全ての才能を一瞬で得た者

帝而17

信念

俺は憤怒の竜イーラの所に向かっている。イーラは町を破壊している。俺とイラとの距離は結構有るが、俺の所まで破壊の振動が来ている。それにイラが放つ独特の威圧が凄すぎる。今いる場所でも怯んでしまう程の威圧を感じる。

(アイツをどう倒そうかな)

俺はイラを倒す作戦を考えながら向かった。
俺は今イーラの近くに気配を消してイーラの弱点を探していた。

(アイツの弱点無くね)

俺はイーラの弱点を探したが、見える範囲でイーラの弱点らしき物は見つから無かった。

(弱点分かんないから攻撃してみるか。ファイヤーボールを無詠唱で撃ってみるか)

俺はファイヤーボールでイーラを攻撃した。ファイヤーボールはイーラに直撃した。

(さて、どうかな)

イーラに直撃した時に起きた煙幕が消えイラの姿が見えた。イーラは無傷でダメージを受けた様子は無い。

(はぁ~マジかよ。分かっていたけど本当に起きると流石に呆れる。どうしようかな?このままだと俺100%死ぬし)

俺は今出来る最善の策を考える事にした。

(くっそ!全てダメだ。何をしても無駄だ。ここまで差が有るのかよ!)

俺は自分がどれだけ自惚れてたかを痛感した。リアンと契約し本来の魔力の数倍の威力を使えるようになり、自分の魔力が桁違いなのを知った。次に神霊獣総督のキベリティーと出会って神霊獣より強いと勝手に思い込みんだ。フレイ達の主にもなった。同じリアンに選ばれた奴等よりも強いんだと根拠のない自信を得ていた。フレイにも遠く及ばないのに。

(俺どんだけ馬鹿なんだよ。こんな俺が本当にアイツらの主で良いのか?もっと良い奴がいるんじゃないのか?アイツらを正しく導ける奴がいるんじゃないのか?だって今アイツらを危険な所に連れて来ようとしてるんだからな。俺は俺が憎い!今まで他の奴等を憎んで自分が自分を憎んでいるのを気付かないようにしてるだけだった。自分の弱さを見て見ぬふりをしていただけに過ぎない)

俺は自分の愚かさを噛み締めていた。
改めて己の今立たされている立場を確認した。

(終わったな。最後が己の愚かさを痛感して終わる何て笑えるな。次産まれ変われるならもっとましな生きたかをしたいな)

(本当にそれで良いのか?君には力が有る、才能が有るのに。私の声が聞こえてるなら後少しなのに)

(最後の最後にお前と話すなんてな)

(最後と言ってもまだ貴方は傷一つ着いていないじゃない。それに後少しと言っても貴方さえ私を求めるなら今すぐに私の力を使えるのに諦めるの?)

(何が言いたいんだ?そもそもお前誰だよ)

(話せば長くなるから今度話すわ。それでどうするの?後少しで強くなれるけどどうする?後少しと言っても貴方が望むだけだけど)

(俺が望めば力をくれるのか?)

(もちろん。貴方が私を望めばあの龍も全ての生物も殺せる力をあげる。どうするの?)

(そうか。なら俺の答えは一つだお前の力を…いやお前の全てを俺に寄越せ!)

(ん~~~最高♡良いわよ私の全てをあげるだから耐え見せてね私の愛を♡
魔法、武術の原点たる者リアン、全ての生き物を凌駕し神聖なる霊の獣ゴレスター、魔力の紫蘇たる形なき黒き者マガクよ我は全ての頂点に君臨する者ベルクティス我の名の元に我に献上し力を我が主に譲渡せん!)

俺は新たに力を得るために俺は力を求めた。

(全てを破壊せよ!全てを殺せ!この世の中にいる全ての生き物を殺せ!敵を徹底的に殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ!)

(頭が壊れる!何て量の憎悪だ!アイツが言ってたのはこの事か。何が愛だよ!愛なんて無いじゃないか!単なる純粋な憎悪しか無いし!しかも俺がこの力を欲しがったのはアイツらに認められる主になるためだっての!)

(それがお前の答えか?)

(!?どう言うことだ?何で憎悪が話しかけて来るんだ?それに憎悪が聞こえなくなった)

(我々は憎悪で有って憎悪では無い。主が憎悪に飲み込まれないかを試し契約をした。我々の力はとても強大特にベルクティス様はずば抜けて強大。強大な力を手に入れた者は人が変わる。間違った方向に。だから我々はベルクティス様の力を悪用しないか試した。主は悪用しないと判断した。主よベルクティス様を頼んだぞ)

(俺はこれ以上諦めない!だからベルクティスのことは任せろ)

「おいイーラ俺と勝負しろ!お前にこれ以上リリア達の町を破壊させねぇー!」

これは俺が最初にすべき事。リリア達にカリを返すために俺は新たな力と共にイーラに勝負を挑んだ。

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