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日本守護神戦記

土御門桜

第参拾参話 日本皇国ノ終戦記念日

___約七十年前この国には戦争があった___









2018年8月15日  日本皇国 首都 東京。







現在の日本皇国では第二次世界大戦の終戦記念日をお祝いすると同時にお墓参りなども行っていた。







日本皇国は国際的優位に立ちながらも謙虚に対応していた事から色々な面で信頼されている。







そして第二次世界大戦中に沢山の功績を残した中院かぐやの記事を書くためにエア合衆国の新聞記者のアルフレッド・スミスは日本に来日し、当時の新聞記事や歴史本を頼りに第二次世界大戦の経験者であり、戦場へも立っていた兵士に会いに行った。






最初に訪問したのは山野小町という女性だった。彼女は現在、とある介護施設にお世話になっており穏やかな女性であったとアルフレッドは思う。










「実は第二次世界大戦中に沢山の功績を残した中院かぐやについてお聞きしたいのですが、彼女はどういう人でしたか?」






「私は中院かぐや殿の部下でありましたので彼女の事ならよく知っております。彼女はとても優しく、聡明な方でした。


月読部隊が一度解散した時も彼女が一番悲しそうにしていましたし、戦場にも立っていた時なんてとても…」







山野小町は涙声で「国を想い、国民を想い、何より大切な人を護りたいという想いから命令もされていないのにも関わらず特攻する様な自己犠牲の部分もみられました。」






そう山野小町は語る。他の月読部隊のメンバーは既に死去している為、この証言は重要だ。





更に山野小町はある唄をアルフレッドに教えた









「来し方行く末分からぬように。

『私はみんなが幸せなら死んで構わない』と荒唐無稽な綺麗事を今日も吐き、戦火の中、大切な人が無事だという知らせに愁眉を開き涙を浮かべたる。

鬼神は勇ましく名にし負う戦果を挙げようとも瞬き見える乙女に心惹かれた。

自分に身にあまる乙女は愛国心をゆめゆめ忘れない。目映ゆいばかりの美しさの乙女と目が合い、自分の心が時めく。

『日本に仇をなす輩を征伐してやります!』と、篤き大和魂を胸に秘め、特攻する乙女の果報を待つ。

自分は死ぬるとも国を勝利へ導くと誓った幼子は一人の女性へ。矛盾だらけの人生を歩み何を思うのか?

まだ見ぬ未来へ手を伸ばし足掻け。

誰もが非情な運命を背負い、逞しく生きている。

何が善行かさえ悩んでいる暇があるなら前を見て進め!我々は此処では止まらぬ!




そんな乙女は…戦火に燃えてお隠れになられた」






「その唄は?」






「この唄は彼女に恋した鬼神が唄ったものです。」






「彼女は結局…帰還なされなかったのですか?」





「…私の知る限りでは、その鬼神は北海道にいます。彼女が大好きだった土地です。場所は〇〇の〇〇…」






「貴重な情報ありがとうございました!」









その言葉を最後に山野小町は目を瞑り黙ってしまう。





「山野さん?」と、介護職員が話し掛けるが山野小町は反応しない。それから山野小町は目を覚ますことはなかった。








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