創造神で破壊神な俺がケモミミを救う
第28話
ジョゼの最大奥義である風の監獄を涼しい顔で防いだ大地達を見たジョゼは、目の前にいる者が自分達の敵う相手ではないと悟った。
ジョゼはせめて帝国の暗部部隊としての役目を果たそうとワーレンに指示を出す。
「ワーレン! 今すぐここから離脱して事の顛末を帝国に報告をしなさい! ここは私とモイヤーで時間を稼ぎます。」
ジョゼの並々ならぬ様子に、自分達がいかに危機的な状態なのか理解したワーレンはすぐさま退却を開始する。
それを見て犬斗が白虎に乗って追いかけようとするが、モイヤーが土壁を犬斗の目の前に何重にも展開させる。
白虎は急に出てきた土壁に思わず急ブレーキをかけてしまう。
「あっこら! 白虎止まるんじゃない! お前なら土壁なんて砕けるだろ!」
「おい犬斗。逃したらわかってるな?」
「あっはい。わかりました。」
大地は脅迫するようなドスの聞いた声で犬斗に告げると、熱線を土壁に向かって放った。
熱線はロウを溶かすように何重にも重ねられた土壁を崩していく。
犬斗は熱線によって出来た土壁のトンネルを抜けると焦った様子でワーレンを追っていく。
それを見たモイヤーが再度土壁を犬斗の前に出現させようとする。
しかしそれを阻止するようにメリアが闇魔法の黒煙をモイヤーの足元に放った。
着弾した黒煙はモイヤーの足元を溶かしていくと、ぬかるんだ沼地の様な状態になる。
沼地に足を取られたモイヤーは体勢を大きく崩してしまったことで、魔法の制御を誤ってしまい、本来犬斗の目の前に出現させるはずの土壁を犬斗の真横に出現させてしまう。
白虎に乗った犬斗はメリアに軽く頭を下げると、ワーレンを追いかけて林の中に消えていった。
モイヤーは犬斗を止めれなかったことに舌打ちを鳴らすと、林の中に消えた犬斗を追いかけ林の繁みの中に突入する。
「メリア! あいつに犬斗の邪魔をさせるな!」
「言われなくてもわかってるわよ!」
メリアはモイヤーの後を追って繁みの中へ入っていくと、魔力変換により身体能力を向上させる。
身体能力向上により急加速したメリアは犬斗を追うモイヤーとの距離を縮めていく。
後ろを確認し、メリアにこのままでは追いつかれると感じたモイヤーは、メリアを足止めする為に土壁を至る所に発生させた。
しかしメリアはその速度に似合わない繊細な動きを見せると、土壁を必要最低限の動作で避けていく。
メリアはそのまま加速を続け、ついにモイヤーの目の前に立ちふさがることに成功した。
「そんな簡単に逃げ切れると思わないでよね。」
「くそ。裏切者が調子に乗るな。」
メリアに追いつかれたモイヤーはすかさず数百個の石礫を上空に出現させると、メリアに向けてその石礫を発射する。
多量の石礫は絶え間なく豪雨のようにメリアに降り注いだ。
降り注いだ石の雨は局所的な地震を起こしながら土煙を巻き上げていく。
モイヤーは自身の魔力を半分以上使う魔法の行使により肩で息をしながら土煙の向こう側の状況を眺める。
いくら宮廷魔法師でも相手は末端の第十位。
戦い方次第では苦戦はすれど倒す事は可能だと考えていたモイヤーは、先手必勝の短期決戦を仕掛けることで勝機を見出そうとしていた。
実際に魔力で劣る相手に長期戦を挑むのは愚策である。そういう意味ではモイヤーの取った行動は間違ってはいない。
しかしそれは魔力の差が一定以内である場合に限る話だった。
土煙がはれると、肩で息をしていたモイヤーの呼吸が一瞬止まった。
目の前には周囲に黒煙を充満させた状態のメリアの姿があった。メリアの足元には粉々に砕け、塵の様になっている石礫の残骸が広がっていた。
「無傷だと・・・? 宮廷魔導士とはいえ末端の第十位であるお前が何故?」
かすり傷一つないメアリの姿を見つけ、モイヤーは信じられないといった様子を見せる。
モイヤーが先ほど放った土魔法「礫嵐」は命中させることに特化させた魔法であり、多方向からの石礫による範囲攻撃をこれまで躱せたものはいなかった。
モイヤーはメリアの能力値を今は亡き元宮廷魔法師第九位のザレウスと比較して考えていた。
全ての能力値がオールAであったザレウスより階位が下のメリアの能力値をザレウスより下だと推測し、それならば礫嵐でメリアに致命傷とは言わないまでも軽くはないダメージを与えることが出来ると踏んでいた。
モイヤーは魔法に特化した魔導士タイプの兵士であり、魔力数値だけならばザレウスと同じAであった。
その事から純粋な魔法勝負に持ち込むことが出来れば互角または優位に戦えると考えていた。
どんな時でも帝国の暗部として冷静に相手を分析し、最善の策を用いて敵を屠ってきたモイヤーだからこそ至った作戦だったのだが、今回に限っては悪手を打ってしまっていた。
自分が既に悪手を打っているとは知らず、メリアの無傷を確認したモイヤーは、メリアの頭上に大きな岩石を生み出すと、間髪入れずに岩石をメリアに叩きつける。
メリアは岩石を見上げたまま、避けようとすることなく落ちてくる岩石の下敷きになる。
ボレアスの剣山に凄まじい衝撃と轟音が鳴り響いた。
「はぁはぁ・・・くそ。魔力が尽きたか・・」
激しく肩で呼吸しながら片膝を着くモイヤーは、満身創痍になりながらもメリアを仕留める事が出来たと安堵の表情を浮かべる。
魔力をギリギリまで使用していたモイヤーはすぐに動き出すことが出来ず、少しの間呼吸を整えることに集中する。
白虎の脚速をその目で見ていたモイヤーは剣山を抜けるまでにワーレンが犬斗に追いつかれてしまう可能性が高いと感じていた。
逸る気持ちを抑えながら体力と魔力の回復に専念しようと呼吸を落ち着かせていた時、モイヤーは自分の周辺に黒い霧が発生しているのに気付いた。
モイヤーを取り巻くように発生した黒い濃霧は、モイヤーの周囲を旋回し続ける。
魔力も体力も尽きた状態のモイヤーは、ただその現象を見つめることしかできない。
するとさっきまで何の変化も見せなかった岩石が一瞬のうちに塵と化す。
岩石が塵となって霧散するとその先からメリアが姿を現す。
「そんな馬鹿な・・・確実に潰したはずなのに・・」
「残念だけど、私の使う闇魔法の一つである腐蝕操作を使えばあなたがどれだけ多量の石礫を放とうが、どれだけ重たい岩石を落とそうが私には効かないわ。」
「しかしそんな強力な魔法を使えば、お前の魔力ではすぐに魔力枯渇を起こすはず・・・」
「申し訳ないけど帝国で私は一度も本気を見せたことないわよ?」
「な・・に・・・?」
「ちなみに私の魔力数値はSSだから。」
メリアから魔力数値を聞かされたモイヤーはそこで初めて自分の作戦の前提そのものが間違っていた事に気付いた。
体力も魔力も無く、周囲には腐蝕効果のある濃霧に包まれた状況の中、勝ち目が無いことを悟ったモイヤーは帝国兵として最後の矜持をメリアに見せつける事を心に決めた。
「はなから勝ち目は無かった訳か。これほどまでに完膚なきまでしてやられたのは、ミキ元帥との指導試合以来か・・・
けどなこれでも俺は誇りある帝国暗部部隊ドンクレスの一員。敵の手で死ぬことはない!」
モイヤーは最後にそう叫ぶと、メリアの元へ一直線に走りだした。
周囲の濃霧の中を走り抜けるモイヤーの身体は濃霧の腐蝕作用により、皮膚はただれ、その一部が溶けだし始める。
常人であればショック死するであろう激痛に耐えながら、ひたすらにメリアの元へ駆けて寄ってくる。
モイヤーの表情に鬼気迫るものを感じたメリアは腐蝕効果のついた黒槍をモイヤーに向けて放った。
「しぶといわね!これでおしまいにしてあげる!」
「ぐふぅ! がはっ・・・!」
放たれた黒槍はモイヤーの腹部を貫くと、腐蝕作用の効果も相まってモイヤーの上半身と下半身を分離させる。
しかし上半身だけとなったモイヤーは下半身と分断された時の反動を利用して、空中に飛び出すとメリアの足元付近まで辿りついていた。
メリアが上半身だけになりながらも自分の元に辿りついたモイヤーの執念に感心を示した時、モイヤーの身体が白く光った。
「帝・・・こ・・く・ばん・・ざ・・い。」
「嘘! これって自爆まほ―――――」
メリアは焦ってモイヤーの身体を濃霧で包み爆発を防ごうとするが時すでに遅かった。
モイヤーの自爆魔法による爆発の閃光がメリアを包む。
爆発により起きた爆炎は剣山の林を蹂躙し、隕石でも落ちたかのような抉れた地面を作る。
「はぁはぁ・・・帝国兵ってのはこんな狂信的なやつばかりなの・・・先が思いやられるわね・・・」
爆発地の中心には衣服が破られ、全身に小さい傷を受けたメリアがいた。
爆発の衝撃を濃霧により緩和させていたおかげでなんとか致命傷を避けることが出来ていた。
「っ痛! 久々に焦ったわ・・・でもこれで役割は果たしたわよ。これでもし逃しでもしたら、あの魔獣使いただじゃおかないんだから。」
メリアはその場に座り込むと、傷の治療を行いながら、犬斗が向かっていった方角を眺めていた。
ジョゼはせめて帝国の暗部部隊としての役目を果たそうとワーレンに指示を出す。
「ワーレン! 今すぐここから離脱して事の顛末を帝国に報告をしなさい! ここは私とモイヤーで時間を稼ぎます。」
ジョゼの並々ならぬ様子に、自分達がいかに危機的な状態なのか理解したワーレンはすぐさま退却を開始する。
それを見て犬斗が白虎に乗って追いかけようとするが、モイヤーが土壁を犬斗の目の前に何重にも展開させる。
白虎は急に出てきた土壁に思わず急ブレーキをかけてしまう。
「あっこら! 白虎止まるんじゃない! お前なら土壁なんて砕けるだろ!」
「おい犬斗。逃したらわかってるな?」
「あっはい。わかりました。」
大地は脅迫するようなドスの聞いた声で犬斗に告げると、熱線を土壁に向かって放った。
熱線はロウを溶かすように何重にも重ねられた土壁を崩していく。
犬斗は熱線によって出来た土壁のトンネルを抜けると焦った様子でワーレンを追っていく。
それを見たモイヤーが再度土壁を犬斗の前に出現させようとする。
しかしそれを阻止するようにメリアが闇魔法の黒煙をモイヤーの足元に放った。
着弾した黒煙はモイヤーの足元を溶かしていくと、ぬかるんだ沼地の様な状態になる。
沼地に足を取られたモイヤーは体勢を大きく崩してしまったことで、魔法の制御を誤ってしまい、本来犬斗の目の前に出現させるはずの土壁を犬斗の真横に出現させてしまう。
白虎に乗った犬斗はメリアに軽く頭を下げると、ワーレンを追いかけて林の中に消えていった。
モイヤーは犬斗を止めれなかったことに舌打ちを鳴らすと、林の中に消えた犬斗を追いかけ林の繁みの中に突入する。
「メリア! あいつに犬斗の邪魔をさせるな!」
「言われなくてもわかってるわよ!」
メリアはモイヤーの後を追って繁みの中へ入っていくと、魔力変換により身体能力を向上させる。
身体能力向上により急加速したメリアは犬斗を追うモイヤーとの距離を縮めていく。
後ろを確認し、メリアにこのままでは追いつかれると感じたモイヤーは、メリアを足止めする為に土壁を至る所に発生させた。
しかしメリアはその速度に似合わない繊細な動きを見せると、土壁を必要最低限の動作で避けていく。
メリアはそのまま加速を続け、ついにモイヤーの目の前に立ちふさがることに成功した。
「そんな簡単に逃げ切れると思わないでよね。」
「くそ。裏切者が調子に乗るな。」
メリアに追いつかれたモイヤーはすかさず数百個の石礫を上空に出現させると、メリアに向けてその石礫を発射する。
多量の石礫は絶え間なく豪雨のようにメリアに降り注いだ。
降り注いだ石の雨は局所的な地震を起こしながら土煙を巻き上げていく。
モイヤーは自身の魔力を半分以上使う魔法の行使により肩で息をしながら土煙の向こう側の状況を眺める。
いくら宮廷魔法師でも相手は末端の第十位。
戦い方次第では苦戦はすれど倒す事は可能だと考えていたモイヤーは、先手必勝の短期決戦を仕掛けることで勝機を見出そうとしていた。
実際に魔力で劣る相手に長期戦を挑むのは愚策である。そういう意味ではモイヤーの取った行動は間違ってはいない。
しかしそれは魔力の差が一定以内である場合に限る話だった。
土煙がはれると、肩で息をしていたモイヤーの呼吸が一瞬止まった。
目の前には周囲に黒煙を充満させた状態のメリアの姿があった。メリアの足元には粉々に砕け、塵の様になっている石礫の残骸が広がっていた。
「無傷だと・・・? 宮廷魔導士とはいえ末端の第十位であるお前が何故?」
かすり傷一つないメアリの姿を見つけ、モイヤーは信じられないといった様子を見せる。
モイヤーが先ほど放った土魔法「礫嵐」は命中させることに特化させた魔法であり、多方向からの石礫による範囲攻撃をこれまで躱せたものはいなかった。
モイヤーはメリアの能力値を今は亡き元宮廷魔法師第九位のザレウスと比較して考えていた。
全ての能力値がオールAであったザレウスより階位が下のメリアの能力値をザレウスより下だと推測し、それならば礫嵐でメリアに致命傷とは言わないまでも軽くはないダメージを与えることが出来ると踏んでいた。
モイヤーは魔法に特化した魔導士タイプの兵士であり、魔力数値だけならばザレウスと同じAであった。
その事から純粋な魔法勝負に持ち込むことが出来れば互角または優位に戦えると考えていた。
どんな時でも帝国の暗部として冷静に相手を分析し、最善の策を用いて敵を屠ってきたモイヤーだからこそ至った作戦だったのだが、今回に限っては悪手を打ってしまっていた。
自分が既に悪手を打っているとは知らず、メリアの無傷を確認したモイヤーは、メリアの頭上に大きな岩石を生み出すと、間髪入れずに岩石をメリアに叩きつける。
メリアは岩石を見上げたまま、避けようとすることなく落ちてくる岩石の下敷きになる。
ボレアスの剣山に凄まじい衝撃と轟音が鳴り響いた。
「はぁはぁ・・・くそ。魔力が尽きたか・・」
激しく肩で呼吸しながら片膝を着くモイヤーは、満身創痍になりながらもメリアを仕留める事が出来たと安堵の表情を浮かべる。
魔力をギリギリまで使用していたモイヤーはすぐに動き出すことが出来ず、少しの間呼吸を整えることに集中する。
白虎の脚速をその目で見ていたモイヤーは剣山を抜けるまでにワーレンが犬斗に追いつかれてしまう可能性が高いと感じていた。
逸る気持ちを抑えながら体力と魔力の回復に専念しようと呼吸を落ち着かせていた時、モイヤーは自分の周辺に黒い霧が発生しているのに気付いた。
モイヤーを取り巻くように発生した黒い濃霧は、モイヤーの周囲を旋回し続ける。
魔力も体力も尽きた状態のモイヤーは、ただその現象を見つめることしかできない。
するとさっきまで何の変化も見せなかった岩石が一瞬のうちに塵と化す。
岩石が塵となって霧散するとその先からメリアが姿を現す。
「そんな馬鹿な・・・確実に潰したはずなのに・・」
「残念だけど、私の使う闇魔法の一つである腐蝕操作を使えばあなたがどれだけ多量の石礫を放とうが、どれだけ重たい岩石を落とそうが私には効かないわ。」
「しかしそんな強力な魔法を使えば、お前の魔力ではすぐに魔力枯渇を起こすはず・・・」
「申し訳ないけど帝国で私は一度も本気を見せたことないわよ?」
「な・・に・・・?」
「ちなみに私の魔力数値はSSだから。」
メリアから魔力数値を聞かされたモイヤーはそこで初めて自分の作戦の前提そのものが間違っていた事に気付いた。
体力も魔力も無く、周囲には腐蝕効果のある濃霧に包まれた状況の中、勝ち目が無いことを悟ったモイヤーは帝国兵として最後の矜持をメリアに見せつける事を心に決めた。
「はなから勝ち目は無かった訳か。これほどまでに完膚なきまでしてやられたのは、ミキ元帥との指導試合以来か・・・
けどなこれでも俺は誇りある帝国暗部部隊ドンクレスの一員。敵の手で死ぬことはない!」
モイヤーは最後にそう叫ぶと、メリアの元へ一直線に走りだした。
周囲の濃霧の中を走り抜けるモイヤーの身体は濃霧の腐蝕作用により、皮膚はただれ、その一部が溶けだし始める。
常人であればショック死するであろう激痛に耐えながら、ひたすらにメリアの元へ駆けて寄ってくる。
モイヤーの表情に鬼気迫るものを感じたメリアは腐蝕効果のついた黒槍をモイヤーに向けて放った。
「しぶといわね!これでおしまいにしてあげる!」
「ぐふぅ! がはっ・・・!」
放たれた黒槍はモイヤーの腹部を貫くと、腐蝕作用の効果も相まってモイヤーの上半身と下半身を分離させる。
しかし上半身だけとなったモイヤーは下半身と分断された時の反動を利用して、空中に飛び出すとメリアの足元付近まで辿りついていた。
メリアが上半身だけになりながらも自分の元に辿りついたモイヤーの執念に感心を示した時、モイヤーの身体が白く光った。
「帝・・・こ・・く・ばん・・ざ・・い。」
「嘘! これって自爆まほ―――――」
メリアは焦ってモイヤーの身体を濃霧で包み爆発を防ごうとするが時すでに遅かった。
モイヤーの自爆魔法による爆発の閃光がメリアを包む。
爆発により起きた爆炎は剣山の林を蹂躙し、隕石でも落ちたかのような抉れた地面を作る。
「はぁはぁ・・・帝国兵ってのはこんな狂信的なやつばかりなの・・・先が思いやられるわね・・・」
爆発地の中心には衣服が破られ、全身に小さい傷を受けたメリアがいた。
爆発の衝撃を濃霧により緩和させていたおかげでなんとか致命傷を避けることが出来ていた。
「っ痛! 久々に焦ったわ・・・でもこれで役割は果たしたわよ。これでもし逃しでもしたら、あの魔獣使いただじゃおかないんだから。」
メリアはその場に座り込むと、傷の治療を行いながら、犬斗が向かっていった方角を眺めていた。
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