おとぎ話の舘

華成 優香

塔の上のラプンツェル 《監禁の真相》

あら、いらっしゃい

最近あなた達が住んでいる熊月区で監禁事件が起きたらしいわね。

ここ、2日前に監禁されてた子らしき女の子が夢の水晶を通してここに来たわ……

名前は、確か   柴崎 咲楽  って子よ。

18歳でとても素直ないい子だったのよ。

まぁ、咲楽ちゃんが書いたシナリオを読んでみてちょうだい。







おばさんは、言った。

「この部屋から一歩も出ちゃダメよ。」

「外には、恐ろしいものが沢山あるのよ」

私は、苗字は違うけれど小さい頃から育ててくれたおばさんの言うことを聞いて生きてきた。

おばさんの言うことは、全部本当の事なんだ

だから、学校にも行ったことがない。

おばさんの旦那さんは、私にいつも暴力を振るってくるの。

きっと旦那さんは、わたしの事が大嫌いなのよ。

悲しくて、一晩中泣いた。

外の光も入らないような狭い部屋で声を殺して泣いた。

いつも、おばさんはご飯の時以外は、私の部屋のカギを閉めているの。

でも今日は、違った。

鍵を閉め忘れているのか、部屋の鍵が空いていた。

初めて部屋から出た。

初めて見た、眩しい光

とても、暖かった。

おばさんは、お仕事で旦那さんは、遊びに行っている。

家には、誰も居ない。

外に出るチャンスだった。

誰も居ない家の中を静かに歩き回った

やっと出口が見つけれた

でも鍵が閉まっている。

外に出るのは、無理そう

諦めて部屋に戻ろうとした

そこで私は、倒れた

貧血だった

部屋の外で倒れてしまった、

おばさんに怒られる

急いで戻らなくちゃ

急ぐが視界がだんだん霞んで行く

次に目を覚ましたのは、三日後

病気。たくさんの大人に囲まれてた

怖い……怖い……怖い!

そこには、おばさんの姿は、なかった

私は、外に出れたのね

不思議と嬉しくなった

それから1ヶ月間、親戚に預けられた

毎日のようにマスコミがやってくる

苦しんでた私を取り上げて話題作り?

不謹慎なヤツら、

助かったんだから良かった……

あの時、部屋の鍵が空いてなかったら

私は、何年閉じこめられてたんだろう…

そう考えると怖くて夜も眠れない

私は、もう離さない。平和な日々を




助かったのよ。良かったわ…

監禁されてる時に何をされてたかなんて知る必要なんてない話しよ。

次は、小さなお客さんよ。

また明日話してあげる

じゃあまた、帰りは人攫いに会わないように気をつけて……


「おとぎ話の舘」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「童話」の人気作品

コメント

コメントを書く