日本守護神戦記

土御門桜

第弐拾陸話 我、出撃ス

やはり黙って見てられない。自分とて日本皇国軍人であり、日本守護神と異名がつく軍人であるからにして自分も参戦しなければ国民になんて言われるか分からないし。



















「なんとまぁ…憎い程の晴天だこと。」


















遠目に見えるは我々の国の戦艦と機体に敵国の者達、さて、このまま堂々と割って入るか?それとも苦戦中の所で参戦するか?











しかしどうせ謹慎などの処分に課せられるから同じだな。











更に今日は特に激しい戦火の中に飛び込んでいけばこの自分さえも無事ではいられない。敵の戦艦の大砲が撃たれ、数機が彼らの戦艦に突撃する。


















「本当にこういう場面をリアルタイムで見ていると祖国を守る為に散ってしまった先人達には頭が上がらない。さて、私も参戦するか!」























高度一万まで上昇し急降下。











敵軍は急接近してくるかぐやに気付いたのか砲弾をしてくるが、かぐやはそれを日本刀で流す様にしながら弾を敵の機体に衝突させた。










機体が爆発する音を聞きながら相手の戦艦を打ち砕く。目を見開く敵兵に無意識に笑みを浮かべてしまう。



















「彼らは軍人であろうとも我々の国民 




守るべき者達である





それ故に我は彼らを守る義務があり、それと同時に我は国も守ろう




諸々の不浄を焼き付くし清めん」





















日本刀を背負いかぐやの懐から爆炎と書かれた木札と守護と書かれた木札を取り出す。























「我々の味方を守る。



それと同時に敵を討ち滅ぼす。



これこそが私の義務」























守護の木札を発動。














すると味方は神秘的なベールに包まれて何がなんだか分からない様な表情をする。上の者はかぐやに気付いていなかったが何人かの報告を受けて驚いた様に参謀本部に報告。













報告を聞いた参謀本部ですら耳を疑ったし荒川大将は呆れていた。


















「…まるで打ち上げ花火の様だ」















かぐやの攻撃を見た軍人は言った。


















「ふぅ…もうすぐで8月になるが…如何しようかな」














この呟きは真夏の蒸し暑さの空気に溶けていった

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