腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

39話 VS剣神②

お久しぶりです。けん玉マスターというものです。覚えてますか〜?いや〜…ほんとお待たせしてすいませんねw
ようやく落ち着いてきたので投稿再開致します。
最後にお知らせもあるのでお見逃し無く。
それでは本編どうぞ。




パチン!
オーデンが指を鳴らすとオーデンの後ろに現れた剣は陸とレイに向かって一斉に飛んでいく。
「レイ!来たぞ!」
「分かってる…!」
レイの後ろからも剣が現れ、迎え撃つように衝突する。
「今だ!リク。」
「ああ。」
レイの剣に気を取られている間に陸はオーデンの懐に潜り込んだ。
「!」
ギィン…!!
「ちっ…止められたか…。」
「…」
(追いつけなかった…。)
オーデンは頬から垂れた血を拭う。
「ふ…フハハハハハッ!面白い!貴公ら2人ならば我に匹敵するようだ…!いい…いいぞ…もっと打ってこい!」
「あれに反応するなんてね…。」
「今回の敵はなかなか手強いなぁ…リク。」
「楽しんでるのか?」
「久々の戦いだからな…。」
「ふ…行くぞ。」


ピルーク王国
「…スピリットエンブレム…!」
由希は精霊魔法で魔物を殲滅する。
「こっちは片付いたわよ。」
「…ベルさん…。こっちも終わりました。」
由希とベルはピルーク王国に現れた魔物の群れを討伐に来ていた。
「ふぅ…地上は大丈夫そうね…。」
「…そうですね…。」
「でもさぁ…姉さんとユウは大丈夫だとしてもさ…リクくんは大丈夫なの?」
「…陸は負けませんよ。」
「ふぅん…。」
「…よそ者の陸がなんでピルークの騎士団長になれたと思いますか?」
「…」
「…騎士団のみんなは陸のことを尊敬してます。もちろん私も。メイギスさんが居なくなって…そんな状態の騎士団をまとめあげたのは他でもない陸です。それは陸の絶対的なカリスマ性と他でもない…単純かつ最大の理由です…それは…




…実力です。」




ギンッ!
「ッ?!」
オーデンの剣が弾かれる。
「三本目だ。そろそろ負けを認めたらどうだ?」
「馬鹿な…!我の剣技が…通じないだと?」
「ひとつ言っておこう。僕はこの世界にある全ての剣技を覚えた。もちろん君の…剣神の剣技もね…。型にはまった剣技なんて僕に通じないと思った方がいい。」
「ふざけるな…我の剣技は…絶対だ…!」
「…」
バキィン…!
「!」
オーデンの剣が音を立てて折れる。
「…ピルーク王国流剣術…鳳仙花ほうせんか。」
「馬鹿…な…」
「鳳仙花…。君の剣を折ったのは他でもない君だ。この技は君の剣の威力をそのまま自分の剣に返す技だ。何度やっても君の剣技を知っている僕には君の技は通じない。」
「…馬鹿…な…!」
「さあ…幕引きと行こうか…剣神オーデン。」
「っ…」
陸は聖剣を振りかざす。
「っ…リク!後ろだ!」
「!」
ギィン…!
「馬鹿な…」
「剣神が…」
「もう1人…?」
「フフ…ハハハハッ!認めよう…小宮陸。貴公の剣技は我の剣技をも凌ぐ。だが…勝敗は別だぞ?」
「!」
オーデンは一瞬で陸の後ろに回り込む。
「っ…何をした?」
「我の剣技の真骨頂は…スピードだ。」
オーデンの姿を見失う。
「っ…!」
ギンッ!
「ほう…よく止めたな…。」
「っ…受け止めきれていないさ…」
陸の頬から血が垂れる。
「お相子だ。まだまだ行くぞ!」
「レイ…後ろは頼む。」
「任せろ。リクも…頼んだぞ?」
「ああ…!」


「2人とはいえ…よく止めるな…小宮陸。」
「はぁ…はぁ…」
「まだまだ…余裕さ…。」
「ふ…そうか…。ならば我も本気を出そう…!」
オーデンの後ろから更に剣が現れる。
「っ…レイ…構えろ…。」
「ああ…だが…そう気負うな…。君にはかすり傷1つ付けやしない。」
「レイ…何を言って…」
「ふ…大丈夫…信じろ…。」
レイは悲しげに笑う。
「受けきれるかな?」
剣は一斉に陸とレイに向かって飛んで行く。
「さて…」
レイは剣を構える。
そして



ドン…


陸を突き飛ばした。
「!…レイ!何を…」
「ここは私に任せろ。言ったろう?君は私が守ろう。君は私を最果ての奥底から連れ出してくれた。その時に誓った。君だけは…私の手で…!」
「っ…よせっ!」
「おっと…私は死ぬなんて言ってないぞ?レイラの剣技…その一…『天馬一閃』。」
眩い光がこの空間を包み込んだ。
「っ…この光は…!」
「レイ…。」
カラン…
地面にオーデンの放った剣が折れて落ちる。
レイが剣を振りぬき、全て折ったのだ。
「ふぅ…こんなもの…レイラの技ならば恐るるに足りない。剣神とやら…この程度で私やリクに勝てると思っているのか?」
「…っ…」



「それに陸にはレイがついています。あの二人が力を合わせたら…考えるだけで可哀想ですよ…敵が…ね。」



「っ…」
(どうなってる?なぜ我が…こんなにも…)
ギィン!
「っぁ…」
「集中が切れてきているな?どうした?」
「くっ!」
オーデンは更に剣を生み出す。
「なるほど…武器はいくらでもあるわけだ。」
「だが…いつまでもつかな?」
レイと陸は剣を突き出す。
「まだまだ行くぞ?」
「死にたくなかったら構えろ。必死でな…!」





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コメント

  • けん玉マスター

    しぃさん
    コメントありがとうございます。
    そう言っていただけると本当に嬉しいです…!
    これからもご愛読いただけると嬉しいです。

    1
  • LLENN_p

    この作品面白すぎる。
    今まで他の作品には全く興味湧かなかったけど
    この作品だけはずっと読める!!

    1
  • けん玉マスター

    かつあんさん
    ノベルバユーザー313460さん
    コメントありがとうございます。
    そりゃあ伊達に聖剣やってませんからw
    かつあんさんは毎話コメントありがとうございます!本当に感謝感激雨あられ!って感じですw

    0
  • KIA

    やっぱり聖剣なだけありますね!

    2
  • かつあん

    待ってました!レイ強すぎ!

    3
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