おとぎ話の舘

華成 優香

白雪姫 《いじめが産んだお話》

皆様ごきげんよう。

朱海月華ですわ。

今日は、この前おとぎ話の館に来た少女の話をしようかしら。

その少女は、金山  千聖 という子でね、その子は学校でいじめられてるらしいの。

その後の気持ちになってこのお話を読んでちょうだい。千聖ちゃんの書いたシナリオよ。

私は、千聖。みんなにいじめられてるの。

信じていた友達にも見捨てられ、教師にさえ見て見ぬふりをされた。そんな私は、白雪姫に憧れていた。

毒林檎で眠りについても王子様のキスでめざめる。

なんて素敵な夢物語なんだろう。

でも、朝目を覚ましても最悪な一日の始まりだ。

学校に行ったらいじめの主犯。

木町  莉亜  に机を投げ捨てられ莉亜グループの女子に物を投げられ。

最大の親友  村本  美咲  にさえ見捨てられ。

もう嫌だ。嫌だ。朝が嫌だ。夜が嫌だ。

ある日私はこんな夢を見た、森の中で魔女に出会い毒林檎をもらい眠りにつく。

ふと意識が戻った。真っ先に飛び込んできたのは、夢の中で見た森だった。

私は、夜中に何をしていたんだろう。上手く思い出せない。

首元を触るとロープがかかっていた。

あぁ、思い出した。じさつしようとしたんだ。

失敗したんだ。意気地ないなぁ……

なんだか泣けてきた。

私は、このまま森に引きこもることにした。

もう5年か……

私が行方不明になってから5年という長い月日がたった。

そんなある日また、夢に魔女が出てきて私に言った。

「莉亜や、美咲に復讐したくないのかい?」

意識が戻れば私はナイフを持って走っていた。

視界が歪んだ。ナイフからは紅い果実の果汁が垂れていた。

夢だと信じたい。私は、大事な親友を殺したんだ。

それに憎たらしい、莉亜も殺したんだ。

最後の言葉は「ごめんなさい。」

って、馬鹿じゃないの?自業自得だっての。

はぁ……悲しくなってきた。

急に罪悪感と、孤独感が生まれた。

今更、学校に帰ってきてもみんなにいじめられるだけだろうな。

今ならいけるかも。

私は、自分に刃を向けた。

カタカタ手が震えるでも、殺らないと2人のぶんも継ぐわないと。この世に悔いはないな。

                お父さん、お母さん。

              ありがとうございました。

って。こんな感じかしら、

どうだった。

いじめが産むことは悲劇しか産まないわ。

え?千聖ちゃんはどうなったかって。

もう……向こうの世界に行ってしまったわ。

幼くして命をたったのね、

可哀想に、

今日はもう営業終了よ。

また来てちょうだい。

まだ、シナリオは沢山あるから。

一つ一つ読んでゆきましょ。

では、また。

ごきげんよう。

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