腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが
69話 決意と終幕
「っ…」
目が覚める。
「ここは…。!、ミーシェ!」
優は辺りを見回す。
「すぅ…すぅ…」
ミーシェは自分の隣で寝息を立てていた。
「んー?」
そして目を覚ます。
「ユウ…。!、目が覚めたの?!」
「ミー…シェ…。」
「ユウ?」
「ミーシェ!」
そのまま優はミーシェに抱きついた。
「わわ…ユウ…?」
「ごめん…。守れなくて…ごめん…!」
「ユウ…。」
「お前が死んでたら…俺…」
「…ふふ…大丈夫だよ…。私はこうしてちゃんと生きてるから。」
「っ…ミーシェ…!」
「それよりも!」
ミーシェは優から離れる。
「ユウの方が心配だったんだからっ!」
「俺…あの後どうなったんだ?」
「…覚えて…ないの?」
「ああ…お前が倒れた後の事は…何も…。」
「ユウ…。」
「あの後…何があったんだ?」
「そ、それは…」
「…暴走したのよ。」
「「!」」
「サラ…。」
「気分はどう?」
「大丈夫だ。それで…暴走ってのは?」
「そのままの意味よ。原因は恐らくミーシェが江ノ島菜々に殺させそうになったから。私はその場にいなかったからわからないけど…それ以外に理由は考えられないわ。」
「俺は…何をしたんだ?」
「暴走して破壊の限りを尽くした。」
「…」
「建て直したピルーク王国の城も崩れたわよ?国王の苦労が目に浮かぶわね。」
「江ノ島は?小宮は?松山も…どうなった?」
「さあ?でも…江ノ島菜々は死んだわ。」
「!」
「今はあなたの腹の中ね。」
「っ…そうか…。」
「ユウ…。」
「…大丈夫。」
「そう…。」
「ちょっと…1人にしてくれないか?」
「…うん。…分かった。」
「ありがとう。」
2人は部屋を後にした。
「俺が…暴走…。」
優は自分の額を触る。
「角が生えてたってマジかな…。はは…なんか笑えるな。」
優は苦笑いを浮かべる。
「っ…ダメだ…このままじゃ…。」
優は守るべきミーシェを自らの手で傷つけてしまった。
暴走してしまった自分が怖くて仕方がない。
「はぁ…くそ…。」
優はそのまま眠りについた。
「お姉ちゃん。ユウ…大丈夫かな?」
「どうかしらね。それはユウ次第でしょうね。」
「ダメだな…私。またユウに無理させて…。」
「ミーシェ…。」
「ねえお姉ちゃん。」
「ん?」
「私に…魔法を教えて。」
「…」
「思ったの。私…このままじゃダメ。ユウが無理しなくてもいいように。私…強くなりたいの。ユウがもしまた暴走しちゃっても…私が止められるように。」
「ミーシェ…。」
「私を…弟子にしてください…!」
ミーシェは頭を下げる。
「はぁ…あなたに死なれても困るしね。いいわ。魔法…教えてあげる。」
「!、お姉ちゃん…。」
「あなたも私の妹なんだから魔法ぐらい覚えてもらわないとね。いらっしゃい。今からでもやるわよ?」
「うん!」
「ユウ、もう朝だよ?ユウ…。」
「ああ…悪いな。」
優はミーシェの声で目を覚ました。
「大丈夫?よく眠れた?」
「ああ…それよりも…どした?なんかボロボロだぞ?」
「え?あ、ちょっとね。私…お姉ちゃんに弟子入りしたの。」
「弟子入り?」
「うん。私ね…強くなる。もしユウがまた…もし昨日みたいになっちゃった時に…私がとめられるように…ね。」
「ミーシェ…。」
優はミーシェに抱きつく。
「ユウ…?」
「俺…怖いよ…。」
「ユウ…」
「また暴走したら俺…お前を殺してしまうかもしれない…!それが俺…たまらなく怖いんだ。」
「…だから私は強くなるの。」
「ミーシェ…。」
「ユウがもしまた暴走しちゃっても…私が止める。私は…ユウの恋人だから。」
「ミー…シェ…。」
「だからね!ユウも…強くなろ?あ、今でもユウは十分強いよ?でも…暴走しても…抑え込めるように。」
「ミーシェ…。」
「私はユウがどんな姿になったって…例えユウが私を傷つけたって…ユウから離れたりしない。」
「ミー…シェ…でも…!俺はお前を…殺すかもしれないんだぞ?!」
「うん…そうかもね…。」
「なら!」
「でも…私の時もユウはそばにいてくれたでしょ?」
「!」
「私がエルフの里で暴れちゃった時…私はユウを殺そうとした。それでも…それでもユウは私と一緒にいることを選んでくれた。だから私はユウのそばにいる。ユウがなんと言おうと。ユウ…」
「…」
ミーシェは優を押し倒す。
「っ…」
そして唇を重ねた。
「…逃がさないんだから…!」
そして唇をペロッと舐める。
「っ…!…かなわないな…お前には。」
「ふふ…それに…私はユウの事…大好きだから。離れたくないもん!ユウがどこに行こうとついて行くから。隠れても…絶対探し出して一緒にいる。」
「…逃げられそうにないな…お前からは。」
「もちろん。逃がさないよ?」
「…俺はお前を…傷つけるかもしれないぞ?それに…もしかしたら…殺しちゃうかもしれない。」
「そうならないために…私は強くなるの。お姉ちゃんに魔法を教わる。」
「サラに?」
「うん。魔法のことならお姉ちゃんだもん。」
「そうか…これからも…一緒にいてくれるのか…。」
「うん!」
「そうか…。もう…後戻りは出来ないかもしれないぞ?」
「それはユウが復讐を始めた時からそうでしょ?」
「そうだな…。ミーシェ…俺と…
…結婚してくれ。」
「…え?」
「お前と…いつまでも一緒にいるために。」
「でも…まだ復讐が…。」
「ああ…だから…
…復讐は…終わりだ。」
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目が覚める。
「ここは…。!、ミーシェ!」
優は辺りを見回す。
「すぅ…すぅ…」
ミーシェは自分の隣で寝息を立てていた。
「んー?」
そして目を覚ます。
「ユウ…。!、目が覚めたの?!」
「ミー…シェ…。」
「ユウ?」
「ミーシェ!」
そのまま優はミーシェに抱きついた。
「わわ…ユウ…?」
「ごめん…。守れなくて…ごめん…!」
「ユウ…。」
「お前が死んでたら…俺…」
「…ふふ…大丈夫だよ…。私はこうしてちゃんと生きてるから。」
「っ…ミーシェ…!」
「それよりも!」
ミーシェは優から離れる。
「ユウの方が心配だったんだからっ!」
「俺…あの後どうなったんだ?」
「…覚えて…ないの?」
「ああ…お前が倒れた後の事は…何も…。」
「ユウ…。」
「あの後…何があったんだ?」
「そ、それは…」
「…暴走したのよ。」
「「!」」
「サラ…。」
「気分はどう?」
「大丈夫だ。それで…暴走ってのは?」
「そのままの意味よ。原因は恐らくミーシェが江ノ島菜々に殺させそうになったから。私はその場にいなかったからわからないけど…それ以外に理由は考えられないわ。」
「俺は…何をしたんだ?」
「暴走して破壊の限りを尽くした。」
「…」
「建て直したピルーク王国の城も崩れたわよ?国王の苦労が目に浮かぶわね。」
「江ノ島は?小宮は?松山も…どうなった?」
「さあ?でも…江ノ島菜々は死んだわ。」
「!」
「今はあなたの腹の中ね。」
「っ…そうか…。」
「ユウ…。」
「…大丈夫。」
「そう…。」
「ちょっと…1人にしてくれないか?」
「…うん。…分かった。」
「ありがとう。」
2人は部屋を後にした。
「俺が…暴走…。」
優は自分の額を触る。
「角が生えてたってマジかな…。はは…なんか笑えるな。」
優は苦笑いを浮かべる。
「っ…ダメだ…このままじゃ…。」
優は守るべきミーシェを自らの手で傷つけてしまった。
暴走してしまった自分が怖くて仕方がない。
「はぁ…くそ…。」
優はそのまま眠りについた。
「お姉ちゃん。ユウ…大丈夫かな?」
「どうかしらね。それはユウ次第でしょうね。」
「ダメだな…私。またユウに無理させて…。」
「ミーシェ…。」
「ねえお姉ちゃん。」
「ん?」
「私に…魔法を教えて。」
「…」
「思ったの。私…このままじゃダメ。ユウが無理しなくてもいいように。私…強くなりたいの。ユウがもしまた暴走しちゃっても…私が止められるように。」
「ミーシェ…。」
「私を…弟子にしてください…!」
ミーシェは頭を下げる。
「はぁ…あなたに死なれても困るしね。いいわ。魔法…教えてあげる。」
「!、お姉ちゃん…。」
「あなたも私の妹なんだから魔法ぐらい覚えてもらわないとね。いらっしゃい。今からでもやるわよ?」
「うん!」
「ユウ、もう朝だよ?ユウ…。」
「ああ…悪いな。」
優はミーシェの声で目を覚ました。
「大丈夫?よく眠れた?」
「ああ…それよりも…どした?なんかボロボロだぞ?」
「え?あ、ちょっとね。私…お姉ちゃんに弟子入りしたの。」
「弟子入り?」
「うん。私ね…強くなる。もしユウがまた…もし昨日みたいになっちゃった時に…私がとめられるように…ね。」
「ミーシェ…。」
優はミーシェに抱きつく。
「ユウ…?」
「俺…怖いよ…。」
「ユウ…」
「また暴走したら俺…お前を殺してしまうかもしれない…!それが俺…たまらなく怖いんだ。」
「…だから私は強くなるの。」
「ミーシェ…。」
「ユウがもしまた暴走しちゃっても…私が止める。私は…ユウの恋人だから。」
「ミー…シェ…。」
「だからね!ユウも…強くなろ?あ、今でもユウは十分強いよ?でも…暴走しても…抑え込めるように。」
「ミーシェ…。」
「私はユウがどんな姿になったって…例えユウが私を傷つけたって…ユウから離れたりしない。」
「ミー…シェ…でも…!俺はお前を…殺すかもしれないんだぞ?!」
「うん…そうかもね…。」
「なら!」
「でも…私の時もユウはそばにいてくれたでしょ?」
「!」
「私がエルフの里で暴れちゃった時…私はユウを殺そうとした。それでも…それでもユウは私と一緒にいることを選んでくれた。だから私はユウのそばにいる。ユウがなんと言おうと。ユウ…」
「…」
ミーシェは優を押し倒す。
「っ…」
そして唇を重ねた。
「…逃がさないんだから…!」
そして唇をペロッと舐める。
「っ…!…かなわないな…お前には。」
「ふふ…それに…私はユウの事…大好きだから。離れたくないもん!ユウがどこに行こうとついて行くから。隠れても…絶対探し出して一緒にいる。」
「…逃げられそうにないな…お前からは。」
「もちろん。逃がさないよ?」
「…俺はお前を…傷つけるかもしれないぞ?それに…もしかしたら…殺しちゃうかもしれない。」
「そうならないために…私は強くなるの。お姉ちゃんに魔法を教わる。」
「サラに?」
「うん。魔法のことならお姉ちゃんだもん。」
「そうか…これからも…一緒にいてくれるのか…。」
「うん!」
「そうか…。もう…後戻りは出来ないかもしれないぞ?」
「それはユウが復讐を始めた時からそうでしょ?」
「そうだな…。ミーシェ…俺と…
…結婚してくれ。」
「…え?」
「お前と…いつまでも一緒にいるために。」
「でも…まだ復讐が…。」
「ああ…だから…
…復讐は…終わりだ。」
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コメント
異世界大好き先生
ン???復讐はオワリ?
どういうこと!?復讐止めるって事?それとも最後の戦いってこと?
どっちか分からん。
でも、あと少しで終わりってことわ分かった。次回の投稿も楽しみにしてます。
かつあん
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!復習は...終わり...?
どういうことだ?!
そのまんまもう復讐は止めるか、一瞬で終わらせる(何もかも)なのかどっちか分からないから楽しみ〜。
できれば小宮様立ちが死なないルートへ...!小宮様が死ぬとみんなが悲しむ(´;ω;`)