神速の生まれ変わり
昇格試験
ただいま街に帰ってた。
討伐部位が入った袋を肩から下げて大通りを歩いている。
かなりクタクタで疲れた。
ギルドに着いて早速依頼の完了報告をする。報告するのはいいんだが懸念材料がある。
 あのキンググレーウルフの事だ。これは討伐部位が分からなかったからグレーウルフと同じく耳を持ってきたが、これでよかったのだろうか?
まぁ、全部一緒に出してしまおう。
「依頼が終わったんだが、その報告をしたい。」
って、依頼受けたときの狐耳の受付嬢じゃないか。1番空いてるからここにしたのに。余程人気がないのかな。
「はい。討伐部位を見せてください。」
肩に掛けてある袋を受付嬢の前にだす。
「これが討伐部位になる、確認してくれ。」
「はい。かしこまりました。……はい。グレーウルフが26匹で……あの〜、1つだけでかいのが混ざっているのですが……これは?」
やっぱ聞かれるか、でも何もやましいことはしていないからな。普通に討伐したでいいだろう。
「それはキンググレーウルフの耳だ。出てきたから討伐した。」
「で、出てきたから討伐したって……。キンググレーウルフはランクBの魔物ですよ?まさか今日冒険者になった人が討伐できる訳……」
まぁ、そうなるわな。疑われるのは当然の事だ。俺が受付の立場だったら間違いなく疑っている。
でもそうなるとその疑いを晴らすのが面倒くさいな。どうするか……
「話は聞かせてもらった!」
ギルドの右側にある階段から降りてきたのは筋骨隆々の白髪をオールバックにした犬耳の、おじさんだった。
強いことは分かる。恐らくこの人がギルドマスターなのだろう。だが何故上半身裸で出てくるのだろう。
「おう。FランクにもかかわらずBランクの魔物を討伐したから怪しいって話になってるんだろ?なら簡単だ。ランク昇格試験として実力を見てやればいいんだよ。」
えぇ。余計なことをしないで欲しいんだけど。ランクに拘ってる訳じゃないし。俺としてはめんどくさいだけだ。
「このDランク試験に合格したらダンジョンに入れるぞ?」
「やります。やらせてください!」
てかダンジョンってDランクからじゃないと入れないのかよ!聞いてないよ!
「元気があってよろしい!では早速、裏の訓練広場にゆくぞ!」
ダンジョンに入る為なら仕方ないよな……。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
場所は変わってギルドの裏の訓練所にいる。どんな試験をするかと言うと、上のランクの人と戦って合格を貰えたら昇格できると思う。
んで、俺の目の前には銀髪の恐らく狼の獣人が双剣を逆手持ちにして構えている。
なんとこの試験、模擬剣ではなく実剣でやるらしい。危ないったらありゃしない。まぁ、こちらもアゲハを使うんだがな。
おいアゲハ。間違えても傀儡化や洗脳なんて使うなよ?
『大丈夫じゃ、大丈夫じゃ。使わんて。信用ないのぅ。』
お前は何もするな。それに勝負は一瞬でつくからな。キンググレーウルフを倒してレベルが上がった時に手に入れたスキルでな。
『ま、お主がそう言うのなら手出しはせんよ。』
ああ、助かる。さて、試験の方に集中しなきゃな。
「これからハヤカゼ シュンのDランク昇格試験を始める!双方構えろ!」
ギルマスらしい事も出来るじゃないか。相変わらず上裸だが。 
構えと言われてもそんなものはないので、普通に立っていると。
「お前、構えもしないなんて舐めているのか?」
何故か相手が怒っていた。謎だ。
「ギルマス。やはりこいつがキンググレーウルフを倒したなんて嘘です。試験をする必要もないでしょう。」
おいおい。それは俺が困る。Dランクにならないとダンジョンに行けないんだ。
仕方ないから適当に前で構える。構えたところであんまり意味無いけどね。
「構えたな?それでは……始め!」
ではでは、早く終わらせようか。
ふぅ……。
「縮地!」
一瞬にして相手の後ろに立っていた。
相手が気づくが既に遅い。俺はアゲハを突き出して相手の喉元ギリギリで止める。
終わっただろうと思ってギルマスの方を向いたら驚愕した顔をしていた。そんなに俺が勝つのが意外なのだろうか。
まぁ、そうだよな。今日ギルドに登録した奴がランクDの奴を倒すんだから。
だが偶にいるんじゃないのか?実力を持っているルーキーとかな。そんなに珍しいもんなのかね。
「し、試験は合格だ!おい、ミア。シュンのギルドカードを更新しておいてくれ。それじゃあな!」
と、狐耳の受付嬢に話ていた。てか、あの人ミアって言うのか。
その後、ミアさんに案内されてギルドのカウンターまで戻ってきた。あと数分でカードの更新が終わるらしい。
これで俺もDランクだ。登録初日でDランクは凄いのだろうか?まぁ、俺はダンジョンに入れれば問題はないのだ。
「おい。あれが登録したてでDになったルーキーか?あんまり強く見えないが……。」
「そんなこと言うんじゃねぇ。……確かに強そうには見えないけどな。」
小声で話しているが聞こえているぞ。後ろの冒険者よ。強く見えなくて悪かったな。でも見てくれだけ強いよりはいいだろ。
「お待たせしました。カードの更新が終わりました。これでシュンさんもDランクです。おめでとうございます。」
「ああ。ありがとう。それじゃあ、また来る。」
……意図せずダンジョンに潜れるようになった。だが結果オーライだ。
明日はダンジョンに必要な物を買おう。準備は大切だからな。
そしたらいよいよダンジョンだ。リリィを解放する為に頑張るぞ。
討伐部位が入った袋を肩から下げて大通りを歩いている。
かなりクタクタで疲れた。
ギルドに着いて早速依頼の完了報告をする。報告するのはいいんだが懸念材料がある。
 あのキンググレーウルフの事だ。これは討伐部位が分からなかったからグレーウルフと同じく耳を持ってきたが、これでよかったのだろうか?
まぁ、全部一緒に出してしまおう。
「依頼が終わったんだが、その報告をしたい。」
って、依頼受けたときの狐耳の受付嬢じゃないか。1番空いてるからここにしたのに。余程人気がないのかな。
「はい。討伐部位を見せてください。」
肩に掛けてある袋を受付嬢の前にだす。
「これが討伐部位になる、確認してくれ。」
「はい。かしこまりました。……はい。グレーウルフが26匹で……あの〜、1つだけでかいのが混ざっているのですが……これは?」
やっぱ聞かれるか、でも何もやましいことはしていないからな。普通に討伐したでいいだろう。
「それはキンググレーウルフの耳だ。出てきたから討伐した。」
「で、出てきたから討伐したって……。キンググレーウルフはランクBの魔物ですよ?まさか今日冒険者になった人が討伐できる訳……」
まぁ、そうなるわな。疑われるのは当然の事だ。俺が受付の立場だったら間違いなく疑っている。
でもそうなるとその疑いを晴らすのが面倒くさいな。どうするか……
「話は聞かせてもらった!」
ギルドの右側にある階段から降りてきたのは筋骨隆々の白髪をオールバックにした犬耳の、おじさんだった。
強いことは分かる。恐らくこの人がギルドマスターなのだろう。だが何故上半身裸で出てくるのだろう。
「おう。FランクにもかかわらずBランクの魔物を討伐したから怪しいって話になってるんだろ?なら簡単だ。ランク昇格試験として実力を見てやればいいんだよ。」
えぇ。余計なことをしないで欲しいんだけど。ランクに拘ってる訳じゃないし。俺としてはめんどくさいだけだ。
「このDランク試験に合格したらダンジョンに入れるぞ?」
「やります。やらせてください!」
てかダンジョンってDランクからじゃないと入れないのかよ!聞いてないよ!
「元気があってよろしい!では早速、裏の訓練広場にゆくぞ!」
ダンジョンに入る為なら仕方ないよな……。
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場所は変わってギルドの裏の訓練所にいる。どんな試験をするかと言うと、上のランクの人と戦って合格を貰えたら昇格できると思う。
んで、俺の目の前には銀髪の恐らく狼の獣人が双剣を逆手持ちにして構えている。
なんとこの試験、模擬剣ではなく実剣でやるらしい。危ないったらありゃしない。まぁ、こちらもアゲハを使うんだがな。
おいアゲハ。間違えても傀儡化や洗脳なんて使うなよ?
『大丈夫じゃ、大丈夫じゃ。使わんて。信用ないのぅ。』
お前は何もするな。それに勝負は一瞬でつくからな。キンググレーウルフを倒してレベルが上がった時に手に入れたスキルでな。
『ま、お主がそう言うのなら手出しはせんよ。』
ああ、助かる。さて、試験の方に集中しなきゃな。
「これからハヤカゼ シュンのDランク昇格試験を始める!双方構えろ!」
ギルマスらしい事も出来るじゃないか。相変わらず上裸だが。 
構えと言われてもそんなものはないので、普通に立っていると。
「お前、構えもしないなんて舐めているのか?」
何故か相手が怒っていた。謎だ。
「ギルマス。やはりこいつがキンググレーウルフを倒したなんて嘘です。試験をする必要もないでしょう。」
おいおい。それは俺が困る。Dランクにならないとダンジョンに行けないんだ。
仕方ないから適当に前で構える。構えたところであんまり意味無いけどね。
「構えたな?それでは……始め!」
ではでは、早く終わらせようか。
ふぅ……。
「縮地!」
一瞬にして相手の後ろに立っていた。
相手が気づくが既に遅い。俺はアゲハを突き出して相手の喉元ギリギリで止める。
終わっただろうと思ってギルマスの方を向いたら驚愕した顔をしていた。そんなに俺が勝つのが意外なのだろうか。
まぁ、そうだよな。今日ギルドに登録した奴がランクDの奴を倒すんだから。
だが偶にいるんじゃないのか?実力を持っているルーキーとかな。そんなに珍しいもんなのかね。
「し、試験は合格だ!おい、ミア。シュンのギルドカードを更新しておいてくれ。それじゃあな!」
と、狐耳の受付嬢に話ていた。てか、あの人ミアって言うのか。
その後、ミアさんに案内されてギルドのカウンターまで戻ってきた。あと数分でカードの更新が終わるらしい。
これで俺もDランクだ。登録初日でDランクは凄いのだろうか?まぁ、俺はダンジョンに入れれば問題はないのだ。
「おい。あれが登録したてでDになったルーキーか?あんまり強く見えないが……。」
「そんなこと言うんじゃねぇ。……確かに強そうには見えないけどな。」
小声で話しているが聞こえているぞ。後ろの冒険者よ。強く見えなくて悪かったな。でも見てくれだけ強いよりはいいだろ。
「お待たせしました。カードの更新が終わりました。これでシュンさんもDランクです。おめでとうございます。」
「ああ。ありがとう。それじゃあ、また来る。」
……意図せずダンジョンに潜れるようになった。だが結果オーライだ。
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