日本守護神戦記
第弍話 我、転生ス
深い溝から沸き上がる大きな揺れにかぐやは本能的に目を覚ます。しかし周りの知らない風景に此処は何処だと辺りを見回して首を傾げる。
先程まで戦場になった非戦闘区域にいた筈が何故、昔の日本みたいな風景になっているのだ。全員では無いが殆どの人は着物を着ていて、あまり洋服を着ている人々はいない。
唖然としながら人々が往来する大きな橋を眺めながら思考を回転させる。かぐやはあの土地で死んだはず、核ミサイルの間近に居たのに生きていることなど有り得ないからだ。
「まるでタイムスリップしたみたいな感覚だな。そんなわけがないのにも関わらず。」
淡々とした口調で辺りを見回すかぐやは突然の事でも驚きはしない。
「しかし…!?」
突然の事に頭の脳内が掻き回される様な感覚に陥り、倒れた時の為にゆっくりしゃがみ込んだ後、頭を押さえる。視界が揺れ気持ち悪いと青い顔をしてその場に倒れてしまう。しかし先程、ゆっくりしゃがみ込んだので倒れた反動は軽減していたのであった。
「本当になんなんだ…」
視界が暗転した。
最初に知覚したのはギコギコという何か硬いものを切る音だった。何を切っているのだ?と目を開けるが其処にはただ闇が広がっているだけで何もない。
「…?……!!」
人の声!
「……!?」
何を言っているのか、微かしか聞こえない。
「!」
「これはなんと!?」
急に暗闇から解放されて驚いたものの、此処は何処だなんて目の前の青年に問うより先に驚きの方が勝ってしまった。
「これは小さい…身長が約三寸しかないではないか!」
目の前には巨人がいた。
先程まで戦場になった非戦闘区域にいた筈が何故、昔の日本みたいな風景になっているのだ。全員では無いが殆どの人は着物を着ていて、あまり洋服を着ている人々はいない。
唖然としながら人々が往来する大きな橋を眺めながら思考を回転させる。かぐやはあの土地で死んだはず、核ミサイルの間近に居たのに生きていることなど有り得ないからだ。
「まるでタイムスリップしたみたいな感覚だな。そんなわけがないのにも関わらず。」
淡々とした口調で辺りを見回すかぐやは突然の事でも驚きはしない。
「しかし…!?」
突然の事に頭の脳内が掻き回される様な感覚に陥り、倒れた時の為にゆっくりしゃがみ込んだ後、頭を押さえる。視界が揺れ気持ち悪いと青い顔をしてその場に倒れてしまう。しかし先程、ゆっくりしゃがみ込んだので倒れた反動は軽減していたのであった。
「本当になんなんだ…」
視界が暗転した。
最初に知覚したのはギコギコという何か硬いものを切る音だった。何を切っているのだ?と目を開けるが其処にはただ闇が広がっているだけで何もない。
「…?……!!」
人の声!
「……!?」
何を言っているのか、微かしか聞こえない。
「!」
「これはなんと!?」
急に暗闇から解放されて驚いたものの、此処は何処だなんて目の前の青年に問うより先に驚きの方が勝ってしまった。
「これは小さい…身長が約三寸しかないではないか!」
目の前には巨人がいた。
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