腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

13話 芽生え

タイアリア帝国

「ミーシェ様、お目覚めになられました…」
「あ!おはようローザさん!」
「お、おはようございます。朝は早いのですね。」
「何だか早く起きちゃった。ご飯ってもう作った?」
「いえ、これからでございます。」
「じゃあ私手伝うよ!」
「い、いえ!お客様の手をわずらわせる訳には…」
「ううん。いいの。暇だしね!」
「分かりました…。ではお願い致します。」
「うん!」

(決めたもん…。ユウが帰ってきたらちゃんと迎えられるようにしないと!それなら私は…出来ることをやる…!)



古代兵器ヒュベリオン
???「藤山優と魔神は創造神の方に着いたようですね。」
???「そうね…藤山優はともかく魔神があちらに着くとなると戦況は分からないわ。」
???「心配ない。我ら血の教団には神々の祝福がある。」
???「ですが特攻部隊は藤山優にあっさり潰されてしまいましたよ?」
???「へっ!なら俺が出てやろうか?」
???「ゲリス…」
ゲリス「幹部である俺が出れば少しはあっちも焦るだろ?それに俺は魔神と戦いてぇ。」
???「!、魔神と?正気ですか?」
ゲリス「俺はやつと戦うためにこれまで魔法の練習をしてきた。俺が…真の魔神になってやる…!」
???「…いいだろう。くれぐれもヘマはするなよ?」
ゲリス「ああ…分かってるさ。全てはハーディス様の御心のままに。」



ピルーク王国
「…で?小宮くん。上にある古代兵器はどうするつもりかしら?」
サラが陸に尋ねた。
「あれが古代兵器ヒュベリオンである以上僕達からの攻撃は全て反射されてしまう。それも倍の力でね…。今はとにかく防衛しか打てるてはないだろう。」
「分かったわ。私が結界魔法を貼る。あなた達騎士団は下からの攻撃に備えてちょうだい。」
「ああ。分かっている。」
「小宮…俺は俺のやりたいようにやらせてもらう。」
「!、ふざけるな!」
反応したのはロキア帝国騎士団長コリン。
「お前を好きにさせる訳には行かない。」
「…それを決めるのは君じゃない。」
「!…小宮陸…!分かっているのか?藤山優を自由にさせたら…!」
「その方が藤山が戦いやすいというのなら僕はそうする。何度も言わせるな。今はそんなことでいがみ合っている場合じゃない。敵の動向が読めない以上最善策を打つしかない。藤山は単独の力で僕達騎士団を凌ぐほどの力を持っている。藤山は単独で好きにやらせる方がいいのは目に見えているだろ?」
「っ…しかしっ…」
「ロキア帝国は私たちが仲間に加わるのはやっぱり反対みたいね。」
サラがコリンの目を見て言う。
「これ以上は私たちからは信じてくれと言うしかないのだけれど…他に何をすれば私達は信じてもらえるのかしら?」
「ふん…貴様など我は信用したくない。」
そう告げたのはベリアだ。
「1年前のこと…忘れたわけではあるまいな?」
「覚えてるわよ。あなたが妹と弟に手を出すからでしょ?それについては私から謝罪する気は無いわ。」
「ふん…。まあリクが信じると言うなら我は貴様も信じよう。」
「それはどうも。」
「いい加減腹を括ったらどうじゃ。」
クレイサンダーはロキア帝国の2人に目を向ける。
「だが…やつは前騎士団長であり俺の兄であるアランを殺しているのだ…!信じろというのが無理な話だ!貴様らはどうかしている!分かっているのか?!この世界を守るためにこの世界の敵である藤山優と手を組めというのか?!」
「逆に考えろ。下手なことをして藤山を怒らせてみろ。それこそこの世界の終わりだぞ?」
「そ、それは…」
「…それを藤山くんの前で話すのもどうかと思うけどね…。」
「言ってるだろ?ミーシェがそっちの手にある以上俺はお前らに敵対できねえんだよ。俺はとっとと終わらせてミーシェに会いたいんだ。とっとと決めてくれ。」
「っ…」
「私から言うのも変だけど…ユウはこの世界にとっての

…希望よ。」
「姉貴…」
「私はユウなら邪神に勝てると思っているわ。だからエトくんも彼に頼った。」
「ちょ…恥ずかしいからやめてくんね?」
「彼はこの世界のためにミーシェを泣かせてまであなた達に協力してるのよ?信じてあげて。」
「っ…少しでも勝手なことしたら…俺がお前を殺す。」
コリンが優に向き直り言った。
「…お前にできるのか?」
「…俺には騎士団長としての誇りがある。」
「そうかよ。」
「今回限りだぞ?藤山優。この戦争が終わればお前は俺の敵だ。すぐにでもお前を殺す。」
「出来るなら…だけどな?楽しみに待ってるよ。」
「ふん…。」

「いやぁ〜!ようやく仲間になれたって感じかな?」

創造神エトが現れた。
「やあ久しぶりだね。いい感じの空気のところ悪いけどみんな席に着いて。そろそろ第二撃の時間だよ。」




作者です。
今回は作品には関係ないのですが…投稿数200も超えたことだしノベルバに感謝の気持ちを示そうと思い、僕のノベルバでのオススメの作品を紹介したいと思います。
僕のオススメは…

作者、こたさんの「嫌われ者金田」です。

クラスにこんなやついたらうざいなぁって作品なんですけど、なんとこれ全部ノンフィクションらしいんですよねw
どハマりしてますw
皆さんも読んでみてください。

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コメント

  • かつあん

    けん玉さんのおすすめを見てみようと思います!

    いやー、やっと手を組めましたね〜。果たして幹部は強いのか!?

    1
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