妄想妹との日常
ニーナとデート①
かくかくしかじかあり、俺は今、ロリコンではないかと疑われている。何故だ。
「俺と妹が一緒に住んでいるだけなら別にロリコンじゃないと思うんだけど......」
「何言ってんだ?」「女と男は寮での相部屋は無いわ」「もしかしてもう......」
周りが色々意見する。と最後のやつ俺は何もしていない。変な事言うな。それよりなんて言い訳しよう。
「も、もしかしたらクジョウくんの元いた場所ではそれが普通だったんじゃないかな?」
ナイス、ニーナ! なるほどそうすればいいのか。
「そ、そうなんだ。俺の前の場所では皆同じ部屋で寝てたからそ、それが普通だと思っちゃってー」
「そうなのか......」「まあ、それはしょうがない気がしますねぇ」「つまり異性と寝るのはどうということでない、っていうことか」
よし、ニーナのアドバイスもあり誤解が晴れそうだ。......やっぱ最後のやつ変な事考えてるだろ。
しかし、一変にして空気が変わる。
「でもそれが妹を女として好きとは結びつかなくはないか」
一瞬静まる。そして皆は言う。
やはりクジョウは『ロリコンだ』と。もうやめてくれ〜。
あの手を使うか......。
「実は俺の両親は事故で死んでるんだ。たまたま俺と妹は生き残って、それからは2人で支えあって生きてきた、っていうのは大袈裟かな。まあ、唯一の家族だから大切にしたいって思いは人一倍あると信じている。............ん? え? 何で皆そんなに泣いてるの?」
「う〜、がなじいはなじだなあ(悲しい話だなあ)」「ごべんね、ぞんなごどもしらずに(ごめんね、そんなことも知らずに)」
そこまで感情的になるか。逆に困った。
「......はい! 皆そこまで! もう、授業始まるよ!」
割って入ってくれたのはニーナだった。ニーナさんマジカッケー。
すると、ニーナは笑顔をこちらに向けてきた。何か恩返ししないとな。
授業終了後、俺はニーナの席へと行き礼を言う。
「さっきは本当にありがとう。おかげで助かったよ。それでなにかお礼できないかと思って、俺に出来ることなら何でも」
「んー、それじゃー......」
次の瞬間、予想外の答えが返ってきた。
「私とデートしてくれない?」
「喜んでえええええぇぇぇぇ!?!?」
「明日は休みだし丁度いいかな。じゃあ明日の10時に女子寮前で」
淡々と決まった。自慢ではないがデートは1度もしたことがない。つまり初デートがこんなに可愛い女の子なのだ。
そして、次の日。
服は制服しかないことに気づいた。金についても制服を貰った時に合わせて黒いカードを渡されたのだがそれを見せればタダだったのでどうしようか。
結果、カードだけでも持っていくことにした。
現在時刻は午前8時。まだ時間がある。
そういえば、リュカも今日は予定があると言っていたな。
緊張する。
「着いてしまった......」
まだ40分ほど時間がある。
目を瞑る。待つしかない。
と、思った時、額を押された。
「やっぱりクジョウくん来てた。今来たの?」
目を開くと、ニーナがいた。肌色のカーディガンに水色のひらひらしたスカートがとても似合っている。
「う、うん。ニーナさんも早いね」
「クジョウくんがもしかしたら緊張してすっごく早く来てるんじゃないかなー、って思って」
「あ、あははその通りです......。デートなんて初めてだから......」
「あ、一緒だ」
小声でニーナが呟く。
「何て言ったの?」
「何でもないよ」
何を言おうか。こういう時って男がリードするもんだよな。
「それにしてもデートに制服を着てくるなんて、フフっ。......もしかして服ないの?」
先に話しかけてくれる優しさ。感動します。
「そ、そうなんだ〜。また今度買わないとな」
「じゃあまず、服屋に行こっか!」
「いいの?」
これはニーナへのお礼のデートである。それを俺のために使うのか?
「いいの。さっ、行こ」
流石に歩いていくのは辛いので馬車を拾う。馬車は案外早く見つかった。
「すいません。平民外の服屋まで送ってください」
そして、2人向かい合って座る。
「ねえ、ニーナさん。この国ってどういう地形?」
「うーん、簡単に言うと10段階で分けられていて中心部に行くほど位の高い人がいるの。上の位の人が下の位の人の街へは行けるけど逆は基本無理。そんな感じかな」
「じゃあ学校はどの位なんだ?」
「上から5番目。でもあの辺は服屋がなかったと思うから一つ下に来ているんだよ」
「お2人さん! 着いたよ」
料金の支払い方法がわからなかったのであの黒いカードを見せる。
「お、おう。坊っちゃん、了解だ」
何故か少し驚いた表情をされたが、気にせずに降りる。
「クジョウくん、そのカードどこで?」
「制服と一緒に貰った」
ニーナも驚いた表情をしている。もしかしたらこのカード、すっごい権力があるのでは?
そして、俺とニーナは服屋に入る。意外と広い。
そしてニーナが一言。
「じゃ、クジョウくんのファッションショー、始めようか」
「俺と妹が一緒に住んでいるだけなら別にロリコンじゃないと思うんだけど......」
「何言ってんだ?」「女と男は寮での相部屋は無いわ」「もしかしてもう......」
周りが色々意見する。と最後のやつ俺は何もしていない。変な事言うな。それよりなんて言い訳しよう。
「も、もしかしたらクジョウくんの元いた場所ではそれが普通だったんじゃないかな?」
ナイス、ニーナ! なるほどそうすればいいのか。
「そ、そうなんだ。俺の前の場所では皆同じ部屋で寝てたからそ、それが普通だと思っちゃってー」
「そうなのか......」「まあ、それはしょうがない気がしますねぇ」「つまり異性と寝るのはどうということでない、っていうことか」
よし、ニーナのアドバイスもあり誤解が晴れそうだ。......やっぱ最後のやつ変な事考えてるだろ。
しかし、一変にして空気が変わる。
「でもそれが妹を女として好きとは結びつかなくはないか」
一瞬静まる。そして皆は言う。
やはりクジョウは『ロリコンだ』と。もうやめてくれ〜。
あの手を使うか......。
「実は俺の両親は事故で死んでるんだ。たまたま俺と妹は生き残って、それからは2人で支えあって生きてきた、っていうのは大袈裟かな。まあ、唯一の家族だから大切にしたいって思いは人一倍あると信じている。............ん? え? 何で皆そんなに泣いてるの?」
「う〜、がなじいはなじだなあ(悲しい話だなあ)」「ごべんね、ぞんなごどもしらずに(ごめんね、そんなことも知らずに)」
そこまで感情的になるか。逆に困った。
「......はい! 皆そこまで! もう、授業始まるよ!」
割って入ってくれたのはニーナだった。ニーナさんマジカッケー。
すると、ニーナは笑顔をこちらに向けてきた。何か恩返ししないとな。
授業終了後、俺はニーナの席へと行き礼を言う。
「さっきは本当にありがとう。おかげで助かったよ。それでなにかお礼できないかと思って、俺に出来ることなら何でも」
「んー、それじゃー......」
次の瞬間、予想外の答えが返ってきた。
「私とデートしてくれない?」
「喜んでえええええぇぇぇぇ!?!?」
「明日は休みだし丁度いいかな。じゃあ明日の10時に女子寮前で」
淡々と決まった。自慢ではないがデートは1度もしたことがない。つまり初デートがこんなに可愛い女の子なのだ。
そして、次の日。
服は制服しかないことに気づいた。金についても制服を貰った時に合わせて黒いカードを渡されたのだがそれを見せればタダだったのでどうしようか。
結果、カードだけでも持っていくことにした。
現在時刻は午前8時。まだ時間がある。
そういえば、リュカも今日は予定があると言っていたな。
緊張する。
「着いてしまった......」
まだ40分ほど時間がある。
目を瞑る。待つしかない。
と、思った時、額を押された。
「やっぱりクジョウくん来てた。今来たの?」
目を開くと、ニーナがいた。肌色のカーディガンに水色のひらひらしたスカートがとても似合っている。
「う、うん。ニーナさんも早いね」
「クジョウくんがもしかしたら緊張してすっごく早く来てるんじゃないかなー、って思って」
「あ、あははその通りです......。デートなんて初めてだから......」
「あ、一緒だ」
小声でニーナが呟く。
「何て言ったの?」
「何でもないよ」
何を言おうか。こういう時って男がリードするもんだよな。
「それにしてもデートに制服を着てくるなんて、フフっ。......もしかして服ないの?」
先に話しかけてくれる優しさ。感動します。
「そ、そうなんだ〜。また今度買わないとな」
「じゃあまず、服屋に行こっか!」
「いいの?」
これはニーナへのお礼のデートである。それを俺のために使うのか?
「いいの。さっ、行こ」
流石に歩いていくのは辛いので馬車を拾う。馬車は案外早く見つかった。
「すいません。平民外の服屋まで送ってください」
そして、2人向かい合って座る。
「ねえ、ニーナさん。この国ってどういう地形?」
「うーん、簡単に言うと10段階で分けられていて中心部に行くほど位の高い人がいるの。上の位の人が下の位の人の街へは行けるけど逆は基本無理。そんな感じかな」
「じゃあ学校はどの位なんだ?」
「上から5番目。でもあの辺は服屋がなかったと思うから一つ下に来ているんだよ」
「お2人さん! 着いたよ」
料金の支払い方法がわからなかったのであの黒いカードを見せる。
「お、おう。坊っちゃん、了解だ」
何故か少し驚いた表情をされたが、気にせずに降りる。
「クジョウくん、そのカードどこで?」
「制服と一緒に貰った」
ニーナも驚いた表情をしている。もしかしたらこのカード、すっごい権力があるのでは?
そして、俺とニーナは服屋に入る。意外と広い。
そしてニーナが一言。
「じゃ、クジョウくんのファッションショー、始めようか」
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