寄越せよ」「ホールケーキ作ってきますっ!」「重いわ。」「えへへ、冗談ですっ」
ーーーーー
「ワシ空気」「オレも空気」
……ガシッ!






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