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【銃】の暗殺者

ヨナ

異世界人発見




ハイヒューマンに進化して身体の動きを確認した俺は元の大岩のところに戻って街道に向かった。異世界に来て半年、ようやくこの世界の住人に出会うのだ。

、、、、と思ったけど大事なことを忘れてた。
それは

俺全裸だった


いや、違うんだよ。露出狂の変態とかではなく、この半年でこっちの世界に来た時にいつの間にか着ていた麻らしき服がズタボロになって着れなくなったんだ。どうせ森の中で人と会わないしいいかと思って全裸で過ごしていたんだよ。
これから人と会うのに全裸はまずいな。全裸の男に話しかけられていい感情を持つ奴なんてごく少数だろう。とはいえ人と会わなければ服も得られないしどうしよう?

とそんなことを考えながら街道を目指して歩き続けた。


予想外に遠くて街道までたどり着くのに3日もかかってしまった。神はなんてところに転移させてくれやがるんだもう。

3日目の昼にようやく街道を見つけた。俺はすぐには近寄らず木の上に登って街道を観察する。街道までは500メートルくらいだろう。ああ、木といっても日本にあるようなヒョロイやつではなく、幹の太さは成人男性が3人で手を繋いで円をつくったくらいの太さがある。
その上でスナイパーライフルを出してスコープを覗いて街道を見ているのだ。スコープだけを召喚した方がいいと思うかもしれないが俺の能力はあくまで【銃召喚】なのでスコープだけは召喚できない。


街道は舗装されているわけではなく、なんとなく道になっているという程度だ。だが台車か何かを引いて往復したような溝が出来ていることからちゃんと誰かに使われている道だろう。
そんなことを思っていたら初めての異世界の住人を発見した。なんとファンタジーよろしく、馬車が来たのだ。それなりに豪華な馬車を20人くらいの鎧を着た護衛達が馬に乗って囲みながら進んでいる。
もしかしたらテンプレ通り何処かの王女様か貴族の令嬢なんだろうか?

もしテンプレ通りなら、、、、おお!


馬車の進む先の森の中にそれなりの人数の気配がある。盗賊か?盗賊なのか?襲っちゃう?襲っちゃうの?
俺は1人、木の上で全裸で興奮していた。客観的に見ると変態くさいな。


っとと、盗賊?達が馬車を襲い始めたな。ん〜、護衛の方が強いけど数が違うからな。盗賊達が有利かな、なんか襲い慣れてる感じがするし。

さあ、どうするか。


俺が取れる選択肢はいくつかあるけどまず1つ目は馬車の方を助けて、街まで連れていってもらう。この距離なら余裕で盗賊の頭を吹き飛ばせるけど、、、いきなり盗賊たちの頭が吹き飛んで更に森から全裸の男が出て来て「やぁ、大丈夫だったかい?」と声をかけてくる。
、、、、ダメだな。悍ましい変態になってしまう。

2つ目は盗賊たちに加勢して馬車を襲う。メリットは、、、特にないかな。もし馬車の方に大物が乗ってた時に後でバレたらマズイし。これもなし。

3つ目は傍観。どちらにも加勢しないで事の成り行きを見守る。う〜ん、これが一番いい気がするけど、、、やっぱり、決めた。


俺はスナイパーライフルを構える。木の上のような不安定な場所でもちゃんと狙えるようになっている。そして発射

俺が撃った弾が盗賊のボスらしい男の頭を吹き飛ばす。これには盗賊側も馬車側も動きが止まる。いきなり人の頭が吹き飛んだらそうなるわな。次の瞬間、盗賊達が一斉に逃げ出した。俺の狙い通りに。
盗賊みたいな組織の上下関係は単純だ。強い奴がえらい。つまりあのボスらしき男が一番強いはずだ。そして人は自分よりも強い奴が訳もわからず殺されたら恐怖を覚える。盗賊が逃げ出すのは当然だ。


俺は盗賊達が去った後、馬車が警戒しながら進むのを再開したのを見届けて盗賊を追った。そう、俺の選択は馬車を生かしつつ盗賊に接触することだ。接触といっても友好的なものではない。俺としては話ができる1人か2人が生きていればいいので後は殺すつもりだ。盗賊なんだから死んでも誰も困らないだろう。
ついでに死体から服を調達して盗賊が溜め込んだ金銭を回収しようと思う。何事も軍資金がなくては始まらない。俺は身分証も持ってないし、街に入る時に金がかかるかもしれないから無一文は困る。


盗賊を追いかけた先には洞窟があった。さっきの盗賊は大体30ちょい位いたからアジトに残っている奴らを含めて50くらいだろう。
安全に1人ずつ狙撃してもいいのだが時間がかかりすぎるので銃を変える。

召喚したのはM134.ガトリングガンだ。つまりアジトごと蜂の巣にするということだ。


「んだ、テメエは!」
堂々とアジトに正面から向かっていく俺に見張りをしていた世紀末みたいなツラした男が威嚇してくる。異世界人との初コンタクトがコレとは悲しい。
まぁ、そんなことよりレッツフィーバー

がががガガガががががががががががかがががががががかガガガががががガガガががががががッッ!!!


出てくる出てくる、アジトから次々と出てくる盗賊を蜂の巣にする。剣を持っていたり斧を持っていたり、弓を持っていたりするが関係なく蜂の巣だ。
そういえばさっきの盗賊のボスが初めての人殺しだったけど何も感じなかったな。前に人を殺すと心が痛むとか気持ち悪くなるとか言って多人がいたけど嘘っぱちだったのか。

そんなことを考えながら盗賊どもが出てこなくなるまで撃ち続けた。しばらくすると出てこなくなるがどうにも50人には足りないみたいだ。つまりまだ洞窟の中に隠れている奴がいるということ。M134を消して次の銃を召喚する。二丁のベレッタだ。これでアジトに突撃する。
ガン=カタでの対人戦は初めてなのでそれの特訓という意味もある。まぁ、人型のゴブリンやオークは相手にしたことがあるが。


気配探知を全開にして洞窟に踏み込む。

「クソがぁ」パンッ
「チクショウ!」パンッ
「誰だ、テメ」パンッ
「こんなことしてただで済むと」パンッ
「俺たちが誰だか」パンッ
「どうなってやがる!」パンッ
「魔法か!?」パンッ
「詠唱がねえ、早すぎる!」パンッ
「た、助けて」パンッ

そんなことを延々と繰り返しながら洞窟内部の部屋のようになっているところを一つ一つ見て回る。そして最後の最後に牢屋のあるところにたどり着いた。まだ生き残っているのは部屋の隅で震えながら助けてくれと叫んでいる男が1人、それから牢屋の中にいる女が2人。
だが女の方は生きていると言えるのか、、、

盗賊のいる洞窟で牢屋に入れられている女がどういう状態かなんて決まっている。


俺は女達に問いかけた。
「望みはあるか」

「、、、、も、、、い、や」
「、、、ころ、、、、し、、て」

「ああ、わかった。もう眠れ」パンッパンッ

女2人を殺した。物語の主人公なら助けて街まで連れて帰ってハーレムルートなんだろうけど俺はそこまで優しくない。
それに死が救いということもある。らしくもなく感傷に浸ってしまったが最後の1人の盗賊の方を向いた。


「さあ、お話しようか」






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