テイムの力が凄すぎました
15. 決着
「…おい、まさか3人でこの人数を相手にしようってかぁ〜?それも入りたてのひよっこがよ〜」
目の前には5人、そして僕らを囲むように後ろに立ってるのが5人、見る限りは合計10人といったところか。
周りの人達がだいぶ怯えているのを見る限り相当強そうだけど…はぁ、引き返したいよ…。
「ごたくを並べなくていいから早く離してやれよ。さすがに未練がましいだろ」
「それに、別に勝てないって決まったわけじゃないぞ!なぁ、ユーキ!」
…主人公っぽい人が2人も友人にいるのですが。かっこいいけどさ。あと、これ以上煽らないでよ…。
「チッ、調子に乗りやがって。やるぞテメェら!」
『おう!』
まず1人目がガイルに殴りかかる。だが、ガイルは全然動じず、片手で相手の拳を止めた。
「なに!?」
「ふぅー、じゃあ正当防衛な!」
ガイルがなにか気をためて、一瞬で相手の間合いに入った。相手は焦ってやたらめったら攻撃するが、ガイルはためた気を自分の拳に集め裏拳を顔面に叩き込む。い、一撃…。
ガイルって拳闘士だったのか。見た目的になんとなく予想ついてたけど。
「くそ、なぜ当たれねえ!?」
「2人がかりだぞ!?」
和也は挟み撃ちで攻撃を受ける…なんてことはなく、目を瞑りながら軽々と2人の攻撃を避けている。
「そんな程度か?」
「なめるな、こうなったら能力を!」
「だ、だがそんなことしたら…喧嘩という問題だけじゃないぞ!?」
「じゃあどうすればいいんだよ!」
「隙ありだ」
ドンッ!
和也が手刀で意識を失わせる。
手刀なんて実際には初めて見たよ…。
「お前ら!くっ…もう引くに引けない。弱そうなお前から仕留めてやる」
急に標的を僕に変えてきた。…って僕!?
それも何で僕に3人も来てるんだよ!
仕方ない…奥の手だ。
「ポチ、出てきてくれ!」
ペンダントを力一杯握りしめ、助けを請う。
「な、なんだ!」
「眩しい!」
まばゆい紫色の光が消え、出てきたのは…前と比べ明らかに大きくなり、獰猛そうな目つきを放つフェンリルだった。
そう、フェンリルは成長速度がとても速く、ペンダントの中でもしっかり育つので、こうして前の子犬みたいな見た目も一気に変わった。
この変化に最初気づいた時は本当に驚いたなぁ…
「こいつ、もう契約してるのか!?」
「それもフェンリルなんて…」
「と、とまるな!大人数でなら抑え込めれるはずだ!」
「ポチ、分かってるね?」
「ワン」
ポチは3人相手でも軽くあしらい、後ろにいた高木さんと黒華さんを優先すべく、回収する。
「わ〜もふもふだ〜」
「あ、あの時のポチが…すごい」
…2人とも全然怖がってなくて、なりよりです。
これでひとまず一件落着かな。
「ち、チクショー!」
何が起きてるのかわからないとばかりに、1人が急に大声を発し、僕に後ろから武器らしき尖ったナイフで襲いかかる。
「優樹、危ない!」
和也の声が聞こえ、振り返ったが、明らかにもう間に合わない。
やばいな…。こうなったら、一か八か…。全力で防御の構えをとる。
「な、ナイフじゃ大怪我もんだぞ!?かわすんだユーキ!」
「ゆうっち!」
「加藤くん!」
そしてナイフは僕の体を切り裂く…ことができず服が派手に破れただけで、カンッと跳ね返されてしまった。
「な、なんで…」
上手くいって良かった…。
とりあえず気力がもうないであろうそいつからナイフを奪い、床に投げ捨てた。
「そこまでです!貴方達、大丈夫ですか!?」
生徒会長と…後ろからついてきてるのは生徒会の人達かな?
もう、終息がつきそうだった。
そう思うと安心して尻もちをついてしまった。
防御1000は伊達じゃないな…。
目の前には5人、そして僕らを囲むように後ろに立ってるのが5人、見る限りは合計10人といったところか。
周りの人達がだいぶ怯えているのを見る限り相当強そうだけど…はぁ、引き返したいよ…。
「ごたくを並べなくていいから早く離してやれよ。さすがに未練がましいだろ」
「それに、別に勝てないって決まったわけじゃないぞ!なぁ、ユーキ!」
…主人公っぽい人が2人も友人にいるのですが。かっこいいけどさ。あと、これ以上煽らないでよ…。
「チッ、調子に乗りやがって。やるぞテメェら!」
『おう!』
まず1人目がガイルに殴りかかる。だが、ガイルは全然動じず、片手で相手の拳を止めた。
「なに!?」
「ふぅー、じゃあ正当防衛な!」
ガイルがなにか気をためて、一瞬で相手の間合いに入った。相手は焦ってやたらめったら攻撃するが、ガイルはためた気を自分の拳に集め裏拳を顔面に叩き込む。い、一撃…。
ガイルって拳闘士だったのか。見た目的になんとなく予想ついてたけど。
「くそ、なぜ当たれねえ!?」
「2人がかりだぞ!?」
和也は挟み撃ちで攻撃を受ける…なんてことはなく、目を瞑りながら軽々と2人の攻撃を避けている。
「そんな程度か?」
「なめるな、こうなったら能力を!」
「だ、だがそんなことしたら…喧嘩という問題だけじゃないぞ!?」
「じゃあどうすればいいんだよ!」
「隙ありだ」
ドンッ!
和也が手刀で意識を失わせる。
手刀なんて実際には初めて見たよ…。
「お前ら!くっ…もう引くに引けない。弱そうなお前から仕留めてやる」
急に標的を僕に変えてきた。…って僕!?
それも何で僕に3人も来てるんだよ!
仕方ない…奥の手だ。
「ポチ、出てきてくれ!」
ペンダントを力一杯握りしめ、助けを請う。
「な、なんだ!」
「眩しい!」
まばゆい紫色の光が消え、出てきたのは…前と比べ明らかに大きくなり、獰猛そうな目つきを放つフェンリルだった。
そう、フェンリルは成長速度がとても速く、ペンダントの中でもしっかり育つので、こうして前の子犬みたいな見た目も一気に変わった。
この変化に最初気づいた時は本当に驚いたなぁ…
「こいつ、もう契約してるのか!?」
「それもフェンリルなんて…」
「と、とまるな!大人数でなら抑え込めれるはずだ!」
「ポチ、分かってるね?」
「ワン」
ポチは3人相手でも軽くあしらい、後ろにいた高木さんと黒華さんを優先すべく、回収する。
「わ〜もふもふだ〜」
「あ、あの時のポチが…すごい」
…2人とも全然怖がってなくて、なりよりです。
これでひとまず一件落着かな。
「ち、チクショー!」
何が起きてるのかわからないとばかりに、1人が急に大声を発し、僕に後ろから武器らしき尖ったナイフで襲いかかる。
「優樹、危ない!」
和也の声が聞こえ、振り返ったが、明らかにもう間に合わない。
やばいな…。こうなったら、一か八か…。全力で防御の構えをとる。
「な、ナイフじゃ大怪我もんだぞ!?かわすんだユーキ!」
「ゆうっち!」
「加藤くん!」
そしてナイフは僕の体を切り裂く…ことができず服が派手に破れただけで、カンッと跳ね返されてしまった。
「な、なんで…」
上手くいって良かった…。
とりあえず気力がもうないであろうそいつからナイフを奪い、床に投げ捨てた。
「そこまでです!貴方達、大丈夫ですか!?」
生徒会長と…後ろからついてきてるのは生徒会の人達かな?
もう、終息がつきそうだった。
そう思うと安心して尻もちをついてしまった。
防御1000は伊達じゃないな…。
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