テイムの力が凄すぎました
31. 星章祭…3!
ペンダントを力強く握り、召喚を念じる。
「ルナとドラ、出てきて!」
初戦はこの二体と決めていた。
「ギャアウ!」
「…がんばる」
「あら、召喚するモンスターの数には規定はありませんが?どうしてですか?」
そんなの決まっている。
「体力を温存させておくためです」
「…勝つ気でいるのは構いません。ですけど、本気で挑まないと痛い目にあいますよ」
「本気で行くに決まってるじゃないですか。これから勝ちすすむための作戦ですから」
正直こんな風に強がってないと、精神的にもう負けそうだ。日本で喧嘩すら一回もしたことなかったんだから当然なんだろうけど。
「…そうやって無理して威勢をはることで自分自身を鼓舞している感じですね」
…やっぱりばれてる。
「話はもういいですか?来ないなら僕から行きますよ!」
「えぇ、構いません」
僕は全速力でユノ副会長のもとへ走り、殴りかかる。
「え? 丸腰で!?」
「うぉぉ! くらえぇ!」
「 っ!」
反応が遅れながらも、副会長は回避すべく大きくジャンプした。
そりゃ、召喚主がモンスターに指示を出さずに自分から攻撃しにきたら何かを企んでいるとしか思えないだろう。
そう思わせるのが狙いなんだけど。
空へと逃げた今なら、攻撃を仕掛けても避けることは難しいはず。
「決めるよ、ドラ。悪魔の炎!」
ドラが使える最大級の大技で仕留める!
「しまっ…」
大きな炎が副会長を包みこみ…
ドカンッ!!
空中で爆発を起こす。
「なんと、加藤選手がユノ選手に盛大な一撃を入れたー! これはユノ選手にとっても致命傷は間違いないかぁ!?」
…さすがに決まってほしいんだけど、どうかな…?
「ふぅ…。本当に危なかったです」
「…できればこれで終わりにさせたかったんですがね」
「まったく…あなたが突進した時に私が迎え撃っていたらどうしたつもりなんですか」
「僕、防御力は高いんで何回かは耐えられるかと」
「まあまあの根性論ですね。ですが、これ以上やられるわけにもいきません」
「ダメージは残っているはず…! ドラもう一度攻撃を…」
「念力固定」
「ギャウ?」
ドラの身動きが突然とれなくなる。
「何度もおとなしく耐えている暇はないので」
「ルナ、一旦退こう! 暗闇の霧」
「…無駄っぽい」
「ど、どうしたの?」
「…あの子、多分霧の中でも視えてる」
それってどういう…
「こういうことですよ?」
目の前に副会長が現れた。
「うわっ!?  …ル、ルナ。なにか手立ては」
「もう彼女は催眠術で眠ってますよ」
いつのまに…。そしてドラまで催眠術をかけられてる。
「くっ…ルナ、ドラ。ありがとう、戻って」
二体は光の粒子となってペンダントに吸収される。
「それで、頼れるモンスターがいない召喚主さんはこれからどのように迎えうつのですか?」
「僕が戦うだけです」
「…降参するかと思っていたのですが。わかりました。全力で手合わせしましょう」
正直、ダメージを与える手段は体術で翻弄しながら攻撃するか、吸収ぐらい。
「参ります!」
っ…魔法を使ってたから遠距離タイプだと思っていたけど、近接もいけるのか。
だけど、ケビン先生との特訓のおかげか動きが読める。
「…あなたは運動神経はいいほうではないと聞いていたんですが」
「ずいぶんと鍛えられましたからね!っと危な!?」
このままじゃ突破口が見つかる気配がしないな…。
「このままじゃ埒があきません。ここは私の大技を耐えて立っていたら勝ちということでいかがですか?」
…答えは決まっている。
相当自信があるみたいだし怖いけど、僕に残された勝つ可能性が1番高そうな提案だ。
「…わかりました。受けて立ちます」
「ルナとドラ、出てきて!」
初戦はこの二体と決めていた。
「ギャアウ!」
「…がんばる」
「あら、召喚するモンスターの数には規定はありませんが?どうしてですか?」
そんなの決まっている。
「体力を温存させておくためです」
「…勝つ気でいるのは構いません。ですけど、本気で挑まないと痛い目にあいますよ」
「本気で行くに決まってるじゃないですか。これから勝ちすすむための作戦ですから」
正直こんな風に強がってないと、精神的にもう負けそうだ。日本で喧嘩すら一回もしたことなかったんだから当然なんだろうけど。
「…そうやって無理して威勢をはることで自分自身を鼓舞している感じですね」
…やっぱりばれてる。
「話はもういいですか?来ないなら僕から行きますよ!」
「えぇ、構いません」
僕は全速力でユノ副会長のもとへ走り、殴りかかる。
「え? 丸腰で!?」
「うぉぉ! くらえぇ!」
「 っ!」
反応が遅れながらも、副会長は回避すべく大きくジャンプした。
そりゃ、召喚主がモンスターに指示を出さずに自分から攻撃しにきたら何かを企んでいるとしか思えないだろう。
そう思わせるのが狙いなんだけど。
空へと逃げた今なら、攻撃を仕掛けても避けることは難しいはず。
「決めるよ、ドラ。悪魔の炎!」
ドラが使える最大級の大技で仕留める!
「しまっ…」
大きな炎が副会長を包みこみ…
ドカンッ!!
空中で爆発を起こす。
「なんと、加藤選手がユノ選手に盛大な一撃を入れたー! これはユノ選手にとっても致命傷は間違いないかぁ!?」
…さすがに決まってほしいんだけど、どうかな…?
「ふぅ…。本当に危なかったです」
「…できればこれで終わりにさせたかったんですがね」
「まったく…あなたが突進した時に私が迎え撃っていたらどうしたつもりなんですか」
「僕、防御力は高いんで何回かは耐えられるかと」
「まあまあの根性論ですね。ですが、これ以上やられるわけにもいきません」
「ダメージは残っているはず…! ドラもう一度攻撃を…」
「念力固定」
「ギャウ?」
ドラの身動きが突然とれなくなる。
「何度もおとなしく耐えている暇はないので」
「ルナ、一旦退こう! 暗闇の霧」
「…無駄っぽい」
「ど、どうしたの?」
「…あの子、多分霧の中でも視えてる」
それってどういう…
「こういうことですよ?」
目の前に副会長が現れた。
「うわっ!?  …ル、ルナ。なにか手立ては」
「もう彼女は催眠術で眠ってますよ」
いつのまに…。そしてドラまで催眠術をかけられてる。
「くっ…ルナ、ドラ。ありがとう、戻って」
二体は光の粒子となってペンダントに吸収される。
「それで、頼れるモンスターがいない召喚主さんはこれからどのように迎えうつのですか?」
「僕が戦うだけです」
「…降参するかと思っていたのですが。わかりました。全力で手合わせしましょう」
正直、ダメージを与える手段は体術で翻弄しながら攻撃するか、吸収ぐらい。
「参ります!」
っ…魔法を使ってたから遠距離タイプだと思っていたけど、近接もいけるのか。
だけど、ケビン先生との特訓のおかげか動きが読める。
「…あなたは運動神経はいいほうではないと聞いていたんですが」
「ずいぶんと鍛えられましたからね!っと危な!?」
このままじゃ突破口が見つかる気配がしないな…。
「このままじゃ埒があきません。ここは私の大技を耐えて立っていたら勝ちということでいかがですか?」
…答えは決まっている。
相当自信があるみたいだし怖いけど、僕に残された勝つ可能性が1番高そうな提案だ。
「…わかりました。受けて立ちます」
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
37
-
-
1512
-
-
35
-
-
238
-
-
4405
-
-
337
-
-
59
-
-
310
-
-
111
コメント