テイムの力が凄すぎました

クラクラ

5. 相談

コンコンッ

「優樹〜。今後のことで話さないか?」

案内された個室にあるふかふかのベッドで楽しむ半分、さっき国王が話してたことについて悩んでたら、タイミングよくそのことについて和也が来た。

「うん。空いてるからどうぞー」

「サンキュー」

ガチャという音と一緒に和也が入ってくる。
和也はこれから何したいとかあるのかな?

「で、どうするとかあるのか?」

「和也はどんな風に考えてるの?」

「質問を質問で返すなよ」


笑いながら和也が返答する。

「一応だが、また、深く考えずに自分が相手に合わせようみたいな癖するなよ?お前はただでさえもっと自分を主張すべきするべきなんだから」

「…う、うん」


親友とはいえこうも見透かされるとは…。
自分の意思を強く持ってないもんだからついやっちゃうんだよなぁ。気をつけないと。

自分の弱さを改めて知り惨めになる反面、和也が自分のことを内面まで理解してくれることに嬉しくて複雑な感情で苦笑いになってしまうと
、和也が切り出してくれる。


「ま、俺は正直ここから出てみたいとは思ってるけどな。どうせならこの能力上手く使いこなしたいし」

「正直それは僕も同じかな。しっかりそういう出発の準備してくれるって言ってたし」

「じゃあとりあえずは王宮からは去る、て選択でいいな。まだ分からんから出来たらでいいが一緒に行動しないか?」

「こっちからお願いするつもりだったしいいよ」

「オッケー。じゃ、また明日な」

「うん。おやすみなさい」


1人で考えるよりはるかにスムーズに進むなぁ…自分の思いが後押しされたり、別の意見が聞けたりして新しい発見に繋がる。本当に和也と親しくて良かった。


…それから寝ようとしたんだけど中々寝付けず、王宮全体の範囲なら自由に移動して良いと言われていたため、この世界の感覚だとそこまで深夜じゃない時間にエントランスから庭へと出てみる。

…本当、目の前の景色は今までと全然違うのに、夜空を見上げると見慣れたような星がたくさん見えるんだなぁ。

そんな風に1人黄昏ていると、少し目線の先に女子らしき面影が見えた。
邪魔しないほうがよさそうだな。見つからないように戻ろう。
べ、別に人見知りが発動して逃げてる訳じゃない。そう、断じて違う。

ふ〜、慎重にいこう。

抜き足…差し足…よし この調子で、しのびあs

パキッ!




…小枝踏んじゃったよ。

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