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【銃】の暗殺者

ヨナ

獣性



俺は過去を聞かれてその問いを拒絶した。
俺の返答を聞いた3人は、、、いや、ルシアも含めて4人はキョトンとした顔をした。驚いた、という感じだ。今までは三姫にはみんな従順で問われたことには素直に答えていたのかもしれない。


「妾らの問いを拒絶する豪の者がまだいたとはのう。まぁ、良いわ。気に入った。特別にお主の過去は期間でおいてやろう!」


ピク


「せやなぁ。元気な少年は嫌いやないで」


ピク


「ボクも同感。勇気のある子は大好きさ」


ピク


俺は腕が疼くのを感じた。3人はその様子に気づくこともなく話を続ける。


「そうじゃった。本題に入ろう。お主を呼んだのはお主にお願いがあったからじゃ!」
「せやった!あんさんに暗殺してほしい奴がおんねん」
「この国の宰相なんだけどね?前から戦争をしたがってたんだけど最近調子付いちゃって来てね。ボク達は戦争は嫌なんだよ」


ギリッ


「ほれ、お主もその小娘のことで襲撃があったんじゃろ?」
「せやせや。その仕返しもできて報酬ももらえて一石二鳥やな!」
「うんうん、そうだね。それじゃあ、よろしくお願いするよ!」


ドゴンッ!


バキンッ!


俺はついに我慢しきれず目の前のテーブルを叩き割った。



俺は半年間の魔の森の生活でいくつかのことを身につけた。その1つが獣性だ。
魔物はもし他の魔物と会ったらほど確実に殺しあう。自然界の絶対の掟、弱肉強食の生存競争だ。そしてそれは常に全力である。先のことを考えて体力を残しておこうなんて思考はない。純粋に今だけを生きる生き方、それを俺は獣性と呼んでいる。

だから、この3人に逆らえば、、反旗を翻せば面倒なことになるんだろう。それでも獣性を持って今を生きる俺は迷いなく行動を起こす。




俺がいきなりテーブルを叩き割ったことに驚き、ルシアも含めた4人は固まっている。見張っている護衛達も突然のことに全く行動が取れていない。


俺は自分の中の獣性を解放して3人を睨みつけながら告げる。


「俺はあんたらがどれだけ生きてるのかを知らねえ」

「どれだけ強えのかも知らねえ」

「どんだけ偉いのかも知らねえ」

「だが」


俺はありったけの殺気を込めて咆哮する。


「      何を見下していやがる、老害共!      」



俺の叫びに4人はビクリと身体を震わせる。その反応を無視して俺は席を立つ。

「帰るぞシェリー」


俺はシェリーを連れて部屋を出た。
俺が気に入らなかったのは最初から最後まで俺を格下として自分の言うことは聞いて当たり前みたいな体で話していたことだ。俺は別に自分が一番でなきゃ我慢ならないわけじゃない。だが俺も魔の森で強者どもを喰らってきたんだ。あれほど舐められるいわれはねぇ。





ーーーーside三姫ーーーー


童が出て行った後も妾らはしばらく動かんかった。じゃが

「クククッ!カカッ!カッカッカッカッ!愉快、愉快じゃ!妾に向かってあんな言葉を吐いたものは一体何年、いや、何百年ぶりじゃ!」

妾の身体は歓喜に震えておった。

「アハハハハハハハハハッ!せやなぁ!みぃんなウチらの言う通りにするのにあんな啖呵きるとは大したもんやで!」

カエデも嬉しそうに笑っておる。

「ふふふ、ふふふふふ!すごく、凄くいいねぇ、あの子!ボクは気に入っちゃったよ!」

カティも同じじゃな。

ルシアも含めた妾達4人はこの数百年共におる。そして4人とも強大故に誰も妾達には敵わなかったし、そもそも妾達に反抗しようなどというものがごく稀じゃ。

それを妾達に意見したものなんぞ数百年ぶりだというのにあそこまで言いおった奴は初めてかも知れん。


「カカッ!それにしても妾達を老害ときたか!生意気な童じゃ!」
「せやなぁ!それはちょっとカチンときたで!」
「うんうん、女の子に言っていい言葉じゃないよね!」


「お前達は楽しそうだな?」

「なんじゃい、ルシア。お主は違うのか?」
ルシアの奴は頭が固くていっつも眉間にしわを寄せておる。人生はもっと楽しく過ごすべきじゃ!

「ああ。普通なら王都に出てちょっとうまくいったから調子に乗った奴が言い過ぎちゃったで済ますんだが、、、あいつは特別だ」

「ふん?何がじゃ?」

「アイツが受けた暗殺依頼。その殺しの手段がわからんのだ。魔法のようで魔法ではない。何か特殊な技能で殺している。私のお抱えの調査員に調べさせてもわからんのだ。尾行を巻かれる」

ほう。ルシアのお抱えは精鋭揃いじゃった筈じゃが。それでもダメとは。


「そういえば奴らがいないようだがいいのか?」

「ええんちゃうか?あんな啖呵切ったんや。ギリギリ生き残れるくらいは実力がないと困るで」
「そうだね。まぁ、逃げるくらいは出来るんじゃないかな?」

奴ら、、、妾達の狂信者のような奴らじゃ。今回の面会も隠れてみておった7人は狂信者の中でも指折りの猛者じゃ。妾達に吐いた言葉が許せんかったらしくすぐにおって行きおった。


まぁ、勝つことは難しくとも逃げる事は出来るじゃろ。それもできん雑魚なら死ねばよい。



「襲われて逃げてきたところを助けてやる代わりにイロイロやるのもいいかもしれんのぉ」





ーーーーside狂信者ーーーー



「殺す殺す殺す殺す」
「俺たちの姫になんてことを!」
「ただでは殺さん!痛めつけてから殺してやる!」
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」


俺たちの姫に唾を吐いた糞を生かしてはおかん




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