腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

59話 ユウ&ミーシェside HappyBirthday

魔神領
この日は城中の兵士たちが集まり皆宴をしていた。
そう、今日は12月の3日。ミーシェの誕生日だ。


「ミーシェ、誕生日おめでとう。」
サラはミーシェに祝福の言葉を送る。
「ありがとう!お姉ちゃん!」
「あなた…何歳になるの?」
「ユウと同じくらい!」
「そ、そう…。」
「ねえ、ご馳走食べに行こうよ!お腹減ったよ〜!」
「そうね、ユウも待ってるわ。」
「うふふ…楽しみだな〜。」
「ふふ、ユウにおめでとうって言ってもらえるのが?」
「ユウにはもう行ってもらったよ?12時になった時に。」
「そっか、一緒に寝てるもんね。プレゼントは?」
「お楽しみだって。」
「へえ〜。」

会場に入るとバトラーなどを含めた魔族がご馳走を堪能していた。
「始まってるね〜。」
「ふふ…ほらミーシェ。好きなの食べといで。」
「うん…!」
ミーシェは無邪気な子供のように走り出した。
すると優の姿が目に入る。
「ユウ〜!」
「お、ミーシェ。」
ミーシェは優に抱きつく。
「おっと…ドレスに着替えたんだな…。似合ってるぞ。可愛い。」
「えへへ…もっと褒めて〜。」
「そうだな…世界一可愛いぞ。」
「もうユウったら…そんなこと言うと…照れるよ〜。」
「ははは…事実だ。」
「えへへ…。」
ミーシェは頬を抑えて嬉しそうにくねくねと体を動かす。
「ほら、今日はお前が主役なんだ。みんなの所に行ってやれ。」
「うん!」


ミーシェは城の広間のステージの上に立つ。
「コホン…えっと〜…今日は私のためにわざわざ集まってくれてありがとう!今日で私は…えっと…17歳?になります。ユウと同じ歳です。だから…えっと…美味しい料理沢山食べてってね!」
「…たく…演説下手かよ。」


「ふぅ…みんなの前でスピーチとかやったことないから緊張したよ〜。」
「ま、相変わらずだったけどな。」
「?、相変わらずって?」
「いや…なんでもないよ。ほら、ご馳走食べてこいよ。」
「うん!」
ミーシェは楽しそうにご馳走の元に向かった。
「わあぁ…!ご馳走が一杯…!」
「好きなの食えよ。」
「デザートにはケーキもあるのよ?」
サラが暗黒物質ケ ー キを片手にやってくる。
「わ、わあ〜…お、美味しそう…。」
「でしょ?!やっぱり見た目より味よね〜!」
「そ、そうだね…。」
「ミーシェ…目泳いでるぞ。」
「デ、デザートはまだいいから!お姉ちゃん先食べてて?」
「何言ってるのよ?あなたのために作ったのよ?はい、デザートにしっかり食べるのよ〜。」
「あ、ちょ…お姉ちゃん!」
サラはミーシェに強引に暗黒物質ケ ー キを持たせてどこかへ言ってしまった。
「…ど、どうしよう?!私まだ死にたくないよー!!」
「は…ははは…。…捨てれば?」
「ダ、ダメ!勿体ないし!それにお姉ちゃんがせっかく作ってくれたのに…。」
「なら…食えば?」
「…ぅ…」
ミーシェの目が涙で潤む。
「…わ、分かったよ!ほら!寄越せ。」
「え?ユウ?」
「俺はあいつの料理を2度も食わされてるからな。抗体が出来てるかもしれん。」
「ユ、ユウ…マジで?」
「ああ…い、いただきます!!」
パクッ!
優は1口口に運ぶ。
「ど、どお?」
「…ブハッ!!」
優は血を吐いて倒れる。
「ユウ!!」
「あ…ああ…不味さに…さらに磨きがかかってやがる…!」
「ユウ!しっかりして!」
「ミー…シェ…。」
ガク…
「ユ、ユウ〜!!」
10分後復活した優だった。


しばらくしてパーティーはお開きになった。
優とミーシェはミーシェの部屋で休んでいた。

「いや〜疲れた〜。主役なだけあってみんなの相手するのは肩がこるな〜。」
「俺も…死ぬかと思った。」
「あはは…。」
「あ、そうだ…ミーシェ、誕生日おめでとうな。」
「え?うん。ありがとう。でも最初に言ってくれたじゃん。」
「何度言ってもいいだろ?」
「そうだね…。ありがとう。」
「それとだな…誕生日プレゼントだ。」
優はアイテムボックスからラッピングされた包み紙を足り出す。
「プレゼント!?」
「ああ。」
「わあー!!凄い!」
「て、手作りだけど…。」
「開けていい?」
「ああ。試しにつけてみてくれ。」
「うん!」
ミーシェは包み紙を開ける。すると中から毛糸でできた黒いマフラーが出てきた。
「?、これは…」
「前に話したろ?マフラーだ。」
「マフラー…。」
「首に巻くんだよ。ほら、こうして…」
「!、わわ…。」
優はミーシェと向かい合うようにしてミーシェにマフラーを巻いてやる。
「ほら?暖かいだろ?」
「…うん…。」
ミーシェは顔を赤くして俯く。
「どうした?」
「ユウは…ふ、不意打ちが多いね…。」
「どの口が言ってんだよ。」
「ふふ…ありがとう!本当に…暖かい…。」
「そうか…良かった…。手編みだから上手くできてるか不安だったんだが…良かった。」
「うん…暖かい…。」
「さ、風呂でも入ってこようか…。」
「うん…。」
「最近冷え込んできたからな〜。…!」
すると首元にミーシェは自分の付けていたマフラーを半分巻く。
「ミーシェ?」
「こうすれば2人共暖かいでしょ?」
「そ、そうだな…。」
「…もう少し…二人でいよ?」
「ミー…シェ…。」
ミーシェは顔を赤くして優の服の袖をキュッと掴む。
「ミーシェ…。」
「ちょ…ユウ…?」
優はミーシェをそのままベッドに押し倒した。
「誕生日…おめでとう。」
優はミーシェにそっと口付けをする。
「…ん…ユウ…。」
気遣ってくれてか今部屋の近くには誰もいなかった。
そのため2人は時間を忘れて愛し合うのだった。




寝落ちしてしたいました〜…。
朝出しときます!

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コメント

  • ノベルバユーザー170875

    ミーシェはぴば

    1
  • かつあん

    10日遅れのミーシェⒽ⃞ⓐ⃞ⓟ⃞ⓟ⃞ⓨ⃞ ᵕ̈*Ⓑ⃞ⓘ⃞ⓡ⃞ⓣ⃞ⓗ⃞ⓓ⃞ⓐ⃞ⓨ⃞!

    2
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