人間不信様のハーレム世界
波乱の訪れ
「本当にこれ貰っていいの?」
案内したのはあのヴァーボックが乗って来た船。よくよく見てみると魔法が施されている部品があったりしてかなり大きい。
「ヴァーボックと他の連中は二度と悪さが出来ないように王宮の地下にあった牢屋に入れてある。持ち主が動けない以上捨てられるんだ。お前らが貰ったとしても何の問題はない」
というかここで文句を言う奴などいないのだから貰った方が賢いだろ。相手が相手だし遠慮などいらないし。あの牢屋から出れたとしてもそれは近くの王国から派遣された騎士団によってだろうから船などいらないはずだ。
「ありがとうございます悠斗さん。この借りはいつか必ず返します」
「ああ、今度会う時まで強くなっておけ。ただ強奪するのが海賊じゃないとお前らが知らしめてやるんだ」
ただその為にはいろんな試験が待ち受けているだろう。それにどう対処するかは二人次第だが心配はいらないだろう。
「「はい!」」
元気良く返事をしたカイとシャウは早々に船に乗り込み、海面へと上がって行った。
「悠斗様、よろしいのですか? あの大きさでも私の空間圧縮装置であれば難なく持ち歩く事ができましたが」
相変わらず、その空間圧縮装置の限度が分からないがそれを知っていてもこうしていた。
「いいんだよ。確かにそれうすれば移動の選択肢は増えるだろうが俺らみたいな少数じゃあ、あの船の本来の良さは引き出せない」
帆を張るのは問題ない。それで船は進んでくれるだろう。しかし、他の船から攻撃を食らった時は? 大砲の使い方も、魔法が施されている部品の使い方さえも知らない。それになりより海の上での戦闘は空が飛べるホグア以外苦戦を強いられるだろう。何としてもそれだけは避けたい。
「あの二人ならば引き出せると?」
「俺は昔の仕事上いろんな人を見てきたから何と無く分かるんだよ。ちょっとした賭けだが今はオラスがいるから別にいいだろ」
目立ちはするが今は他の参加者よりも早く進んで情報を確保しておきたい。そうして有利な立場になっておかないとギルドでもない少数の悠斗らが勝つのは困難だから変わらずオラスに乗せてもらっている。
「だけどあいつも限界かもな。いくら竜とはいえ年が年だし、何処かでお別れにはなるだろうが」
それでも欲を言うともう少し頑張ってほしいところではある。
「悠斗様、そろそろ海から出ましょう。私は平気ですが悠斗様はいつ実の効果が切れるか分かりません」
「いやいや、二人から大量に貰ってるからその点に関しては問題ない。でも、そうだな。皆を心配させるといけないから早く戻るか」
偵察は既にレイナが打ち上げた信号弾で中断している。休んでいる彼女たちには悪いがこの騒動によっての遅れを取り戻すべくすぐに出発したい。
次は何処へ行こうか陸に戻りつつ考えていたが、海から出て見たその光景に悠斗の頭の中は白くなった。
「やあ、師匠待ちくたびれたぜ」
そこには仲間が迎えてくれるという期待していた光景ではなく、車二台分くらいの大きさの黒い竜の背中に乗り大斧を担いだ男が悠然と立ち尽くしその周りで仲間が突っ伏しているという絶望的な光景だった。
「なっ…お前どうしてここに?」
お前は美鈴のフローズンフェアリーによって氷の中に閉じ込められているはずだ。それなのに何故……何故お前がいる。バイオレンスキャッツのギルドマスターとして暴虐の限りを尽くした俺の弟子。
「ガイザ」
俺が生み出してしまった悪の根源。前会った時よりも闇が濃くなっている。
「決着をつけよう師匠」
案内したのはあのヴァーボックが乗って来た船。よくよく見てみると魔法が施されている部品があったりしてかなり大きい。
「ヴァーボックと他の連中は二度と悪さが出来ないように王宮の地下にあった牢屋に入れてある。持ち主が動けない以上捨てられるんだ。お前らが貰ったとしても何の問題はない」
というかここで文句を言う奴などいないのだから貰った方が賢いだろ。相手が相手だし遠慮などいらないし。あの牢屋から出れたとしてもそれは近くの王国から派遣された騎士団によってだろうから船などいらないはずだ。
「ありがとうございます悠斗さん。この借りはいつか必ず返します」
「ああ、今度会う時まで強くなっておけ。ただ強奪するのが海賊じゃないとお前らが知らしめてやるんだ」
ただその為にはいろんな試験が待ち受けているだろう。それにどう対処するかは二人次第だが心配はいらないだろう。
「「はい!」」
元気良く返事をしたカイとシャウは早々に船に乗り込み、海面へと上がって行った。
「悠斗様、よろしいのですか? あの大きさでも私の空間圧縮装置であれば難なく持ち歩く事ができましたが」
相変わらず、その空間圧縮装置の限度が分からないがそれを知っていてもこうしていた。
「いいんだよ。確かにそれうすれば移動の選択肢は増えるだろうが俺らみたいな少数じゃあ、あの船の本来の良さは引き出せない」
帆を張るのは問題ない。それで船は進んでくれるだろう。しかし、他の船から攻撃を食らった時は? 大砲の使い方も、魔法が施されている部品の使い方さえも知らない。それになりより海の上での戦闘は空が飛べるホグア以外苦戦を強いられるだろう。何としてもそれだけは避けたい。
「あの二人ならば引き出せると?」
「俺は昔の仕事上いろんな人を見てきたから何と無く分かるんだよ。ちょっとした賭けだが今はオラスがいるから別にいいだろ」
目立ちはするが今は他の参加者よりも早く進んで情報を確保しておきたい。そうして有利な立場になっておかないとギルドでもない少数の悠斗らが勝つのは困難だから変わらずオラスに乗せてもらっている。
「だけどあいつも限界かもな。いくら竜とはいえ年が年だし、何処かでお別れにはなるだろうが」
それでも欲を言うともう少し頑張ってほしいところではある。
「悠斗様、そろそろ海から出ましょう。私は平気ですが悠斗様はいつ実の効果が切れるか分かりません」
「いやいや、二人から大量に貰ってるからその点に関しては問題ない。でも、そうだな。皆を心配させるといけないから早く戻るか」
偵察は既にレイナが打ち上げた信号弾で中断している。休んでいる彼女たちには悪いがこの騒動によっての遅れを取り戻すべくすぐに出発したい。
次は何処へ行こうか陸に戻りつつ考えていたが、海から出て見たその光景に悠斗の頭の中は白くなった。
「やあ、師匠待ちくたびれたぜ」
そこには仲間が迎えてくれるという期待していた光景ではなく、車二台分くらいの大きさの黒い竜の背中に乗り大斧を担いだ男が悠然と立ち尽くしその周りで仲間が突っ伏しているという絶望的な光景だった。
「なっ…お前どうしてここに?」
お前は美鈴のフローズンフェアリーによって氷の中に閉じ込められているはずだ。それなのに何故……何故お前がいる。バイオレンスキャッツのギルドマスターとして暴虐の限りを尽くした俺の弟子。
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