村人から世界最強の魔王へ

金田拓也

13痕跡

真冬「あなたは魔族にとって何」
これが真冬の知っていることか。ここで俺がするこたえはー。
悠人「そんな事俺が知るかよ。最上位の精霊が使えるから連れてかれたのか、そうじゃないのかなんて事は相手に聞いてくれ。もう、面倒ごとはたくさんだから力を隠してるんだよ。これでいいか」
誤魔化すことだ。
真冬「…分かった」
とだけ言うと、真冬はその場からいなくなった。
それを確認すると、
悠人「…ルース。いるんだろ」
と声を出すと奥の影に人影があり、その影がこちらに近づいてくる
ルシフェル「…とりあえずは問題解決ですか」
と声の主を見るとルシフェルが立っていた。
悠人「で、調査は進んでるのか?」
それにルシフェルは、肩をすくめた。
ルシフェル「今は、爺やと探っていますが、魔法陣を発動したのが誰かはまだ」
悠人「そんなに強い魔族なのか?」
ルシフェル「たしかに私も索敵は得意な方ではないですが、このレベルになるとまず間違いなく幹部クラスの力の持ち主でしょうね」
それに悠人はふっと笑い、振り返りルシフェルを見ながらいたずらっぽく笑った。
悠人「ずいぶんと楽しそうだな?」
言われ、ルシフェルは一瞬動きを止め、それから堪え切れなくなったと言わんばかりに笑い出した
ルシフェル「ふふふ、はははは!まさか元農民に心を読まれるとは。滑稽な話だ」
と言って笑ったルシフェルがどこかへ移動しようとした時、思い出したように振り返ると
ルシフェル「、、あぁ。そう言えば一つだけ一応警告する事があります。…アリスから視線を離さないように」
とルシフェルは、楽しげに顔を歪めさせながら言うと、その場を後にした。
そのルシフェルの引っかかる言い方をされ、悠人はその事を頭の片隅に入れ、ゆな達のところに戻ると、
ミナ「ゆなよ。どうしたのじゃ?真冬の言っとった意味がいまいち分からぬのじゃが、、、聞いておるのか?」
ミナはゆなに質問をしているがゆなの周りだけとても暗いんじゃないかと言うような雰囲気で一人でブツブツ言って応答がなかった。
悠人「ど、どうした?」
ミナ「む!?悠人よ。よくきた。実は言うと教えておしいことがあるのじゃ。聞いてくれるか?」
ミナが裾を引っ張りながらて聞いてきた。
どうやら真冬の説明のせいであらぬ誤解を受けてるようだ。誤解を解くと、二人ともいつも通りになった。
ミナ「どうやら勘違いのようじゃな」
ゆな「えへへ。そう見たいですね。それより悠人」
とゆなが悠人に近づいてきた。その時にふわっといい匂いがした気がして
悠人「?ゆないい匂いするな」
ゆな「な!?そ、その恥ずかしいじゃない」
悠人「ん?そうか?」
ゆな「うん。あ!そう言えば、鍛錬とかしてるの?」
と、唐突に思い出したように言われ、
悠人「よく分からんが。まぁな」
と質問の意味が分からず適当に返すと
ゆな「悠人と街に行った日に悠人から木と鉄の匂いがしたから鍛錬は、まだしてるのかな?って思っただけだよ」
村を襲われた日に俺が鍛錬を?木と鉄の匂い?俺は、あの日寝坊したからそんな匂いがついてるはずはないんだが?
と思考していると横からミナが裾を引っ張ってきた
ミナ「悠人よ。聞いてはくれぬか?」
とそこで思考を止め、ミナを見ながら
悠人「、、どうした?」
ミナ「エリナを元気づけてはくれぬか」
とアリスを指差した。アリスはまだ気にしているようだった。声をかけようとした時ルシフェルの先程の言葉が脳内によぎり少し躊躇った。
いや、今は考える必要はないな。と思い
悠人「エリナ。少しいいか」
とアリスに声をかけると、アリスはびくっと肩を揺らすと、怯えたように言った。
アリス「、、何か用?」
悠人「エリナ。俺は気にするなと言ったんだ。それにそもそもお前は失敗してないからな。俺のおかげで失敗せずにすんだんだ、俺が危ない時はお前が止めてくれよ。そう言う約束だろ?」
約束と言う言葉に反応したのか、アリスはこちらを見上げた。悠人はその目を見ながら少し微笑み。
悠人「分かったら顔を上げろよ、エリナは下を向いてる時より前を向いてる時の方が似合ってる」
と言葉を選びながら口にするとアリスはふふと笑いながら
アリス「えぇ。そうね。それにしても慰め方が下手なのね」
といつも通りのアリスに戻った。
悠人「エリナそろそろ試合だ。…もう一つの方も頭に入れておいてくれ。そろそろ動きがあるかもしれない」
途中からはかなり小声で話したがアリスには意図が通じたようで
アリス「そうね。そろそろ行くわ」
とだけ言い残しその場を離れた。

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