日本守護神戦記
第拾参話 我、面倒事ニ遭遇ス
今日の訓練は霊力を極限まで鍛え上げ、毒に対しての抵抗力やサバイバル術や体力作りを行った。しかし何故だか遠征中の地元の人や幻妖も台湾から来た軍人も真っ青になっていたのだがその理由が分かった。
あ、これ猛毒だ。
「…………?」
「猿飛伍長が今更ですかと申しております!」
「これはミフクラギ、インドでは自殺の木と呼ばれており本当に危険なもの。
また、この毒の正体はケルベリンというアルカロイドの配糖体で食べるとすぐに作用致しますし胃が少し痛むなと思った後、静かに昏睡して心配停止。これらのことが約3時間以内で起きるという。」
「流石は頭脳では誰にも負けた事がない真田伍長だ。ちゃんと勉強している。」
「恐れ入ります」
こんな軽口を叩けているのは元からの免疫力と訓練の賜物だな。
猿飛伍長の実家は忍。それもとても実力主義者が多くこういう訓練はまだ生温いらしい。
山野伍長は普通の家庭で育ったが猿飛伍長の幼馴染故に遊び半分で食べてたらしい。良い子は真似はしてはいけません!
真田伍長は元総理大臣・真田信之を祖父に持ち何度も命を狙われて免疫力がついたらしい。それらに対抗する為とはいえ不憫だな。
「中院准士官」
「はい!」
かぐやを呼んだのは幻妖軍の王 静大佐、彼はイグル民族で顔立ちは西洋人に似ている。どうやら民族は元の世界と多少似ている民族もあるそうだ。
しかし顔立ちが西洋人に似ているせいで連合国の間者だと疑われたり大変らしいが幻妖には戸籍や身元も証明出来るものもあるので大丈夫だと思う。
「私に何の御用でしょう?…確かに幻妖の方々とは同盟国でありますが、月読部隊にはあまり関わりを持ってはならぬと我が祖国から……」
同盟国であろうがかぐやは信用などしていない。
特に王大佐は…。
「ほお。これはこれは何と美しい日本皇国の姫君!まさに大和撫子、かぐや姫のようだ」
いくら平和主義が多い幻妖でも悪い人は普通にいる。特に王大佐の噂はよく聞く。
既婚者である女性と淫らな関係になったり、マナーはなっていないし、横暴で傲慢さもあると色々な噂がある。しかも未成年、幻妖では二十歳未満は未成年と判断されるのでその未成年者との関係も持っていると、荒川大将からの情報だが聞いた。
「こんな花の様に美しい女性を戦場へ送るとは貴殿の祖国は一体何を考えているのだろうか。」
「なっ…!」
祖国を馬鹿にされ腹が立つかぐやに山野伍長は「押さえて下さい!」と言い、何時でも暴れて良いように猿飛伍長がかぐやの背後に立つ。
真田伍長は真田伍長でこの会話を録音中。
「あぁ本当に可哀想だ。どうだろうか?私と共に幻妖に来ないか?…私と共に来るのなら生涯愛してやろう。」
「…だが断る!!」
「それを断る!!」
「私と共になれば昼も夜も問わず寂しくない様にしてやるぞ。【放送禁止】して【放送禁止】だし、私の【放送禁止】も大きい故にわたしはとても上手い!!
更には逃げ出せない様に、私だけを見てもらえるように【放送禁止】したり【放送禁止】してあげよう!!」
放送禁止が多すぎ!!かぐやはゾッと鳥肌が立ってしまう程に王大佐を嫌悪する。
かぐやは王大佐の申し出を断った筈なのにそれを王大佐が断った。その場にいた全員が唖然として幻妖軍の人々はまたかと眉間を押さえていた人もいれば胃をとても痛そうに押さえている人もいた。あ、彼処で胃を痛そうに押さえている人はこの人の部下だ。
あの人は恐らく苦労人だ…可哀想に。
「我々は本隊が来るまで待機です。故に我々は本隊が来ると同時に祖国へ帰還しなければなりませんのでさようなら。」
「私の嫁になれ!!」
「タイプじゃないんです!」
「ブッ!」
かぐやの言葉に真田伍長が吹き出す。
「准士官殿!違う所に行きましょう!」
「………。」
「ですよね!猿飛伍長!!」
「猿飛伍長が何と言っているのかは分かりませんが賛成します」
「そうだな。では行こう。」
まるで子供の様に逆ギレして何かをおっしゃっている王大佐を無視して、そそくさと幻妖軍から離れて少し遠くの場所に向かう。
荒川大将に報告する紙には沢山の愚痴と帰還したいという思いを綴った後に違う紙にもちゃんとした報告書を作成した。
あ、これ猛毒だ。
「…………?」
「猿飛伍長が今更ですかと申しております!」
「これはミフクラギ、インドでは自殺の木と呼ばれており本当に危険なもの。
また、この毒の正体はケルベリンというアルカロイドの配糖体で食べるとすぐに作用致しますし胃が少し痛むなと思った後、静かに昏睡して心配停止。これらのことが約3時間以内で起きるという。」
「流石は頭脳では誰にも負けた事がない真田伍長だ。ちゃんと勉強している。」
「恐れ入ります」
こんな軽口を叩けているのは元からの免疫力と訓練の賜物だな。
猿飛伍長の実家は忍。それもとても実力主義者が多くこういう訓練はまだ生温いらしい。
山野伍長は普通の家庭で育ったが猿飛伍長の幼馴染故に遊び半分で食べてたらしい。良い子は真似はしてはいけません!
真田伍長は元総理大臣・真田信之を祖父に持ち何度も命を狙われて免疫力がついたらしい。それらに対抗する為とはいえ不憫だな。
「中院准士官」
「はい!」
かぐやを呼んだのは幻妖軍の王 静大佐、彼はイグル民族で顔立ちは西洋人に似ている。どうやら民族は元の世界と多少似ている民族もあるそうだ。
しかし顔立ちが西洋人に似ているせいで連合国の間者だと疑われたり大変らしいが幻妖には戸籍や身元も証明出来るものもあるので大丈夫だと思う。
「私に何の御用でしょう?…確かに幻妖の方々とは同盟国でありますが、月読部隊にはあまり関わりを持ってはならぬと我が祖国から……」
同盟国であろうがかぐやは信用などしていない。
特に王大佐は…。
「ほお。これはこれは何と美しい日本皇国の姫君!まさに大和撫子、かぐや姫のようだ」
いくら平和主義が多い幻妖でも悪い人は普通にいる。特に王大佐の噂はよく聞く。
既婚者である女性と淫らな関係になったり、マナーはなっていないし、横暴で傲慢さもあると色々な噂がある。しかも未成年、幻妖では二十歳未満は未成年と判断されるのでその未成年者との関係も持っていると、荒川大将からの情報だが聞いた。
「こんな花の様に美しい女性を戦場へ送るとは貴殿の祖国は一体何を考えているのだろうか。」
「なっ…!」
祖国を馬鹿にされ腹が立つかぐやに山野伍長は「押さえて下さい!」と言い、何時でも暴れて良いように猿飛伍長がかぐやの背後に立つ。
真田伍長は真田伍長でこの会話を録音中。
「あぁ本当に可哀想だ。どうだろうか?私と共に幻妖に来ないか?…私と共に来るのなら生涯愛してやろう。」
「…だが断る!!」
「それを断る!!」
「私と共になれば昼も夜も問わず寂しくない様にしてやるぞ。【放送禁止】して【放送禁止】だし、私の【放送禁止】も大きい故にわたしはとても上手い!!
更には逃げ出せない様に、私だけを見てもらえるように【放送禁止】したり【放送禁止】してあげよう!!」
放送禁止が多すぎ!!かぐやはゾッと鳥肌が立ってしまう程に王大佐を嫌悪する。
かぐやは王大佐の申し出を断った筈なのにそれを王大佐が断った。その場にいた全員が唖然として幻妖軍の人々はまたかと眉間を押さえていた人もいれば胃をとても痛そうに押さえている人もいた。あ、彼処で胃を痛そうに押さえている人はこの人の部下だ。
あの人は恐らく苦労人だ…可哀想に。
「我々は本隊が来るまで待機です。故に我々は本隊が来ると同時に祖国へ帰還しなければなりませんのでさようなら。」
「私の嫁になれ!!」
「タイプじゃないんです!」
「ブッ!」
かぐやの言葉に真田伍長が吹き出す。
「准士官殿!違う所に行きましょう!」
「………。」
「ですよね!猿飛伍長!!」
「猿飛伍長が何と言っているのかは分かりませんが賛成します」
「そうだな。では行こう。」
まるで子供の様に逆ギレして何かをおっしゃっている王大佐を無視して、そそくさと幻妖軍から離れて少し遠くの場所に向かう。
荒川大将に報告する紙には沢山の愚痴と帰還したいという思いを綴った後に違う紙にもちゃんとした報告書を作成した。
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