真心の花と悲しみの花

ワッフル

第6話

 お昼休みになると転校生などは忘れてみんな一斉にお弁当を出し始めた。
「隼人君!一緒に食べよ!」
僕を呼ぶその声はあの聞き覚えのある声だ。
「友紀と慶と私と4人で食べよ!」
「いいの?」
「全然いいって!男1人で悲しかったから笑」
「ありがとう」
「なぁ、隼人って呼んでいい?俺らも呼び捨てでいいからさ!」
「全然いいよ!よろしくね!」

それから僕らいろんな話をした。好きな食べ物、趣味、苦手なもの。ただ群馬の時の生活を聞かれた時、僕は「普通の生活」としか答えることができなかった。今でも鮮明に覚えているはずなのに僕は誰にも話すことができなかった。

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