聖剣を抜いたのが僕でごめんなさい!
第三話 王女と軍神と時々村人!?
「このゴトーが命に代えても死刑になんてさせません!」
「信じていいんですか、、?」
「も、もちろんですとも!!例え世界中を敵にしても、あなたとの約束は守りましょう!!」
「お願いします。ゴトーさん、、」
「お安い御用ですぞ!ハッハー!、、オッフォン。ところで奥さん、今晩わたくしとディナーにでボヘハ#%*+!!」
わかりやすく母さんを口説きにかかるゴトーの顔面に、少女は容赦なく右フックをお見舞いした。
「殺す気ですか!?」
「一回死になさい!」
「大丈夫ですか?ゴトーさん!」
母さんはその気無しにゴトーの頭を膝の上に乗せ、殴られた方の頰をさする。
「ナイス、、ナイスですぞ、、」パタン、、
「あ、死んだ」
「こんなエロじじい放っときなさい!」
霊峰で収穫したコールの実を3日間天日干しする。
更に、色が限りなく黒に近い状態になるまで炒ってから、石臼ですり潰す。
その粉を鍋で煮て数回濾すと、前世で言う“コーヒー”のような飲み物の完成だ。
「ほほう!これはうまいコール茶ですな!、、やはり淹れてくれたのがあなたのような美しい、、ヒイイ!!」
「もっかい死んどく?」
いい加減にしろと言わんばかりだった。少女の憤怒した表情にゴトーが怯む。この2人の関係性は親子とかそう言う繋がりでは無いのは明白だ。先程から見るに、主従関係が成立している。
「もうっ!あんたのせいで話が進まないは、この小説のテンポも悪くなるはで最悪よ!陰ながら読んで下さってる読者の方々に謝りなさい!」
「大変申し訳ございませんでした!」(ゴトー&野田)
一同はいよいよ本題に入る。少女の指示によりユタロウは背負っていた剣を4人で向かい合う机の上に置いた。
「さっそくだけど、、これをどうやって手に入れたの?」
「拾ったのよね?」
「まさか台座から引き抜いた。なんて事はあるまいな?」
3人からの質問責めに一瞬戸惑ってしまう。
僕は最初から、隠す事でも無いと思っていたし、本当の事を話す所存なのだ。
「ごめんなさい!そんなに大切な物だなんて知らなくて、、台座から抜いちゃいました!(正確には触っただけなんだけど、、)」
「嘘でしょ、、嘘に決まってるわ!!」
少女は明らかに動揺していた。
先程ゴトーに向けられていた、ふざけた物ではなく。本物の殺気が見え隠れしている。
「落ち着いて、、落ち着いてください!“リーン王女様”!」
「ちょっと待って、、今“リーン王女”って言いませんでした?」
母さんが自分の聴力の正確さを疑うように、恐る恐る質問した。
「おや、これは失礼。名乗り遅れてましたな。いかにも!こちらに居られるお方はローランド王国、第3王女にして約100年ぶりに確認された固有スキル“勇者の器”の保持者!リーン・エス・ローランド様であられます」
「え、本物の王女様なの」
「こら!ユタロウ!」
僕がリーン王女に人差し指を向けると、母さんはその指が折れるんではないかと思うほど強く握り方向転換させるのであった。
「って事はゴトーさん、、いやゴトー様。あなたはアノ、、、」
「うむ。世間からは“軍神ゴトー”だなんて大それた通り名で呼ばれておりますな。あと“ゴトーさん”でいいですよ。美しきマドモアゼル」
先程から母さんをナンパしていた大柄な老人は現・王国軍指揮官であり歴代最強の兵士と呼び声高いフランシス・ゴトーその人だった。
「失礼ですが、なぜあなた方の様な高貴なお方がこんな村にいらしたのですか?やはりこちら剣が理由でございますか?」
僕は使える限りの敬語を駆使した。
リーン王女は頭を抱えている。その様子を確認するとゴトー話し出した。
「まず、緊張はせんでください。今まで通りに接して頂けたら幸いです。名前はユタロウ殿でよろしかったかな?」
「はい、、」
ゴトーは優しく微笑を浮かべた。
「ユタロウ殿の言う通り、私たちがここを訪れたのは、復活したと噂される魔王を倒すべく、その剣を手に入れる為でございました。その剣の名は、、」
「、、聖剣エクスカリバー」
リーン王女が唐突だが静かに割り込んできた。
「魔王アガサードに対抗できる神の加護を受けた7本の剣、通称[七聖剣]。その中でも最強と言われるのが聖剣エクスカリバー。あんたが引き抜いた剣よ!」
いよいよファンタジーじみてきた。
聖剣だとか、魔王だとか王道中の王道では無いか!
「あの、、」
「何よ、ユタロウ?」
こんな綺麗な王女が(性格は最悪だが)名前を読んでくれた事に一瞬気分が高揚したがグッと抑える。
「僕は別にこんな凄い剣使わないんで、、魔王とかも倒さないんで、あのー、、返します!、、、じゃダメですか?」
「あんたバカなの?」
この王女、本当に性格が悪いな。
さっきの高揚したと言うのは撤回しよう。
「ユタロウ殿、、そうしたいのはヤマヤマなんですが、、聖剣エクスカリバーが台座から抜かれた時点で所有者はあなたなのです」
「そんな簡単に!?あんな吹きさらしにあったら、僕じゃなくても持って行きますよ!」
「それはできません。本来なら誰も抜く事が出来ないのですから、、ローランド家から稀に現れる固有スキル“勇者の器”を持ったリーン様を除いて」
「いいですよ!返します!所有権なんて要らないです!」
「いいですか?ユタロウ殿」
僕はエクスカリバーを手に持ち、支持されるがままゴトー差し出す。
急にゴトーは戦う男の顔になる。
僕から剣を受け取った。
ズシン!!!
「見なさい!これが聖剣です!、、ぬおわあああ!!」
剣先が床に突き刺さったままビクともしない。
軍神と呼ばれる男は明らかに全力で、ただ「剣を支える」という行為を行なっている。
「ユタロウ殿!!、、限界です、、」
僕は急いでエクスカリバーを引き上げる。
僕にとってはむしろ軽すぎるくらいなのに、、
「、、ハァ。ご覧の通りです。”軍神“と呼ばれる私でさえこの有様。なぜ抜けてしまったかはわかりませんが、エクスカリバーが選んだのはユタロウ殿なのです、、」
頭の中で転生前の事を思い出す。
僕は確かに勇者にはなりたくない、平穏に暮らしたいと希望したはずだ!
おい。発光体!なぜこんなめんどくさい事になっている!
「うーん、よし!調べに行くわよ!準備しなさい、ユタロウ!」
唐突にリーン王女が元気を取り戻した。
「準備って、、どこに行くんですか?」
「決まってるでしょ?王都エスターテイルよ!あんたのステータス解剖してあげるって言ってるの!」
王都には能力鑑定士という人たちがいるらしい。この世界ではその人たちに見てもらう事でステータスやスキルが判明するようだ。
転生前に“?????S“になってた固有スキル。
アレが気になる。
てゆうかアレだろ!?
平穏終了の原因!
と、思いを馳せながら、僕は[王都エスターテイル]
に向けて旅立つ事になった。
「信じていいんですか、、?」
「も、もちろんですとも!!例え世界中を敵にしても、あなたとの約束は守りましょう!!」
「お願いします。ゴトーさん、、」
「お安い御用ですぞ!ハッハー!、、オッフォン。ところで奥さん、今晩わたくしとディナーにでボヘハ#%*+!!」
わかりやすく母さんを口説きにかかるゴトーの顔面に、少女は容赦なく右フックをお見舞いした。
「殺す気ですか!?」
「一回死になさい!」
「大丈夫ですか?ゴトーさん!」
母さんはその気無しにゴトーの頭を膝の上に乗せ、殴られた方の頰をさする。
「ナイス、、ナイスですぞ、、」パタン、、
「あ、死んだ」
「こんなエロじじい放っときなさい!」
霊峰で収穫したコールの実を3日間天日干しする。
更に、色が限りなく黒に近い状態になるまで炒ってから、石臼ですり潰す。
その粉を鍋で煮て数回濾すと、前世で言う“コーヒー”のような飲み物の完成だ。
「ほほう!これはうまいコール茶ですな!、、やはり淹れてくれたのがあなたのような美しい、、ヒイイ!!」
「もっかい死んどく?」
いい加減にしろと言わんばかりだった。少女の憤怒した表情にゴトーが怯む。この2人の関係性は親子とかそう言う繋がりでは無いのは明白だ。先程から見るに、主従関係が成立している。
「もうっ!あんたのせいで話が進まないは、この小説のテンポも悪くなるはで最悪よ!陰ながら読んで下さってる読者の方々に謝りなさい!」
「大変申し訳ございませんでした!」(ゴトー&野田)
一同はいよいよ本題に入る。少女の指示によりユタロウは背負っていた剣を4人で向かい合う机の上に置いた。
「さっそくだけど、、これをどうやって手に入れたの?」
「拾ったのよね?」
「まさか台座から引き抜いた。なんて事はあるまいな?」
3人からの質問責めに一瞬戸惑ってしまう。
僕は最初から、隠す事でも無いと思っていたし、本当の事を話す所存なのだ。
「ごめんなさい!そんなに大切な物だなんて知らなくて、、台座から抜いちゃいました!(正確には触っただけなんだけど、、)」
「嘘でしょ、、嘘に決まってるわ!!」
少女は明らかに動揺していた。
先程ゴトーに向けられていた、ふざけた物ではなく。本物の殺気が見え隠れしている。
「落ち着いて、、落ち着いてください!“リーン王女様”!」
「ちょっと待って、、今“リーン王女”って言いませんでした?」
母さんが自分の聴力の正確さを疑うように、恐る恐る質問した。
「おや、これは失礼。名乗り遅れてましたな。いかにも!こちらに居られるお方はローランド王国、第3王女にして約100年ぶりに確認された固有スキル“勇者の器”の保持者!リーン・エス・ローランド様であられます」
「え、本物の王女様なの」
「こら!ユタロウ!」
僕がリーン王女に人差し指を向けると、母さんはその指が折れるんではないかと思うほど強く握り方向転換させるのであった。
「って事はゴトーさん、、いやゴトー様。あなたはアノ、、、」
「うむ。世間からは“軍神ゴトー”だなんて大それた通り名で呼ばれておりますな。あと“ゴトーさん”でいいですよ。美しきマドモアゼル」
先程から母さんをナンパしていた大柄な老人は現・王国軍指揮官であり歴代最強の兵士と呼び声高いフランシス・ゴトーその人だった。
「失礼ですが、なぜあなた方の様な高貴なお方がこんな村にいらしたのですか?やはりこちら剣が理由でございますか?」
僕は使える限りの敬語を駆使した。
リーン王女は頭を抱えている。その様子を確認するとゴトー話し出した。
「まず、緊張はせんでください。今まで通りに接して頂けたら幸いです。名前はユタロウ殿でよろしかったかな?」
「はい、、」
ゴトーは優しく微笑を浮かべた。
「ユタロウ殿の言う通り、私たちがここを訪れたのは、復活したと噂される魔王を倒すべく、その剣を手に入れる為でございました。その剣の名は、、」
「、、聖剣エクスカリバー」
リーン王女が唐突だが静かに割り込んできた。
「魔王アガサードに対抗できる神の加護を受けた7本の剣、通称[七聖剣]。その中でも最強と言われるのが聖剣エクスカリバー。あんたが引き抜いた剣よ!」
いよいよファンタジーじみてきた。
聖剣だとか、魔王だとか王道中の王道では無いか!
「あの、、」
「何よ、ユタロウ?」
こんな綺麗な王女が(性格は最悪だが)名前を読んでくれた事に一瞬気分が高揚したがグッと抑える。
「僕は別にこんな凄い剣使わないんで、、魔王とかも倒さないんで、あのー、、返します!、、、じゃダメですか?」
「あんたバカなの?」
この王女、本当に性格が悪いな。
さっきの高揚したと言うのは撤回しよう。
「ユタロウ殿、、そうしたいのはヤマヤマなんですが、、聖剣エクスカリバーが台座から抜かれた時点で所有者はあなたなのです」
「そんな簡単に!?あんな吹きさらしにあったら、僕じゃなくても持って行きますよ!」
「それはできません。本来なら誰も抜く事が出来ないのですから、、ローランド家から稀に現れる固有スキル“勇者の器”を持ったリーン様を除いて」
「いいですよ!返します!所有権なんて要らないです!」
「いいですか?ユタロウ殿」
僕はエクスカリバーを手に持ち、支持されるがままゴトー差し出す。
急にゴトーは戦う男の顔になる。
僕から剣を受け取った。
ズシン!!!
「見なさい!これが聖剣です!、、ぬおわあああ!!」
剣先が床に突き刺さったままビクともしない。
軍神と呼ばれる男は明らかに全力で、ただ「剣を支える」という行為を行なっている。
「ユタロウ殿!!、、限界です、、」
僕は急いでエクスカリバーを引き上げる。
僕にとってはむしろ軽すぎるくらいなのに、、
「、、ハァ。ご覧の通りです。”軍神“と呼ばれる私でさえこの有様。なぜ抜けてしまったかはわかりませんが、エクスカリバーが選んだのはユタロウ殿なのです、、」
頭の中で転生前の事を思い出す。
僕は確かに勇者にはなりたくない、平穏に暮らしたいと希望したはずだ!
おい。発光体!なぜこんなめんどくさい事になっている!
「うーん、よし!調べに行くわよ!準備しなさい、ユタロウ!」
唐突にリーン王女が元気を取り戻した。
「準備って、、どこに行くんですか?」
「決まってるでしょ?王都エスターテイルよ!あんたのステータス解剖してあげるって言ってるの!」
王都には能力鑑定士という人たちがいるらしい。この世界ではその人たちに見てもらう事でステータスやスキルが判明するようだ。
転生前に“?????S“になってた固有スキル。
アレが気になる。
てゆうかアレだろ!?
平穏終了の原因!
と、思いを馳せながら、僕は[王都エスターテイル]
に向けて旅立つ事になった。
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