村人から世界最強の魔王へ

金田拓也

6初戦闘


瞬く間に悠人は天野結衣の前に立っており、右手を前に出して、迫り来るガーゴイルに向け
悠人「焼き尽くせ『ファフニール』」
と、言った。俺のユニークスキル‘支配’で直接契約している精霊の名を呼ぶ。
それだけで目の前にいるガーゴイルと、Aクラスの生徒を食ってるガーゴイル達もろとも焼き尽くし、それだけでは、足りず森をも燃やし尽くした。そして、悠人の目の前には、灰と燃やされて出来た、道がただ、はるか向こうまで続いてる光景だけだった。
振り返ると、気絶している天野結衣とそれを抱き抱えているルシフェルと、横に立つアリスがいた。ルシフェルが悠人を見て
ルシフェル「加減を覚えててください、、」
悠人「すまん。したつもりだったんだが、強すぎた」
アリス「はぁ。それは後にして一旦ここから離れない」
悠人「あぁ、ここを離れるぞ」
と、言って悠人は、走りだし、それに二人はついてきた。
元の場所にいた坂木達と合流した。
坂木「お前、大丈夫か?さっきの音は一体なんだったんだ?」
それに悠人は、少し考えて
悠人「分からない。現場から見てSクラスの魔族が、あたりをうろついてる可能性がある。この子を頼む」
坂木は頷き
坂木「それはやばいな。ん?お前らもくるだろ?」
悠人「あぁ、行くよ」
と言って、みんなで走って紅蓮団長のところまで行って悠人は、森をも焼き尽くした炎の話しをすると
紅蓮「なに!?Sクラスの魔族だと!すぐに避難する!」と言って閃光弾を上に向けて打った。退避の合図だ。それもそうだ。sクラスとなるとかなりの精鋭が集まり、なおかつそこに勇者が入って初めて戦えるレベルなのだ。
そして、あらかじめ決めておいた避難場所まで行くと、しばらくして全員が揃い、事情を説明せずに街まで逃げて、街で生存者の確認として、報告をした後に解散となった。家に帰ろうとすると悠人の肩を誰かが叩いた。
悠人「2回目からは、通じないぞ真冬だな?」
と言って振り返ると、真冬が立っており、
真冬「そう、、もう驚かないのね」
と言って彼女は、無表情だが、落ち込んでるようになんとなく見えた。
悠人「何の用だ?」
真冬「話があるの。ついてきて」
と言って、歩き出した。
悠人「ルース、エリナちょと待っててくれ」
と言って、真冬に着いていった。
路地裏で止まると真冬は、振り向き突然口を開き
真冬「なぜ、虚偽の報告を?」
それに悠人は、目を細め
悠人「どう言う意味だ?」
真冬「・・・あなたが炎の魔法を使うのを見た」
と淡々と言った。最悪だ。自分の甘さを呪った。やはり、助けるべきではなかった。動揺をできるだけ隠しながら言った。
悠人「それで?なにが目的だ?」
真冬「交渉?てっきり誘拐されると思ってた」
悠人「殺される可能性もあるかもしれないのに?」
真冬「それは、ないわ。私は可愛いから、きっと誘拐よ」
と彼女は顔の前でVを作り相変わらずの無表情で、そう言ってきた。
悠人「無駄話は、もういい。本題だ。お前はだれに報告するでもなく俺に言ってきた。目的は?」
真冬「私があなたの側にいる権利」
悠人「は?」
真冬「あなたの力に興味があるの。その権利を許可してくれるなら誰にも言わないわ」
なにを考えてる。正体不明な奴と一緒にいたいだと?だが、今、断れば報告されてしまう。そうすれば俺が魔王とは、バレなくてもSクラスの魔族だと、報告した以上そう疑われても仕方がない。あの時は早めに撤退ができるからそう報告した事が裏目に出てしまった。厄介だな。
悠人「わかった」
真冬「ありがう。嬉しいわ。じゃ。」
と言って彼女は走って行った。
ルシフェル達と合流し、屋敷でその事を話すと、
ルシフェル「面倒ですね。あの“勇者”は、侮れないですからね」
とルシフェルは、言った。悠人は目を見開き
悠人「!?あいつは勇者なのか?」
ルシフェル「はい。3年前に正式に勇者になりました。まさか、あの現場に居たとは迂闊でした」
悠人「それがあいつの能力か?」
ルシフェル「分かりません。ですが、噂では透明化の能力だの言われてると聞きました」
悠人はそれにフゥー。と息を吐き厄介だなと思った。
ルシフェル「いざとなればー」
と、ルシフェルが言いかけたところで悠人が遮り
悠人「いや、俺がやろう。もともと俺のミスだ」
と、言った。
アリス「まぁ、確かに完全な悠人のミスですね」
と、アリスがいたずらっぽく言ってきた。
悠人「・・・」
アリス「冗談よ」
と、アリスの笑顔を見て、本当にそう思ってないことに安堵する。実際に、俺はこの二人を危険にさらす結果にしてしまったのだから。
悠人「だが、まだ最悪の事態じゃない。たまたま、最上位の精霊に好かれてしまった村人と言うことにしておけば問題はない」
と悠人は言った。するとルシフェルが時間を見て言った。
ルシフェル「もう、夜も遅いですし、お休みになってください」
悠人「あぁ、そうだな」と返した。
確かに今日だけでもたくさんのことがあったなと思っていると、爺やが
爺や「若い事は素晴らしいですな。ですが、お休みになってください」
と言われ、それに従って今日は休む事にした。

次の日の朝、変化は起きていた。教室の外にたくさんの人が集まっていた。教室に入ると、答えはすぐに分かった。俺の席には、緑色の髪の無表情な女の子がポツンと座っており、その周りをたくさんの生徒が見ていて、円の中心に俺の席があるようになっていた。
悠人「おい。そこは俺の席だ」
それに緑色の髪の少女真冬は、こちらを見て
真冬「知っている」
と言った。周りがヒソヒソ話し出した。どんな関係かなどと、頭の中がそんなくだらないことにいっぱいの連中の間をすり抜けて
悠人が真冬の席まで近づくと、彼女は、席を立った。
そして、そのまま横に移動し、俺の席の隣に座った。そして、今日一日彼女はそのままじーっと悠人を見ていた。全ての授業が終わり、帰りの支度をして、帰ろうとした時、
真冬「少し待って欲しい」
と声を真冬から呼び止められ
悠人「なんだ?話しか?」
真冬「紹介したい人がいる。連れてくるから待ってて」
悠人「じゃあ、早く行け」
それに真冬は、頷きテクテクと教室を出てった。
思ってたより面倒な事になったなと思っていると
隣に立っていたアリスが
アリス「こらしめにいってくるわ」
と突然言ってきて
悠人「やめろ」
と言って彼女の頭にチョップをすると
ふんと言ってそっぽを向いた。
少しすると、廊下から、声が聞こえた。どうやら戻ってきたらしい。
悠人「やっとか、真冬」
と声をかけたところで教室の扉は、開かれた。
悠人「で、誰を」
と言いかけたところで言葉が止まる。
真冬「ほら、ゆなこっちに来て」
ゆな「もぉ、何ですか?真冬さん?一体私に何を…」
と言いかけたところで彼女はこちらを見て、言葉を止めてしまう。
それがゆなと悠人の5年ぶりの再会であった

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