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声を失った少年の物語

響夜

16.ついに冒険者

リアル忙しくってなかなか投稿できない。。。

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 俺はサドンさんへナリィの通訳を通し、何故言葉が伝わらないかを説明した。

 「なるほど、魔法適正未所有者か…確かに俺は魔法の類を使うことができない。はは…まさかそんな理由があったとはな。」

 サドンさんは、そう言い頭を押さえながら苦笑している。

 『しかし、魔法が使えないにしてもサドンさんは冒険者の技量があるからこそ、この仕事で生きていけています。そうサドンさんは魔力が無くとも十分に生きていけるという事を証明しているんです。』

 そう俺は魔法を使う事が出来ないサドンさんに対しフォローの意を込めて伝えた。

 「お、新参者のくせにいいこと言うじゃねぇか。」

 サドンさんは俺を近くに引き寄せ、頭をガシガシされた。
それであろうことか、フードが脱げてしまった。これはまずいか?

 「サドンさん、クロさんが痛がってます。」

 「すまんすまん。フードを被っていたからどんな顔かと思っていたが、思ったより整った顔じゃないか。」

 やれやれ、やっと解放された。そろそろここでの要件を済ませたいのだけどね…
サドンさんみたいなごつい人に褒められてもあまり嬉しくないな。

 『サドンさん、私たちは今日ここへ冒険者となるために来ました。なので早く登録をしに行きたいのですが。』

 「そうか、登録所は2階にあるぞ。階段はそこだ。」

 そういって階段の方を指さし。その方向へ歩き始めた。

 「分からないことがあったら、いつでも言いなよ。」

 そうサドンさんの方へ俺達は手を振りながら階段を上って行った。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 上の階に上るとそこは下の階とは違い静かなものだった。

 声が聞こえはするものの、次はどの依頼に行こうか、帰ったらなにをしようか等実に平和そうな
様子が窺えた。

 「なぁなぁ、次はこのクエスト何かどうだ?【森の狼10体討伐 1万ジェム】お手頃で、俺達の実力なら楽勝じゃないか?」

 「そうだな、でもこっちなんかもどうだ?【ハルミナの町からルクティナの町までの護衛 8千ジェム】あそこの道中はあまり強い魔物も出ないしいいと思わないか?」

 「かぁ~、そっちもいいね。」

 2人の青年が仕事を見つけるために色々と話し合っている、俺も冒険者になったら仲間ができるのだろうか?

 『仲間なら既に僕がいるじゃないか。)ニヤニヤ』

 『心を読まないでください、後師匠は頭数に入れて無いです。』

 『ひどいッ!?』

 師匠に心何かを読まれたが気にしない、今はギルドの受付だ。

 「クロさん、あそこで冒険者登録が出来ます。」

 ナリィが指さした方には女性の人が2人ほどいるカウンターみたいな場所があった。
 早速行ってみるか。

『すみません、冒険者登録をしたいのですが。』

「はいはい、冒険者登録ね。」

 そう俺が言うと、作業をしていた受付の人はこっちを向いて答えてくれた。よかった適正はあるみたいだ。

「ギルドへの紹介状などはありますか?」

 紹介状っと、これか門番の人に渡された紙は。
 言われた通り俺は紹介状を受け付けの人に渡す。

 『これですよね。』

 「確かに紹介状頂きました。では今から冒険者カードを作成しますがその前にやって頂かなければいけないことがあります。」

 やらなきゃいけないこと?何だ?

 受付の人はそう告げると、カウンターの奥の方へ行き何か重そうにして持って来た。

 「おもー、はぁはぁこれで今からこの水晶に触れて過去に何か犯罪を起こしていないかや、適正ジョブの助言を見ます。後は書類に名前と年齢をどうぞ。」

 この水晶でそんなことが分かるのか便利だなぁ。

 『これでそんなことが分かるんですね。』

 「そうですよ!これはとても便利な魔具で自身の魔力を注ぎ込むことにより先ほど言ったような対象の情報を読み取って分析して表示してくれるんです!」

 『ほう、魔水晶か懐かしいな。』

 『魔水晶ですか?』

 『昔作業などにつかったりして人格とかも付けてたんだけど、ある日なんか無性に苛立たしくなってね、、、、叩き割ったw』

 何やってんですか、師匠…

 「では早速水晶に手をかざして魔力を注ぎ込んでみてください。」

 ではでは手をかざしてみようではないか、どんなジョブが向いているんだろうか。

 俺が魔力を注ぎ込むと水晶はピカピカと輝きだした。

 「あ、あれ?いつもは普通に光るだけなんだけどな…。」

 受付の人はどことなしか焦っている様子に見える、ちょっと待ってくれよこれで壊れでもしたら弁償できないよ!?俺。

 そしてしばらく経つと光が収まり、文章が浮き上がって来た。

 「良かった、何もなかったみたいだね。どれどれ…ッ!?」

 ギルドの受付の人は浮き上がった文字を見ると同時に息を詰まらせた。

 『どうしたんですか?何か問題でもありました?』

 「い、いや。問題とかじゃないんだけど適正ジョブの欄がね。」

 ジョブの欄、今まで剣とか魔法とか鍛錬してきたけどやっぱり魔法を扱うジョブがいいな。
それ以外はちょっとね…。

 ちらっと水晶に浮き上がった文字を見てみると。

 ≪犯罪経歴:なし 適正ジョブ:アークウィザード≫

 アークウィザード!何かかっこいいな!!

 まぁいいか、書類に名前と年齢を書くとするか。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 「あはは、はいこれギルドカードね。依頼はあそこのボードに貼られているのを持ってきてここで処理をしてから正式に受諾となるから覚えておいてね。」

 『分かりました。これからよろしくお願いします。』

 表情を見るとどことなく受付の人は疲れているようにも見えたが大丈夫だろうか。
 俺はギルドカードを受け取り、受付の人に礼をしてボードの方へ向かった。

 歩きながらギルドカードを見てみるとカードは黒色のもので、カードの表面には自分の名前が書かれており、裏面には先ほど水晶で出てきたジョブが記載されていた。

 他にも色々と欄があるがそこは次の機会にでも聞いてみようかな。




 クロたちがカウンターから離れて行った後受付では。


 「なんだったのあの子は、初期ジョブでアークウィザード?信じられないよ。」


 「どうしたのアイ?疲れた顔してるけど。」


 「聞いてよさっき冒険者登録しに来た子なんだけど水晶で出たジョブがとんでもないものだったの。」


 「じゃ、それマスターに報告しないとなの?」


 「そうなるね、早速私行ってくるから色々と作業よろしくね「えー。」。」






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