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VRMMO生活は思ってたよりもおもしろい

夏月太陽

66.今更のスキル


 龍二くんとログインした日の翌日の朝の5時に電話が掛かってきた。

「ふぁい……もしもし……?」
『りゅうにいちゃーん! ゲームしよー!』

 まだ寝ていたので欠伸をしながら電話に出ると、龍二くんの元気な声で目が覚めた。

 というか、音量が大きすぎて耳がキーンってなった。

「龍二くん……まだ5時だよ? 寝てなくていいの?」
『きのうやくそくしたじゃん! きょうやるって!』
「そうだけど……眠くないの?」
『ねむくないよ! ねぇねぇ、はやくやろうよ!』
「わかった。わかったから少し待ってて、朝御飯食べてくるから」
『ぜったいだよ!』

 そう言って龍二くんは電話を切った。

 5歳の動力源って、どうなってるんだろう?

 そんなことを思いつつ、リビングに行き既に起きているじいちゃんとばあちゃんに事情を説明して朝御飯を食べた。

 その後、部屋に戻って一応今からログインすることをメールしてからログインした。

 速人達が起きてきたら話しておいてとお願いしたので、聞けば後から来るだろう。


 ◆◇◆◇◆


 ログインすると、すぐリュウジくんがログインした。

 余程遊びたかったんだろうな。表情からしてそんな感じだし。

 ログインしたリュウジくんは、すぐドラのところへ行った。

 シアンはドラが巣を出ると、自分で飛んできて僕の肩に着地した。

 続いてブランも駆け寄ってきたので抱き上げた。

「リュウにいちゃん、はやくいこうよ!」
「あ、うん」

 いつの間にそこまで行ったのか、玄関からリュウジくんがそう言ってきたので返事をして玄関へ向かった。

 ギルドホームを出て向かった先はクエスト受注場所で、決めてあったのかリュウジくんがすぐクエストを受注してきた。

 受注したのは、いつの間にできたのか初心者用のクエストで、『ダンジョンを十階層まで攻略せよ』というクエストだった。

 報酬は、スキルポイントを100付与だった。

 そう言えば、【気配察知】,【鍛治】,【生産】,【テイム】,【料理】,【調合】,【挑発】,【隠密】っていうスキルがあったな。

 【テイム】はシアンをテイムするために上限まで上げたし、【料理】は元々料理が得意だったから使ってないけど、他は使う機会が全く無かったから今の今まで忘れてた。

 鍛冶屋をやるには【鍛冶】は必須だし、【生産】はアクセサリーとかそういう小物を作るのに必須だし、【調合】はポーションを作るのに必須だけど今のところ使う予定はない。

 ハヤトは【調合】あった方がMPを回復させるポーションを作れていいと思うんだけど、スキルポイントは上げてあるんだろうか。

 【気配察知】と【挑発】と【隠密】は、使うような使わないような微妙なスキルだ。

 【気配察知】はセルフでできるし、【挑発】はしなくても僕の場合、ハヤト達が僕に丸投げしてたから勝手に僕に向かってきたから必要なかったし。

 まだこの二つは、必要性を感じる。

 なぜなら、【気配察知】はモンスターの急襲に対して有効だし、【挑発】はモンスターと乱戦になって一人が怪我をして治療するとき使えば安全に治療することができるからだ。

 それに反して【隠密】は、もはやどこで使えばいいのかわからない。

 今まで隠れることが必要なことが無かったし、このスキルを使うようなクエストをやったことが無かったから必要性がわからない。

 まぁ、どこかで使うから、若しくは使いたい人が居るからあるんだろうけど。

 リュウジくんが使うとしたらというか、使ってほしいのは【気配察知】かな。

 その方が安全にモンスターに対処できるし。

 そんなことを考えていると、リュウジくんが話し掛けてきた。

「ねぇ、リュウにいちゃん、リュウにいちゃんってばっ」
「ん? どうしたの、リュウジくん?」
「はやくいこうよ!」
「あぁ、うん、そうだね。じゃあ、行こうか」

 そう言って僕はリュウジくんに付いてダンジョンに向かった。


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