蝶々結び

永麗

ー3ー



ゆっくりと部室に向かう足音が
廊下に響く


なんでこんなにドキドキするんだろ…。



「白華さん。今日残ってって言ったの
覚えてる??」


もちろんですともはい。


「覚えてますよ?」


二人とも前を向いて目は合わせない


「そっか、、。」


え、なにその反応。
気になっちゃうじゃん



「あーーー!!!!
やっときた!!っていうか
先生と一緒に居るしーー!!!」



ビックゥゥゥ!!!!


「へっ!なにっ?!」


晴風ちゃん、声でかいっす


「待ってたのにぃ!
白華ちゃん来ないから
何してるのかと思って!!」


あはは、、、見られたくなかったわ



「この子は??」


キョトンと幼い顔で私を見つめる先生


「あ、今日見学したいそうなんですけど
大丈夫ですか??」


若干申し訳なさが強くなり
眉毛を無意識に下げてしまう


「いえ、大丈夫ですよ」


ふわっと笑う顔に晴風ちゃんが
ノックアウト状態


「相沢先生って彼女とか
居ないんですか?!?!」


ぎゃっ!なんてこと聞くの!!


「んー。好きな子なら居るかな。」


ツキンッ


ん?なんか今…??


「どんな子なんですか?!」


掘り下げんなぁ!!!!(笑)


「どんな子…。」


その視線はゆっくり私を捉える


「大人しそうに見えて
実はおちゃめでおっちょこちょいな子。」


へ、へぇ…。


頼むから私を見ないでえええ!!!



どうしてそんな顔するんですか先生



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