真心の花と悲しみの花

ワッフル

第5話

「私、斎藤奈津美!よろしく!」
「よ、よろしく」
 僕の頭の中はアサガオの花言葉でいっぱいだった。夢で見たのとと一致していた。僕はそんな彼女を見つめてしまった。
「ん?どうしたの?そんなに見つめて」
「いきなりハイテンションで話しかけすぎなんだよ斎藤(笑)あ、俺、中村慶!よろしく!」
「よ、よろしく」

 その時休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。みんな各々の席に戻り次のHRの用意をするために席に戻って行った。席に戻ると、久保田さんが話しかけてきた。

 「小林君の家ってさどの辺にあるの??」
「え、あ、市役所の方だけど…」
「ほんと?私たちと一緒じゃん!」
「たち?」
「そう!私と慶と奈津美!良かったら今日一緒に帰ろうよ!」
「いいの?」
「いいよ!帰ろ帰ろ!2人も喜ぶよ!」
 
盛り上がっていて少し声が大きかったせいか
 先生に
「はい、そこ静かにー」
「すみません」
僕たちは声を揃えて謝り、そして顔を見合わせて笑った。









コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品