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声を失った少年の物語

響夜

17.side-ギルドマスター

前回の内容で追記:ギルドカードの色ですが8階級に分けています。
        →黒⇒薄黄⇒薄緑⇒水色⇒赤色⇒茶色(銅)⇒銀色(銀)⇒金色(金)
        の8種類です。
書けるうちに書いとこ。

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ここはギルド内のとある一部屋。



その部屋の机には仕事の物だと思われる積み上げられた書類、周りにはあらゆる分野に関する書物などがある。

そんな机の上に突っ伏して寝ている青年こそ、このハルミナの町のギルドマスター【クユル】だ。





「ふぁぁ、ねむ…なんで俺がこんなたくさん仕事ばっかりしなきゃいけないんだ。こんな事なら引き受けるなんて言わなきゃよかった。」

言わなきゃよかったと内心思っているが、よくよく考えると言わなかったのでなく、言・え・な・か・っ・た・のだ。脅迫に近い形で「引き受けてくれるよな?」って壁に罅を入れる程の壁ドン…いやパンチだ。をされては引き受けるしかないだろう…



まぁ、それからというもの日々書類作業に追われている今日この頃ですよ、はぁ…。


「ギルドマスター失礼します。」


コンコンとドアをノックして入ってきたのはこのギルドの職員の女性だ。


何だよこっちは疲れてるんだよ、面倒事じゃないだろうな?


「先ほど新規に冒険者へなった者の適性について診断したところギルドマスターへの報告が必要なものと判断したためこの場へ来ました。」

「へぇ、でどんな内容だったの?」

俺は興味無さ気に机に置いてあったコーヒーをすする。

「それが初期ジョブからアークウィザードとの診断結果が出まして。」

「ブフゥッ!?」

俺は思わずコーヒーを吹きだした。

ゲホゲホッ!ア、アークウィザード?最初からか?そんなバカなことがあるわけないだろう誰しもが最初はウィザードやらナイトやら下位ジョブのはずだぞ。

「何かの間違いじゃないのか?」

「例年通り、魔具の魔水晶での診断なので確実かと。」

本当に面倒なんだが、俺からも会いに行く必要があるかもな。

「あ、あと受付宛に文書が来ていて。差出人はジーナ・ウル・メルーフィア様からです。」

はぁ…なんでまたこんなに立て続けに面倒事ばっかりおこるんだよ。次は公爵様の所の令嬢様か。

気が休まる暇もない。

文書を受け取り中を見てみると明日ギルドを訪れると書かれており、今日はハルミナの町で休息をとるとのことだ。

「町の警備などを強化するように、町の上層部へ連絡しておいてくれ。後さっきの人物は今どこに?」

「了解しました、その人なら先ほど依頼板の方へ歩いて行きましたよ、新規の方なのでまだいらっしゃるかと。」

「分かった、今から少し空けるな。この仕事を誰かに引き継がせておいてくれ。」

そう俺は言い残し部屋を出た。

まだそこにいろよ、俺探すの嫌だからな。







その後ギルドマスターの部屋から悲痛な叫びが聞こえていた事は当の本人は知らない。














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