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日本守護神戦記

土御門桜

第壱話 我、思イ出ス







膝くらいまである長く美しい髪を揺らしながら当時十歳だったかぐやはある国に遊びに来ていた。其処は祖国から遠く離れている国で、髪色も肌色も目の色も言語も何もかも違う。



その時は亜細亜諸国しか知らなかった幼いかぐやにとっては衝撃な体験であったのだ。




美しい風景、その国の料理、服など何もかも見て周り、とても楽しい日であった。




しかしある高級レストランでその国と険悪だった某国と戦争が起こり、その高級レストランにいたお客さんとかぐやの両親が人質として捕まってしまう。



当時のかぐやは両親の心配とは裏腹に涙を浮かべず、じっとかぐや達を捕らえた軍人を見ていたそうだ。



その事はよく覚えていないが、子供だからと好き勝手にしようとした軍人をたった一人で殲滅してしまったそうな。



だが残酷な事にかぐや以外に人質に捕られた人々は息絶えていたらしい。




記憶は覚えていないがあの異様な感覚だけが未だに残る。








軍人の焼け焦げる臭い。




新鮮な血の色。




死人の異様な異臭。



皆、野良犬の様に撃ち殺されていく様はまるで地獄のようだった。いや、ようなものだ。




本当に戦争というものは人間の生命を塵の様に無視をしている。空襲に遭った時、全てが火の海の様な光景った。





あれが祖国で起こるなど容認しない。

もしも祖国に攻撃を仕掛けてくるのなら自分は喜んでこの心臓を祖国と民達に捧げよう。










「あれは!」



上をふと視れば何かが落下している最中、まるでゲジゲジが背中に侵入してきた様な感覚に鳥肌が立つ。



嘘だろ、そう思うしかなかった。



あれは…。





「核ミサイル!!!」





いつもは上げない耳を裂くような悲鳴を上げてしまう。それくらい今は絶望しているのだ。





「我が祖国に幸あれ」






死ぬのなら笑顔でこう言って死のう。




共に祖国に帰還出来ず申し訳ない。自衛隊の諸君よ我が祖国を頼む。





本当は祖国の為に戦いたかった。






かぐやの瞳から一筋の涙が流れた

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