日本守護神戦記
第拾漆話 ドゥスペル戦争勃発前夜
「御初に御目に掛かります。
私は中院かぐやと申します。日本皇国から准士官の階級を賜っております。」
「日本皇国海軍・連合艦隊司令長官の橋本竜馬だ。休日なのに呼び出してすまないな。」
日本皇国海軍の連合艦隊司令長官である橋本 竜馬は独自の対エア合衆国作戦構想を持っていた。
そして金鵄勲章を最年少で授与された中院かぐや准士官に興味を持っていた橋本司令長官は荒川大将を通じて自身の妻が経営する旅館のある一室に呼び出す。
「体はもう大丈夫かね?」
「心配御無用。私の体は治癒力がとても高いのであれくらいの傷などすぐに癒えます。」
「あなた、お茶を持って来ましたよ。ご飯はもう暫くお待ちになって下さいね。」
「ああ」
橋本司令長官の妻・玲子さんは綺麗な人でまるで濡れ烏の様な美しい髪を持っていた。更に玲子さんは二十歳の女性で橋本司令長官とは二十三歳離れているらしい。
「中院准士官殿は劣勢な日本皇国がエア合衆国海軍に勝てると思うか?」
「それは不可能ではありません。」
「根拠は?」
「僭越ながら申し上げます。
劣勢な日本皇国海軍がエア合衆国海軍に対して、優位な位置を築くには多少の危険をおかしたとしても奇襲による自主的、積極的な作戦を行い更に攻勢を維持し敵軍を守戦に追い込み戦意を喪失させるしかないと考えております。」
「ほう…」
この戦法はミッドウェー海戦に使用されたもの。
ミッドウェー海戦とは、昭和17年(1942年)の6月5日~7日にかけて行われた日米海軍が繰り広げた大規模な戦いのこと。
「エア合衆国の海軍は強いですが我々日本皇国は海に囲まれた島国。陸地が多いエア合衆国海軍よりは洗脳された動きが出来ますし、何より彼らと我々は色々な面で違う。
故に作戦さえ上手くいけば…」
「勝てると…?」
「はい」
なんという力強い瞳だ。これが最年少にして金鵄勲章を授与した軍人、もはや子供だと甘く見てはバチが当たりそうだと橋本司令長官は思う。
「私は日本皇国を守る為にいるのです。
死ねとお命じ下さればいつでも死にますし、突撃せよと申されるのであれば私はいつでも敵地へ突撃致します。」
「流石、日本守護神。よい心掛けだ。」
まるで彼女は西洋で表すのなら聖女みたいだ。橋本司令長官は心を打たれた。
私は中院かぐやと申します。日本皇国から准士官の階級を賜っております。」
「日本皇国海軍・連合艦隊司令長官の橋本竜馬だ。休日なのに呼び出してすまないな。」
日本皇国海軍の連合艦隊司令長官である橋本 竜馬は独自の対エア合衆国作戦構想を持っていた。
そして金鵄勲章を最年少で授与された中院かぐや准士官に興味を持っていた橋本司令長官は荒川大将を通じて自身の妻が経営する旅館のある一室に呼び出す。
「体はもう大丈夫かね?」
「心配御無用。私の体は治癒力がとても高いのであれくらいの傷などすぐに癒えます。」
「あなた、お茶を持って来ましたよ。ご飯はもう暫くお待ちになって下さいね。」
「ああ」
橋本司令長官の妻・玲子さんは綺麗な人でまるで濡れ烏の様な美しい髪を持っていた。更に玲子さんは二十歳の女性で橋本司令長官とは二十三歳離れているらしい。
「中院准士官殿は劣勢な日本皇国がエア合衆国海軍に勝てると思うか?」
「それは不可能ではありません。」
「根拠は?」
「僭越ながら申し上げます。
劣勢な日本皇国海軍がエア合衆国海軍に対して、優位な位置を築くには多少の危険をおかしたとしても奇襲による自主的、積極的な作戦を行い更に攻勢を維持し敵軍を守戦に追い込み戦意を喪失させるしかないと考えております。」
「ほう…」
この戦法はミッドウェー海戦に使用されたもの。
ミッドウェー海戦とは、昭和17年(1942年)の6月5日~7日にかけて行われた日米海軍が繰り広げた大規模な戦いのこと。
「エア合衆国の海軍は強いですが我々日本皇国は海に囲まれた島国。陸地が多いエア合衆国海軍よりは洗脳された動きが出来ますし、何より彼らと我々は色々な面で違う。
故に作戦さえ上手くいけば…」
「勝てると…?」
「はい」
なんという力強い瞳だ。これが最年少にして金鵄勲章を授与した軍人、もはや子供だと甘く見てはバチが当たりそうだと橋本司令長官は思う。
「私は日本皇国を守る為にいるのです。
死ねとお命じ下さればいつでも死にますし、突撃せよと申されるのであれば私はいつでも敵地へ突撃致します。」
「流石、日本守護神。よい心掛けだ。」
まるで彼女は西洋で表すのなら聖女みたいだ。橋本司令長官は心を打たれた。
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