人間不信様のハーレム世界
再会
三本の矢が放たれ、それらは悠斗目掛けて一直線に飛んでいく。
しかし、悠斗はそれを軽くかわしてグラドビに接近する。まずは後衛の守りでもある前衛を倒さなくてはいけないからだ。
「ぬん!」
グラドビはそれを阻止しようと巨大ハンマーで、地面を殴った。
すると小さな地震が起こり悠斗は態勢を崩してしまう。
これはハンマーの固有技。アースクエイクで振動で敵を一時的に止めることができる技だ。ハンマー使いは好んでこれを使う。
そしてリラーノは動けなくなった悠斗に矢を放つと、その矢は光り輝き無数に増えて襲いかかる。
これは弓矢の固有技シャインアロー。攻撃力が高い連続攻撃だ。それに矢の速度が速くなる。すばしっこいモンスターを討伐する時にこれがあると楽だと結構重宝されている技でもある。
「やばっ‼︎」
ヴァンパイアの力を得て、スピードが上がったがアースクエイクで動けなくなってしまったので意味がない。
ドガンと大きな音が鳴り土煙が巻き上がる。
「がっはは‼︎ 口の割りに対したことなかったな」
「待って、よく見てください」
「あ〜ん⁉︎」
喋ったと思ったらリラーノは慌てた様子で悠斗が居た場所を指す。それにつられてグラドビもそこを見て土煙が消えるを待つとそこに悠斗の姿はなかった。
「な、消えた⁈」
「逃げられましたね。あの攻撃で跡形もなく消えるはずありませんし、動けなくしたはずですから誰か仲間が助けに来たとしか考えられません」
「だろうなぁ、だが何処のどいつだぁ、こんなことする奴はよぉ〜」
二人は仕方なく深追いする事しても収穫はないだろうと判断してボスのところへと戻って行った。
悠斗は廃墟ビルの中に身を潜めて、グラドビたちが去るのを確認してから目の前の二人に感謝する。
「ふぅ、助かったぜ。トリー、カゲツユ」
彼らは悠斗のゲーム内での知り合いで、シーフの方がトリーでボサボサ頭とバンダナが特徴的。
そして忍者で黒装束を着ているのがカゲツユで口元は隠れているが頭は隠れていないので黒髪だということはわかる。
シーフと忍者の特性にこれといって差はないが固有技が違う。シーフは物を盗む、忍者はモンスターから見つかりにくくするものが主流だ。
二人ともかなりの腕でトリーはランキング九位、カゲツユはランキング十六位という好成績の参加者だ。
あの危機の中でトリーとカゲツユだと気づたのは声のおかげだ。MIYTOSでは実際に声で話し合い連携を取るシステムがあり、悠斗はよくそれを使っていたし、二人とも特徴的な声をしていていたの少し話しただけですぐにわかった。
「よぉ、久しぶりだな悠斗。にしても、すげー恰好だなそれ」
「え⁉︎」
そういえばまだコネクトを解いていなかった。確かに久振りに会った友人が金髪になってマントを羽織っていれば驚くだろう。
「まぁ、それはいいとしてよ。大丈夫だったか?結構慌てて回収したからな」
彼らは素早さを売りとしているが、さすがに人一人を担いで逃げるのは大変だったらしく、トリーは肩を回している。
「ああ、でもあいつらはなんなんだ?あいつをボスって言ってたが一体何のことだ」
「それか…。いいかあいつらはある一つのギルドを立ち上げたんだ。その名はバイオレンスキャッツ、通称“黒猫”。このギルドはこの世界を侵略する為にだけに作られた」
ギルドはゲームの時でもあったが、こんな悪質なギルドはなかった。とういよりゲームの性質上犯罪など出来ないし、嫌がらせも対策はバッチリされていた。
この世界になって、そういった悪行をしだす奴もいるかと思ったが予想以上に実行しようとしていることの規模の大きさで驚きを隠せない。
「侵略⁉︎」
トリーは大きく頷き、話を続けた。
「奴らは神に興味はない、あるのは暴力と略奪だけで今は仲間集めに力を尽くしている。しかも強引にな…。お前もあの掲示板の会合案内見ただろ。あれはその仲間集めの為に仕掛けた罠だ。集まったところをギルドメンバー全員で脅かして仲間にさせる。逆らう奴は見せしめに殺すだろう」
「そ、そんな…」
この話を聞いていなかったら自分は殺されていたかもしれない。
そう思うだけでゾッとした。
「だが俺たちのギルドは違う」
「ギルド? お前たちギルドに入ってるのか?」
この問いにトリーは頷く、そして遅れてカゲツユも頷いた。
「ああ、の侵略を阻止してこの神を決めるゲームを攻略する為のギルド。フローズンフェアリー、通称はそのままで氷の妖精だ」
「へぇ〜、で誰がギルドマスターなんだ?」
「それはお前がよく知ってる人物だぜ」
「なら話が早く済みそうだ。よし、連れてってくれよお前たちのギルドマスターに」
「ああ、いいぜ」
どうせ黒猫とはいずれぶつかり合いそうな気がする。それに邪魔者は早めに排除しておきたい。
まるで断る理由がないので軽くそう答えた。
三人は廃墟ビルを後にして、街の中にある料理屋に来た。カモフラージュの為にここの二階を拠点としているらしい。もうその頃にはコネクトを解除してアリアも一緒にいた。
ドアを開けてある部屋へ入ると一人の少女が椅子に座って机の上にある手紙と睨み合っていた。
「遅かったわね。で、どうだったの様子は?」
雰囲気からして彼女がギルドマスターだろう。肩まで伸びたオレンジ色の髪の毛がとても透き通っていて綺麗だ。
「それが面白い奴と出会いましたよ」
笑いながらトリーがそう言うと彼女は振り返り、悠斗を見ると目を丸くして驚いた。
「ゆ、悠斗……」
彼女の名前は駿河谷 美鈴。小学校から大学まで一緒だった幼馴染でランキング六位の参加者だ。
しかし、悠斗はそれを軽くかわしてグラドビに接近する。まずは後衛の守りでもある前衛を倒さなくてはいけないからだ。
「ぬん!」
グラドビはそれを阻止しようと巨大ハンマーで、地面を殴った。
すると小さな地震が起こり悠斗は態勢を崩してしまう。
これはハンマーの固有技。アースクエイクで振動で敵を一時的に止めることができる技だ。ハンマー使いは好んでこれを使う。
そしてリラーノは動けなくなった悠斗に矢を放つと、その矢は光り輝き無数に増えて襲いかかる。
これは弓矢の固有技シャインアロー。攻撃力が高い連続攻撃だ。それに矢の速度が速くなる。すばしっこいモンスターを討伐する時にこれがあると楽だと結構重宝されている技でもある。
「やばっ‼︎」
ヴァンパイアの力を得て、スピードが上がったがアースクエイクで動けなくなってしまったので意味がない。
ドガンと大きな音が鳴り土煙が巻き上がる。
「がっはは‼︎ 口の割りに対したことなかったな」
「待って、よく見てください」
「あ〜ん⁉︎」
喋ったと思ったらリラーノは慌てた様子で悠斗が居た場所を指す。それにつられてグラドビもそこを見て土煙が消えるを待つとそこに悠斗の姿はなかった。
「な、消えた⁈」
「逃げられましたね。あの攻撃で跡形もなく消えるはずありませんし、動けなくしたはずですから誰か仲間が助けに来たとしか考えられません」
「だろうなぁ、だが何処のどいつだぁ、こんなことする奴はよぉ〜」
二人は仕方なく深追いする事しても収穫はないだろうと判断してボスのところへと戻って行った。
悠斗は廃墟ビルの中に身を潜めて、グラドビたちが去るのを確認してから目の前の二人に感謝する。
「ふぅ、助かったぜ。トリー、カゲツユ」
彼らは悠斗のゲーム内での知り合いで、シーフの方がトリーでボサボサ頭とバンダナが特徴的。
そして忍者で黒装束を着ているのがカゲツユで口元は隠れているが頭は隠れていないので黒髪だということはわかる。
シーフと忍者の特性にこれといって差はないが固有技が違う。シーフは物を盗む、忍者はモンスターから見つかりにくくするものが主流だ。
二人ともかなりの腕でトリーはランキング九位、カゲツユはランキング十六位という好成績の参加者だ。
あの危機の中でトリーとカゲツユだと気づたのは声のおかげだ。MIYTOSでは実際に声で話し合い連携を取るシステムがあり、悠斗はよくそれを使っていたし、二人とも特徴的な声をしていていたの少し話しただけですぐにわかった。
「よぉ、久しぶりだな悠斗。にしても、すげー恰好だなそれ」
「え⁉︎」
そういえばまだコネクトを解いていなかった。確かに久振りに会った友人が金髪になってマントを羽織っていれば驚くだろう。
「まぁ、それはいいとしてよ。大丈夫だったか?結構慌てて回収したからな」
彼らは素早さを売りとしているが、さすがに人一人を担いで逃げるのは大変だったらしく、トリーは肩を回している。
「ああ、でもあいつらはなんなんだ?あいつをボスって言ってたが一体何のことだ」
「それか…。いいかあいつらはある一つのギルドを立ち上げたんだ。その名はバイオレンスキャッツ、通称“黒猫”。このギルドはこの世界を侵略する為にだけに作られた」
ギルドはゲームの時でもあったが、こんな悪質なギルドはなかった。とういよりゲームの性質上犯罪など出来ないし、嫌がらせも対策はバッチリされていた。
この世界になって、そういった悪行をしだす奴もいるかと思ったが予想以上に実行しようとしていることの規模の大きさで驚きを隠せない。
「侵略⁉︎」
トリーは大きく頷き、話を続けた。
「奴らは神に興味はない、あるのは暴力と略奪だけで今は仲間集めに力を尽くしている。しかも強引にな…。お前もあの掲示板の会合案内見ただろ。あれはその仲間集めの為に仕掛けた罠だ。集まったところをギルドメンバー全員で脅かして仲間にさせる。逆らう奴は見せしめに殺すだろう」
「そ、そんな…」
この話を聞いていなかったら自分は殺されていたかもしれない。
そう思うだけでゾッとした。
「だが俺たちのギルドは違う」
「ギルド? お前たちギルドに入ってるのか?」
この問いにトリーは頷く、そして遅れてカゲツユも頷いた。
「ああ、の侵略を阻止してこの神を決めるゲームを攻略する為のギルド。フローズンフェアリー、通称はそのままで氷の妖精だ」
「へぇ〜、で誰がギルドマスターなんだ?」
「それはお前がよく知ってる人物だぜ」
「なら話が早く済みそうだ。よし、連れてってくれよお前たちのギルドマスターに」
「ああ、いいぜ」
どうせ黒猫とはいずれぶつかり合いそうな気がする。それに邪魔者は早めに排除しておきたい。
まるで断る理由がないので軽くそう答えた。
三人は廃墟ビルを後にして、街の中にある料理屋に来た。カモフラージュの為にここの二階を拠点としているらしい。もうその頃にはコネクトを解除してアリアも一緒にいた。
ドアを開けてある部屋へ入ると一人の少女が椅子に座って机の上にある手紙と睨み合っていた。
「遅かったわね。で、どうだったの様子は?」
雰囲気からして彼女がギルドマスターだろう。肩まで伸びたオレンジ色の髪の毛がとても透き通っていて綺麗だ。
「それが面白い奴と出会いましたよ」
笑いながらトリーがそう言うと彼女は振り返り、悠斗を見ると目を丸くして驚いた。
「ゆ、悠斗……」
彼女の名前は駿河谷 美鈴。小学校から大学まで一緒だった幼馴染でランキング六位の参加者だ。
「人間不信様のハーレム世界 」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
3万
-
4.9万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
5,217
-
2.6万
-
-
8,191
-
5.5万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1,301
-
8,782
-
-
23
-
3
-
-
89
-
139
-
-
265
-
1,847
-
-
218
-
165
-
-
213
-
937
-
-
6,681
-
2.9万
-
-
65
-
390
-
-
62
-
89
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
614
-
1,144
-
-
187
-
610
-
-
614
-
221
-
-
450
-
727
-
-
83
-
250
-
-
2,534
-
6,825
-
-
3
-
2
-
-
29
-
52
-
-
10
-
72
-
-
62
-
89
-
-
1,000
-
1,512
-
-
3,548
-
5,228
-
-
47
-
515
-
-
33
-
48
-
-
477
-
3,004
-
-
71
-
63
-
-
6,237
-
3.1万
-
-
398
-
3,087
-
-
116
-
17
-
-
104
-
158
-
-
215
-
969
-
-
86
-
893
-
-
42
-
14
-
-
1,391
-
1,159
-
-
27
-
2
-
-
6,199
-
2.6万
-
-
17
-
14
-
-
14
-
8
-
-
9
-
23
-
-
18
-
60
-
-
183
-
157
コメント