腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

21話 魔王たる所以

「あっちは片付いたみたいね…。」
ベルは優と由希の方を見る。
「さて…私も頑張らなくちゃな…。」
目の前には50を超える魔物や魔人。
大鎌を構えるベル。
「ハリケーンサイズ…!」
「グギャ…!」
「ギャグ…!」
「まだまだ行くわよ?ふふふ…久しぶりの戦いだと興奮しちゃうな〜。」
さらに鎌を振り、竜巻を生み出す。
「引くな!囲め!」
魔人族の男が魔物達に指示を出した。
「無駄よ。」
ベルは大鎌を上に投げる。
「なっ!」
鎌に気を取られた魔人の男はベルを見失う。
「…どこを見ているのかしら?」
「!」
後ろからの声に振り向く。
ドパンッ!
振り向いた瞬間ベルは魔人の男の首を蹴り落とした。
「あら〜…グロデスク〜。」
そして鎌をキャッチした。
「やるな…綺麗なお嬢さん…。」
「…」
そこに現れた金髪の男。
「あらイケメン。」
「ふっ…君みたいなお嬢さんに褒めわれるとは…。実に光栄だよ。僕は血の教団幹部バロン。お嬢さんのお名前は?」
「ベルよ。」
「ベル…!いい名だね。」
「それはどうも…。」
「残念だよ…。君みたいに美しいものを壊すのは実に気が引ける。」
「…」
「だけど君は僕の敵だ…。せめて美しいままいかせてあげるよ…。」
バロンはレイピアを構えた。
「らしさ満載の武器ね…。」
「行くよ…?お嬢さん…!」
バロンはレイピアを突き出す。
ギンッ!
そのレイピアを鎌で受け止める。
「いいねぇ!君となら素晴らしいワルツが出来そうだ…!五月雨突き!」
ギンッギンッ!
「どうしたんだい?受けてばかりじゃないか?君の踊りを見せてくれよ!」
「…はぁ…若いわね…あなた。」
「何を…」
「ヴィーナスフラッシュ。」
「!」
バロンは膝をつく。
「大罪魔法…!忘れていたよ…君は七大魔王…ベルフェゴールだったね…!」
「今更遅いわ。私の大罪魔法をどうにかしない限りどうしようもないわよ?」
「…なんてね…。」
バロンは立ち上がる。
「!」
「残念だったね。このレイピアは特殊でね…。君の大罪魔法を封じるためだけに作ったものだよ。」
「へえ…やるじゃない…。」
「大罪魔法を失った君に勝ち目はないだろう?ああ、言っておくと君の概念魔法も対策済みだ。このレイピアは破壊神が生み出したレイピアでね…。加護が付与されているんだよ。」
「ふぅん…。」
「強がらなくてもいいんだよ?僕は美しいものが好きだ。君の美しい青髪…。まるで晴天の空のようだ…。」
「…」
「どうだい?僕らの仲間になる気は無いか?」
「仲間?」
「スパイとして僕に情報を流して欲しいんだ。そうしたら君を僕の妃に迎えてあげよう。どうだい?悪い話ではないだろう?」
「ぷっ…ふふふ…あははははっ!」
「…何がおかしい?」
「あなたみたいなガキに興味無いわよ。」
「!…なんだと?」
「晴天の空のようって…例えダサすぎ…!」
「言葉に気をつけろよ?僕に生かされているということを忘れるなよ?」
「あら?誰が誰に生かされているというのかしら?」
「貴様…。」
「いいわ。お姉さんが格の違いを見せてあげる。いらっしゃい、坊や?」
「っ…!ナメるなぁ!」
バロンはレイピアを連続で突きだした。
「攻撃が単調ね。あなた本当に幹部なの?」
全てを受け止めるベル。
「こっちから行くわよ?キラーデスサイズ…!」
ベルは鎌を振り回す。
鎌から禍々しい斬撃が繰り出される。
「っ…!クソ…!」
「どうしたの?この程度?幹部はみんなこの程度なのかしら?」
「自惚れるなぁ!」
レイピアで受け流し突進してくるバロン。
「言ったでしょ?あなたの攻撃は単調…真っ直ぐすぎるのよ。」
「どうかな?」
「!」
バロンが5人に分身する。
「この技…読み切れるかな?」
「…」


「!」
目の前から消えたベル。
「…は?」
そして胸に傷が刻まれた。
「がはっ!…何をした…!!まさか…この魔法は…!」
「…大罪魔法…ヨハネの黙示録。」
「っ…!何故…何故貴様が使える?!」
「あら?私こう見えて欲張りなのよ?私の固有スキル…スナッチ。魔力はかなり使うけど…見た技をコピー出来るの。」
「!…そんな…!」
「ま、神級魔法とかは魔力足りなくて無理だけどね…。私もこの1年何もしてこなかったわけじゃない。大罪魔法くらい訳ないわ。」
「そんな…馬鹿な…!」
「あなた…私を口説こうとしたわよね?」
「ひっ…」
ベルが鎌を担いで迫る。
「女を甘く見ると痛い目見るわよ〜?」
ビュッ!
ベルが鎌を振ると、バロンの頭のてっぺんが禿げた。
「あ…ああ…」
バロンはその場に尻餅を着いた。
「死んで出直してきなさい?坊や…。」
ベルはバロンのバロンに足を乗せる。
「ひんっ!」
「あんたみたいな胡散臭いやつ嫌いなのよね〜。」
ググッ…
力を強めるベル。
「ひっ…やめ…」
「あ、足が滑った〜!」

…ブチュン…

バロンのこの世のものとは思えない性の断末魔が響いた。
「…うるさ…。」
ズバ…



ギリギリ間に合わなかった…!ごめんちゃい。
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コメント

  • kqさん

    やっと追いついたぁ

    1
  • かつあん(とけい)

    うわ〜ベルさん容赦ねぇーw超痛そう

    4
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