女神に拾われた俺は女神の為に頑張ろうと思う

熊きち

第31話 ヘリオドールの正体

チャラ男達の対決が終わりついに俺達の番が来てしまった

ごめんシトネル、俺、負けたかも…

ヘリオドールとの戦闘を頭の中でイメージして勝ち筋を探しているが全く勝てる気がしない…

「ほっほっほっ、そんなに緊張せんでええぞ」

ヘリオドールは言ってくるが緊張しないでとか言われても余計に緊張するじゃん、強者の余裕ってやつか…怖ぇ

「「両者準備はいいかな?」」

審判のライナさんが言ってくる

無理です無理ですもう少し待って、心の準備がぁ…

「ワシはいつでもええぞ」

「じ、自分も大丈夫です」

いつでも緊張してる場合じゃねぇ!豪邸暮らしが待ってるんだ、シトネルとヒスイの為にも負けられない!

俺は深く深呼吸をして心を落ち着かせる

「ほぉ、やはり、か…」

ヘリオドールが何か喋った気がしたが聞こえない、アディの時の様に集中していた 

ヘリオドールはカウンター狙いだろう、さっきの戦いを見てもカウンターが多かった、だからと言っていつまでも待ってる訳にはいかないな

俺は木刀を腰にあてて右手でヘリオドールの顔面に殴り掛かる、やはり当たったと思ったらそこにはヘリオドールは居ない

そう避けてくれると思ったぜ!スカった右手で腰にあてていた木刀に手をかけて居合斬りの要領で体ごと無理矢理後ろに回して斬り掛かった

「およ」

少しだが手応えはあった!

「ほっほっほっ、攻撃を当てられたのはいつぶりかのぉ」

無理矢理体を捻ったから体が軋む

「シロや、お主魔族じゃろぉ?それも魔王の息子でもあろぉ?」

!?!?なぜバレた?人間化で完全に角と羽は隠れている、魔物化だってしてねぇぞ?!
ましてや魔王の息子まで知ってるってなにもんだよ

「な、なぜそれを」

「ほっほっほっ、なんたってワシは仙人じゃからのぉ」

えぇ…仙人って、そんなヤバい御方きてたんですね、勝てませんやんそんなの…

「審判や、試合に時間制限はなかったのぉ?」

「「ええ、思う存分戦って貰って大丈夫です」」

「そうかえ、すこーし長引くぞい」

長引くのぉ、無理ぃ

「せ、仙人様はなぜこんな所に?」

「ヘリオドールでよいぞ、なに、ちぃっとここいらの魔族の様子がおかしくてのぉ、近い内に仕掛けてくるんじゃよ、それに魔王からも聞いたしのぉ」

魔族の様子がおかしい?魔王から聞いた?
何がどうなってんだよ…助けてピース様ぁ

「俺を魔王の息子と知って倒しにきたのか?」

「ほっほっほっ、何を勘違いしておるのじゃ、ワシは魔王と勇者の昔からの知り合いでのぉ、ワシはシロ、お主を鍛えにきたんじゃよ今のままでは攻めてくる魔族に勝てんからのぉ」

「魔王と勇者の知り合い?!俺の親について教えてくれ!あと攻めてくる魔族ってなんだ?!」

「まぁまぁ、そう慌てるでない、今からお主の剣、回避術、魔術、基礎から教えながら説明するからのぉ」

「な、急にそんなこと言われても」

「構えなさい」

今まで陽気な感じのヘリオドール仙人だったが急に態度が変わりゾッとした

これが本気の仙人ってか、けど修行してくれるなら受けるしかないよね

それからヘリオドールに回避術を叩き込まれた

「攻撃を見てから避けるな!攻撃の予備動作、筋肉の動きを見て予測、回避しろ!」

などと無茶振りをされた、ヘリオドールの攻撃を回避出来る様になってくると剣も教わる

「シロ!遅いぞ!攻撃に体重が乗ってない!軽すぎるわ!動きに無駄が多い!」

「ひえええぇぇぇぇ」

ヘリオドールの修行はめちゃめちゃ大変だ、動きに無駄が多いとか言われましてもぉ

剣術もヘリオドールに攻撃がかすりはじめると休む間もなく次の修行に移る、魔術の修行かと思ったら格闘術の修行だった

「全然攻撃が軽いぞ!体重を乗せろ!一撃一撃が必殺になるように心がけろ!力を入れるのは攻撃が当たる瞬間だけでいい!」

ハードだよぉぉ、もう既に大分時間が経ったと思うんだが…

「へ、ヘリオドールさん……大分時間経ってませんか、これ…」

俺も大分息が上がっている

そりゃそうだ!休む間もなくしごかれてるんだぞ!

「安心せぇ、仙人の秘術でちょこっと細工してある☆」

陽気な仙人に戻っている

「物騒な事してないですよね?」

「ほっほっほっ安心せぇ、ワシら以外の時間を遅らせておるだけじゃ」

「大分物騒な事してる!!」

「流石は魔王と勇者の息子じゃな、飲み込みが速いわ、こりゃ下手したらワシなんてあっという間に超えるのぉ」

んんん?まって魔王の息子は知ってたよ、勇者
息子?ん?俺のステータスには勇者の息子なんて無かったぞ!?

「魔術の練習しながら過去について話そうかのぉ」

それから魔術の修行をしながら魔王と勇者の過去について、今この世界の現状について教えて貰った


「魔王がお母さんだったなんて…ずっとお父さんだと思ってた……」

だって魔王=イカついオッサンみたいなイメージあるじゃん?しょうがないよね?ね?

それにしても怒るのは分かるけど王都を1人で乗り込んで消滅させるなんてオカン魔王はヤバいな

「ほっほっほっ魔術も大分安定してきたのぉ、魔王の息子なんじゃから魔物化もできるんじゃろ?ちょいとしてみ」

「こんな所で魔物化したら皆にばれちゃいますよ師匠!」

俺は気付いたら仙人を師匠呼びしていたが、悪い気はしない

「ほっほっほっ安心せぇ、大丈夫じゃ信用しなさい」

「じゃ、じゃあ、行きますよあんまり長く出来ないですからね?」

(魔物化)

俺は全身をイメージしながら魔物化する、体が変化していく感じ、これも大分慣れたもんだ、久しぶりに全身魔物化で辛い

「ほぉ、これは将来有望じゃのぉ、ちぃと細工するから後ろむきんさい」

細工って言葉が怖かったが大人しく後ろを向いた

「ふん!」

師匠が背中に手を当て何かをした、すると何かが流れてくるのを感じた

うおおおおお!なんだこれええええ!全身魔物化がすっげぇ楽になったぞ!どーなってんだ!?

「どうじゃシロ、楽になったろ?」

「はい!めちゃめちゃ楽になりましたよ師匠!!」

「ちょこっと仙人パワーを流しておいたぞ、魔物化解いて角と羽かくしなさい」

俺は魔物化を解いて角と羽を隠した

「ワシが基礎を教えたとはいえ、まだヤツに勝てるとは限らん、魔物化してその上にエンチャントしてやっとって所かのぉ」

「そんなにヤバいやつが来るんですか…」

「まぁのぉ、わしも少しは助力するから安心せぇ、そろそろ頃合かの」

師匠は指パッチンして審判に負けを申し出ていた

勝ったのか…?なんか…え?修行してもらって魔王と勇者について説明された…

「「勝者シロ!!」」

「ほっほっほっ、また後でのぉ」

そう言い残すと師匠は消えていた

な、なんだったんだ…

師匠に修行されたことで自分のステータスが気になりステータスを見てみることにした

(ステータス)
シロLv17→25

生命力220→330
攻撃力220→400
魔法力270→350
防御力250→360
素早さ190→290
幸運値120

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スキル:人間化
    魔物化
    格闘術Lv5→格闘家Lv3
    威圧Lv7
    剣術Lv3→剣士Lv5
    鑑定LvMAX
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魔術  :闇、雷
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称号  :ピースの加護
   魔王の息子
     勇者の息子
     仙人の一番弟子


どーなってんだよ、このステータスの伸びは!?
師匠すげぇな!
格闘術が格闘家になってるし、剣術が剣士だし、勇者の息子、仙人の一番弟子も追加されてるじゃん…気になる

(鑑定"勇者の息子")
勇者の息子
いずれ勇者になる者、勇者になる時真の力が解放される


またヤバい称号きたな

(鑑定"仙人の一番弟子")
仙人の一番弟子
仙人に稽古を付けてもらった者、戦いの中で真価が発揮される

今は非戦闘中だからステータスはこれだけど戦闘に入ったらステータスこれより上がるのか?!

いずれにしろ師匠の修行で俺は急成長したのである



またまた、投稿遅れて申し訳ないです!リアルが忙しすぎて(殴

これからも頑張って投稿していくのでよろしくお願いします!
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コメント

  • 夢仁@ひまじん

    面白いです!頑張って下さい(_ _)

    1
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