腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

31話 神界

作者です。
長らくお待たせしました!
いや〜…やっとテスト終わった…!
感想としては数学なんか無くなればいいw

というわけで投稿再開致します!
そして読み始める前に…
みんな…さかきくん覚えてない?
コメントで榊って誰?みたいなコメント多いからちょっと不安ですw
一応説明しておきますと榊は桝谷や原と一緒に天城に地下牢に入れられて助かった勇者です。まあモブですねw
それでは本編どうぞ!



「…終わったぞ。」
「ああ。助かった。」
榊を倒した優は陸達に向き直る。
「それよりもどういうつもりだ?なんで…謝ったんだ?」
「…」
「もしかして…今更罪悪感を覚えたのか?」
「…」
「それは僕達に対する…侮辱だぞ?」
「…勘違いするな。俺は後悔なんてしてない。別に悪いことしただなんて思ってないからな。」
「ならなんで謝ったんだ?」
「別に…ただの餞別だ。」
「…そうか…」
「ああ。」
「ふざけんな…!」
「「「!」」」
「君…その体でまだ生きて…」
真っ二つにされた榊の半身がゆっくりと起き上がったのだ。
「悪魔の力だ…そう簡単には死ねないんだろ。」
「はあ…!はあ…!俺は…俺はただ原や桝谷…親友と一緒に生きてたかっただけなのに…!関係無い俺らまで巻き込んで…今更謝罪だと…?ふざけるなぁ!!」
「ユウ!」
榊は最後の力で優に飛びかかった。
ギンッ!
「「!」」
驚愕したのは榊と優だった。
「…小…宮…。てめぇ…何して…」
「悪いね…榊。君を殺したのは…僕だ。」
ズバ…
「がっ…」
榊の首が宙を舞った。
「どうして庇った?」
「君…受けるつもりだったろう?」
「…」
「こんなことで…君が傷を負う必要は無い。君が後悔していないと言うなら…それを貫き通せ。君に…謝罪する資格はない。」
「…分かってるよ。そんなこと。」
「それならいい。行こう。」
「サラ、頼む。」
「ええ。穴ができたわ。行くわよ?」
「ああ。」
「…おう。」
優たちは、神界へと繋がる小さな穴に飛び込んだ。


魔神領
「…陸…大丈夫かな…」
「不安なの?」
魔神領では城の警備を任された由希とベルが話をしていた。
「…ベルさん…。そりゃ不安ですよ…。神ですよ?」
「そうね。でも大丈夫。陸くんには神様2人がついてるから。」
「…2人?」
「ええ、姉さんとユウ。」
「…藤山くんが?」
「そう言えばあなた達は知らないか…。」
「…藤山くん…神様なんですか?」
「そうよ。」
「…なんの?」
「そうね…ユウが帰ってきたらこのネタでからかってやりなさい。…トイレよ。」
「…は?」
「ユウはトイレの神様なのよ。」
「…は?」
「だからトイレの神様。」
「…え?トイレ?」
「そ。」
「…ぷっ…あははははっ!トイレって…!」
「笑っちゃうでしょ?…でも安心して?どんな神でも神は神。ユウはそう簡単にはやられないわ。小宮くんのことだってきっと守ってくれるわ。」
「…り、陸だって!強いですもん!」
「ふふ…それならあなたが信じてあげなさい。」
「…は、はい。」
「さて、話は聞いてるわね?ハーディスが目覚めたことで魔物の動きが活発化してきてる。私たちの役目はこの地上を守ること。気…引き締めてね?」
「…はい…!」



神界  世界樹
「ねえエーテリア?」
「ん?」
「私たち…これからどうなるの?」
「これからは2人で旅をしよう?」
「旅?」
「この世界じゃない…別の世界で。万物神、邪神なんて肩書きがあったから…僕達は引き裂かれた。だったらそんな肩書きいらない。肩書きを押し付けてくる人間どもは…僕らが滅ぼす。」
「でも…」
ハーディスはエーテリアが直した世界樹の葉っぱを1枚摘む。
するとその葉っぱは枯れてしまった。
「私が歩いた土地は滅びる…。また…同じ悲劇を起こしちゃうかもしれない…。」
「ハーディス…。」
「分かってるでしょ?あの時の悲劇は…私たちのまいた種。」
「だからこの世界を終わらせるんだ。言っただろ?僕は君と一緒にいたい。僕なら君といたって平気だ。万物神の名において誓うよ。きっと君のその力があっても共に暮らしていける世界を…再構築してみせる。それが僕の復讐であり…生きる意味だ。」
「エーテリア…」
「ようやく一緒になれたんだ。もう二度と君を離さない。邪魔するものは…消す。」
「…」
「…蟻が入り込んだね…。天使諸君に告ぐ。優くん達が来た。…歓迎しようじゃないか…。」


「っ…!本当にここが神界なのか?」
「そのはずよ。」
「前来た時と随分と雰囲気が違うな…。」
神界を覆っていたのは禍々しい紫色の雲だった。
「恐らくはハーディスの影響ね…。」
「これが邪神の力…。」
「邪神は…触れたものの生気を奪う力があるとされてるわ。」
「なんつー力だよ…。」
「のんびりしていられないね…。」
「さ、行くわよ?」
「「ああ…!」」




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コメント

  • たくあん

    トイレの神様ってどんな能力があるんだろ?って思ったのが1番最初の話の方、ほんとに能力あるのだろうか…

    2
  • かつあん

    久しぶりですね〜待ってましたー!

    とりあえず後にユウがトイレのことで弄られるのは分かった()

    1
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