腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

79話 ベルフェゴールVSサタン

ようやく…ようやくだよ…サラ姉さん…。ようやく助け出すことが出来る。
許してくれとは言わない…だから…

「てめぇの相手は俺だ!ベルフェゴール。」
「相変わらずその強気な態度は何とかならないの?足元をすくわれるわよ?」
「お前の…いちいち上から小馬鹿にしてくる所が…俺は気に食わなかったんだよ!」
「そう…。」
「お前は昔からそうだった。サラ様に信頼されてるからっていちいち俺を馬鹿にしやがって…それなのに…てめぇは負けた俺を見逃した。」
「…」
「あの時俺を殺さなかったこと…後悔させてやるぜぇ!」
サタンは大剣を取り出し、ベルフェゴールに切りかかった。
「あなたが私に勝てると思ってるの?」
ベルフェゴールは鎌を取り出し大剣を防いだ。
「俺はあの時とは違う!お前なんか…相手にならねぇくらい…強くなったんだよぉ!」
「…確かに剣の重みから伝わってくるわ。あなたの力が強くなったこと。でも何度も言ってるでしょ?力だけじゃ…」
「勝てない…だろ?技術や判断力。それら全てを含めたものが強さだと。お前に負ける度に聞かされてきた…。だがそんなもの…俺には必要ねぇ…。てめぇを…俺の力だけでねじ伏せてやる!」
サタンは力を強めていく。
「!…この力は?!」
「俺はあれからてめぇを倒すために何倍もの力を付けてきた…。」
「…あなた…私の話をなんだと思って聞いてたの?」
「そんなの俺に対する蔑みだろ?お前の力じゃ勝てないって言う。だったら勝てるまで…筋肉付けるしかねえだろが?!」
サタンの筋肉が数倍に膨れ上がった。
「…はぁ…あれは一応私からのアドバイスのつもりだったのだけれど?」
「あ?んな訳ねえだろ?!てめぇは敵に塩を送るような真似はしねぇ!よって馬鹿にしてたことになる!」
「あの時は仲間だったからね。…塩も何もないわよ?」
「…確かに。」
「あなた…馬鹿なの?」
「!…うるせぇ!誰が脳筋だ!」
「そこまで言ってないのだけれど…」
「だが俺の強さがましたことには変わりねぇ!それに俺の大罪魔法…ヘブンズラース!」
「…」
「俺の大罪魔法の効果は知ってるよなぁ?俺を怒らせたらどうなるか…分かってるか?」
「そうね、怒る度に攻撃力が上がる…だったかしら?脳筋には相応しい能力ね。」
「…てめぇ。俺を舐めるなよ?」
「舐める?本当のことを言ったのだけれど?」
「それを舐めてるって言ってんだよ!!ファイアーフォース!」
サタンは大剣に炎を帯びた。
「お前の大罪魔法は俺本人に直接使うもの。たが俺の大罪魔法は俺本人に使うもの。相性が悪かったなぁ?ベルフェゴール。」
「そうね、まああなたへのハンデはこれくらいでいいかしらね…。」
「聞いてたか?俺を怒らせると大変なことになるぜ?」
「ベラベラ喋っているうちに攻撃してきたらどうなの?脳筋さん?」
「…てめぇ…殺す!」
サタンは炎を帯びた大剣を振り下ろす。
ギン!
「ぐっ…!」
「馬鹿なヤツだ…俺を怒らせるからこういうことになんだよ!」
「暑苦しいわね…これだから脳筋は…」
「…死にてえのか!?」
「乱暴な男はモテないわよ?」
「っ!…殺す…!」
サタンの筋肉量がさらに増した。
「エビルスラッシュ!」
ギン!
「きゃっ!」
ドゴーン!!
何とか防いだものの勢いに押され壁に吹き飛ばされてしまった。
「どうしたぁ?!その程度かよぉ!?」
「うるさい声ね…聞いてるだけで吐き気がしてきたわ…。」
「…てめぇ、舐めてんのか?」
「さっきから何回舐めてんのか?って言えば気が済むの?」
「っ!…ああ…いいぜ。死にたいんだな?だったらお望み通り…殺してやるよぉ!!!」
サタンは筋肉量を倍にさせ更に攻撃を繰り返す。
ベルフェゴールはそれを鎌で受けては吹き飛ばされを繰り返していた。
「ぐっ…はぁ…はぁ…」
「どうしたよ?てめぇは何がしたいんだ?本当に死にたいんだなぁ?」
「少しは黙って戦えないのかしら?私お喋りな男は嫌いなのだけれど?まあお喋りでなくてもあなたはお断りだけれど…」
「!…俺だっててめぇみたいな女はお断りだっつーの!!」
「幼稚ね…。」
「…殺す!!」
ギン!
「ぐっ…」
ドゴーン!!
「ゲホッ、ゲホッ…はぁ…はぁ…」
「馬鹿な女だ。俺の大罪魔法の能力を知っていながら怒らせるとはな…。」
「あなたに馬鹿と言われるのは心外ね。あなたより馬鹿な生き物なんてこの世に存在するの?」
「てめぇ…」
「ステータスプロモーション。」
「!…何しやがった?」
「大丈夫。あなたには何もしてないわ。ただ私の攻撃を下げて防御にまわしただけよ。今の私は蚊も殺せないわ。ただし…防御は相当高いから…短気なあなたには骨が折れる作業かもね?私を殺すのは。」
「…てめぇ…いいぜ!死ぬまで殺してやるぜ!!」


「なあ…いい加減死んだらどうだ?」
サタンはボロボロになったベルフェゴールの首を掴み持ち上げた。
「はぁ…はぁ…ゲホッ…」
「女をいたぶるのは好きじゃないぜ?」
「あら?あなたに…そんなこと…考える…脳みそが…あったのね…」
「…てめぇ…いい加減にしろよ?怒るとうっかり殺しちまうかもしれねぇぞ?」
ドゴーン!!
「きゃっ…!がっ!」
サタンはベルフェゴールを壁に叩きつけた。
「結局てめぇは俺に手も足も出ずやられるんだよ…。散々罵倒してきた脳筋にな。」
「自覚が…あったとは…驚きだわ…ゲホッゴホッ!」
「まだ言うか…」
サタンはベルフェゴールの髪の毛を掴み持ち上げる。
「ぐっ…汚い手で…触らないでくれる?脳筋が…うつるわ…」
「黙れって言ってんだろがぁ!」
「ぐっ…あぁ!」
サラに地下室の床に叩きつけた。
「ぐっ…はぁ…黙れと…言われた記憶は無いのだけれど?」
「なんなんだお前は?何がしたい?死にたいなら殺してやるって言ってんだろうが!」
「なら殺せばいいじゃない?」
「!…てめぇ…!」
「ほら?どうしたの?…出来ないの?」
「!…ああ…分かったよ。…イーラ!!」
サタンの体は3mを超える巨体へと変わった。
「てめぇのお望み通り殺してやる。この姿でな…。俺の怒りが頂点に来た証拠だ。」
「やっと怒りが溜まって…くれたわね?」
「何が言いたい?」
「私の得意な魔法は概念魔法っていうの。さっきみたいにステータスと言う概念を覆す魔法。」
「?」
「忘れてたわ…馬鹿だから分からないわね…。」
「!…てめぇ…」
「わかりやすくしてあげる…リバース!!」
「!…何を…しやがった?!」
サタンの体がみるみる縮んでいく。
「概念魔法リバース。あなたの攻撃力と私の攻撃力を入れ替えた。」
「!…そんなの…反則だろ…」
「さっきまでの私の攻撃力では蚊も殺せないわ。」
「!…まさかてめぇ…わざと俺を怒らせて…」
「あなたが単純な男でよかったわ…ストームフォース。」
「ぐっ…くそっ!」
「ああそれと…体力も入れ替えておいたから。」
サタンはその場に膝を着いた。
「そん…な…」
「ハリケーンサイズ。」
「くそがぁ!!また…てめぇに…俺は…」
「出直してきなさい。」
「ちくしょおおおおおおお!!!!」
ズドーン!!

「はぁ…はぁ…じゃあね、サタン。なんだかんだであなたと一緒にいるのは楽しかった。本当よ?」


――――――――――――――――――――――――――――
今日は一日中家でゴロゴロしてました。
この時間に2話目を出したという事は…?
体調を気遣ってくださるコメント多くて嬉しいです。更新が早すぎて逆に心配してくれる方もいてとても励みになります。でも僕自身書いていて楽しいので全然苦ではありません。
それよりも早く読んでもらって感想を楽しみにしているくらいです
。これからも毎日投稿頑張ります!
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「腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

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コメント

  • キャベツ太郎

    最後の一言コメントに対して
    そういう人が一番長続きするから嬉しみの舞をあなたの家に踊りに行きます

    2
  • 本大好き{デアラ}

    強くね?

    1
  • ノベルバユーザー170875

    ベルちゃんチートすぎ

    3
  • ノベルバユーザー121965

    サタンよりバカは天城?

    3
  • 火野目 燐助

    イーラw怒れば怒るほど強くなるw









    BLEACH…( ˙-˙ )

    2
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