人間不信様のハーレム世界
EVENT発生
草原を歩き続け、悠斗たちはある街についた。
「ここがクレーネディンゲンです」
隣にいる少女は神になるためのサポートをらするために来たと言うが、実際のところはわからない。
それにこの異世界から脱出する術はないらしい。
いや帰れなくてもいいかもしれない。仕事もないし、やることもゲームしかない。それならここで神になってみるのもいいかもしないと思いここまで来た。
「まずここで休憩するか」
ゲームではないので歩き疲れてしまった。日頃、ネトゲはがりしていた付けが回ったらしい。
「そうですね。装備もここに届けさせます」
「装備? 何の話しだ」
「悠斗様はランキング一位なので特別な装備を差し上げます。言ってませんでしたか?」
いや確かメールでレアアイテムがどうとか書いてあった。多分それのことだろう。
「いやわかった。じゃあ行こうか」
しかし門の前でどこからともなく、ブザーが鳴り悠斗の目の前にEVENTという文字が現れた。
「EVENTが発生しました。参加者は必ずクリアしてください」
ブザーと同じでまたどこからともなく機械的で少しレイナに似た声が聞こえる。
「何だこれ?」
「神になるための試練です。参加者は全員これをクリアしないと先に進めません」
「なるほど。そういう仕組みか…って参加者てもしかして俺以外にもいるの⁉︎」
「はい。ランキング五十位位まで呼んでいるので悠斗様以外に四十九名います」
「マジか…」
自分だけが特別だと思っていたが、他にも同じような人がいると聞いて少しがっかりした。だが、仕方ないので門をくぐって街へと入った。ちなみにEVENTの文字は機械による3D映像。なんか現実的でさらにがっかりした。
街の中は賑わっていてとてもいい雰囲気だ。
「で、ここで俺は何をすればいいんだ」
悠斗は出来るだけ早くこのEVENTをクリアしてこの世界を見て回りたかった。
「そうですね。私に届いたメールによりますとここの住民、誰か一人のの願いを叶えること…だそうです」
レイナは右腕についている液晶画面を見ながら、淡々と答えた。
「そうか。なら適当に話してすぐに解決するか」
街を見渡し元気のないお爺さんを見つけた。
「あいつがいい。なあ、じいちゃん今困ってることあるだろ。俺が解決してやるよ」
「本当かね?」
杖を震わせながらシワシワの口でそう囁いた。
「あ、ああ。もちろんだ」
悠斗は自信満々に胸をドンっと叩いた。
「実はわしは少し離れた小さな村に住んどるじゃが近くに凶暴なモンスターが住みついてここには助けを求めにきたんじゃ。このままじゃあわしらの村は滅んでしまう」
モンスターの討伐。ゲームでは定番の依頼だ。
「よしわかった。俺がそのモンスター倒してやるよ一応そのモンスターの名前聞かせてくれよ」
「血を吸う鬼。ヴァンパイアじゃ」
悠斗の表情は固まった。なぜなヴァンパイアはゲーム内のMIYTOSの中でもラスボスクラスのモンスターだからだ。
「いきなりヴァンパイアかよ…」
悠斗たちは適当な宿屋に一泊することにした。お金はレイナが何かのカードで支払っていた。今の神にもらったものでかなり大金が入っているようだがレイナはしっかりしてそうなので大丈夫だろう。
それより問題はあのお爺さんの依頼だ。キャンセルは認められないようなので結局、ヴァンパイアを倒すしかない。
自然とため息が出てしまう。
「そんなに気を落とさないでください。これが届きましたから」
レイナが机の上に乗った鞄を叩く。
「そうだな。とりあえず開けてみるか」
鞄を開けるとその中には大きな宝石がついた指輪一つと小さな宝石がついた指輪四つが入っていた。
「何だこれ?」
悠斗は大きな宝石がついた指輪を取り、よく観察してみる。
赤い宝石で、ルビーのようだが何か違う感じがする。これはルビーより少し薄い赤色だ。それにこの宝石の中には線状のものがぐるぐると回っている。
「絆リングですね」
「なんかややこしい名前だな。何だこれ」
「そうですね。これは重要なことなので詳しく話しておきます」
コホンと咳払いをして間をいれて、レイナは話を続けた。
「絆リングとは参加者だけが使えるコネクトを強制的に行える装置です。この“コネクト”は普通、お互いに深い絆がなくてはできません。が、この絆リングなら簡単にできてしまいます」
「そのコネクトをしたらどうなるんだ?」
「コネクトした相手を吸収して元の力の何倍もの力が出せるようになります。ですが時間は無制限ではありません。体力の消耗、精神的問題などがあるとすぐ切れてしまいます」
「これならヴァンパイアにも勝てるかもだな」
「はい。悠斗様ならきっと」
力強い言葉を返してくれたが、悠斗はなぜこの指輪が四つもあるのかが気になった。今の神が何かしかけているのではないか…。そう思えて仕方ない。
「ここがクレーネディンゲンです」
隣にいる少女は神になるためのサポートをらするために来たと言うが、実際のところはわからない。
それにこの異世界から脱出する術はないらしい。
いや帰れなくてもいいかもしれない。仕事もないし、やることもゲームしかない。それならここで神になってみるのもいいかもしないと思いここまで来た。
「まずここで休憩するか」
ゲームではないので歩き疲れてしまった。日頃、ネトゲはがりしていた付けが回ったらしい。
「そうですね。装備もここに届けさせます」
「装備? 何の話しだ」
「悠斗様はランキング一位なので特別な装備を差し上げます。言ってませんでしたか?」
いや確かメールでレアアイテムがどうとか書いてあった。多分それのことだろう。
「いやわかった。じゃあ行こうか」
しかし門の前でどこからともなく、ブザーが鳴り悠斗の目の前にEVENTという文字が現れた。
「EVENTが発生しました。参加者は必ずクリアしてください」
ブザーと同じでまたどこからともなく機械的で少しレイナに似た声が聞こえる。
「何だこれ?」
「神になるための試練です。参加者は全員これをクリアしないと先に進めません」
「なるほど。そういう仕組みか…って参加者てもしかして俺以外にもいるの⁉︎」
「はい。ランキング五十位位まで呼んでいるので悠斗様以外に四十九名います」
「マジか…」
自分だけが特別だと思っていたが、他にも同じような人がいると聞いて少しがっかりした。だが、仕方ないので門をくぐって街へと入った。ちなみにEVENTの文字は機械による3D映像。なんか現実的でさらにがっかりした。
街の中は賑わっていてとてもいい雰囲気だ。
「で、ここで俺は何をすればいいんだ」
悠斗は出来るだけ早くこのEVENTをクリアしてこの世界を見て回りたかった。
「そうですね。私に届いたメールによりますとここの住民、誰か一人のの願いを叶えること…だそうです」
レイナは右腕についている液晶画面を見ながら、淡々と答えた。
「そうか。なら適当に話してすぐに解決するか」
街を見渡し元気のないお爺さんを見つけた。
「あいつがいい。なあ、じいちゃん今困ってることあるだろ。俺が解決してやるよ」
「本当かね?」
杖を震わせながらシワシワの口でそう囁いた。
「あ、ああ。もちろんだ」
悠斗は自信満々に胸をドンっと叩いた。
「実はわしは少し離れた小さな村に住んどるじゃが近くに凶暴なモンスターが住みついてここには助けを求めにきたんじゃ。このままじゃあわしらの村は滅んでしまう」
モンスターの討伐。ゲームでは定番の依頼だ。
「よしわかった。俺がそのモンスター倒してやるよ一応そのモンスターの名前聞かせてくれよ」
「血を吸う鬼。ヴァンパイアじゃ」
悠斗の表情は固まった。なぜなヴァンパイアはゲーム内のMIYTOSの中でもラスボスクラスのモンスターだからだ。
「いきなりヴァンパイアかよ…」
悠斗たちは適当な宿屋に一泊することにした。お金はレイナが何かのカードで支払っていた。今の神にもらったものでかなり大金が入っているようだがレイナはしっかりしてそうなので大丈夫だろう。
それより問題はあのお爺さんの依頼だ。キャンセルは認められないようなので結局、ヴァンパイアを倒すしかない。
自然とため息が出てしまう。
「そんなに気を落とさないでください。これが届きましたから」
レイナが机の上に乗った鞄を叩く。
「そうだな。とりあえず開けてみるか」
鞄を開けるとその中には大きな宝石がついた指輪一つと小さな宝石がついた指輪四つが入っていた。
「何だこれ?」
悠斗は大きな宝石がついた指輪を取り、よく観察してみる。
赤い宝石で、ルビーのようだが何か違う感じがする。これはルビーより少し薄い赤色だ。それにこの宝石の中には線状のものがぐるぐると回っている。
「絆リングですね」
「なんかややこしい名前だな。何だこれ」
「そうですね。これは重要なことなので詳しく話しておきます」
コホンと咳払いをして間をいれて、レイナは話を続けた。
「絆リングとは参加者だけが使えるコネクトを強制的に行える装置です。この“コネクト”は普通、お互いに深い絆がなくてはできません。が、この絆リングなら簡単にできてしまいます」
「そのコネクトをしたらどうなるんだ?」
「コネクトした相手を吸収して元の力の何倍もの力が出せるようになります。ですが時間は無制限ではありません。体力の消耗、精神的問題などがあるとすぐ切れてしまいます」
「これならヴァンパイアにも勝てるかもだな」
「はい。悠斗様ならきっと」
力強い言葉を返してくれたが、悠斗はなぜこの指輪が四つもあるのかが気になった。今の神が何かしかけているのではないか…。そう思えて仕方ない。
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