新しい世界で今度こそ幸せをつかみたい

ゆたぽん

35話

アルトと合流した後、とりあえず安全地帯ではお互い自分のテントで休み、ダンジョン攻略をして行くことにした。

お互いテントで休む前に、今まで突破したフロアーの情報を説明すると、やはりネックなのは50階からのフロアーと話していた。

「実はよ、俺は身体強化しないと左が上手く動かねぇんだ。何年か前に急に動かなくなってな。
身体強化すりゃ平気なんだが、切れちまうとな…。今はだいぶマシになったが、呂律が回りづらい時もあるんだ。」

教会でも治らなかったんだ…と話しながらアルトは左腕をさすった。
そのため、ギルドで話す時は言葉に気を付けないといけなかったので、丁寧に話していたとの事。

《ナビさん、私が回復魔法使えるのを話しても良いと思いますか?》

《イエス、マスター。全部を開示する必要は無いですが、ある程度の情報共有はする必要が有ると考えられます。》

それならばと思いアルトに話をした。

「アルトさん、私はアルトさんのその症状について心当たりがあります。
一度アルトさんの状態を確認しなくてはならないのでステータスを見ることにはなりますが、アルトさんはある病気を発症し、後遺症により半身が不自由な状態にあると考えられます。
治す事も可能ですが、よろしいでしょうか?」

「!!! そ、それは本当か!教会でも無理だったんだそ?それを治せるのか!?」

「…治せなければ話をしませんし、これから先を突破するにも万全の状態で挑む方が良いと思うのですが?」

「す、すまん。俺だって治せるなら治したいんだ。頼む!治してくれ!」

アルトさんはステータスを見る事も了承してくれたので、確認させてもらった。

名前 アルト
性別 男
種族 人族
レベル 284
年齢 43歳
HP  64158/64158
MP  24302/24302
固定スキル
不屈の精神
スキル
身体強化 Max 危険回避 Max 一撃必殺 状態異常耐性 4 捜索 4 挑発 電光石火 威圧 生活魔法 4 体術 Max 精神耐性 3 危険回避 Max 危険察知 Max 魔力操作 2 Max 鑑定 4 HP・MP自動回復 2 
称号
なし
ランク SS
昇格 不可
犯罪歴 なし
加護
武術の神
?ダンジョン 15/100

流石にSSランクの冒険者だけあり、総じてスキルが高い。
私は更に詳しくスキャンしてみると、脳の一部に異変があった。

「やはり原因は脳ですね…。それでは、傷ついた全てを癒せ、パーフェクトヒール!」

「なっ!パーフェクトヒールだと!!!」

アルトさんは何か言いたそうだったが、私が回復魔法を使うとアルトさんは暖かい光に包まれた。

暫くして光が収まり、呆然としたアルトさんが立っていた。

「アルトさんどうですか?…アルトさん?」

声を掛けてと返事がなく、もう一度アルトさんをスキャンしてみたが、完璧に治っている。

仕方なく、アルトさん!っと肩を叩いてみるとハッとした様子で左手を握ったり、左足でジャンプしたりしていた。

「動ける…。動けるぞ!な、なんて奴だお前は!ありがとうカミーユ!」

アルトさんはいきなり抱きついて来たかと思えば、背中をバンバンと叩かれた。

余程嬉しかったのだろう。少し泣いている様子だったがあえて触れず、今日はこれで休もうと話すと、アルトさんから。

「なぁカミーユ、体を慣らしたい。今から手合わせしてくんねぇか?」

何故かワクワクと期待した感じて私を見てきたので、

「治したばかりなので、今日は休んでください。明日手合わせではダメですか?」

「お、おう。そうだよな…。ちと、興奮して寝れないかもしれねぇが…。
確かにいきなりはダメだよな。
よし!明日な?明日手合わせしよう!」

そう話し、アルトさんは自分のテントに戻って行った。

私もアルトさんが治って一安心と思い、自分のテントに入り、マジック空間に戻った。

アルトさんのテントはマジックアイテムで、見た目以上に中が広いそうだ。
初めは私も一緒にどうだ?と誘われたが、マジック空間での生活に慣れているので私のも小さいがマジックアイテムと説明した。

私の年でマジックアイテムを持っているのは不思議そうだったが、このダンジョンで偶々手に入ったと話すと、納得した様子だった。

テントに戻ったアルトさんは

「一体カミーユは何者なんだ?パーフェクトヒールは教会のトップしか使えないと聞いてるし、何より発動までの時間が短い。
しかもイメージだけで発動してる感じだったな。
こりゃ、かなり強者だなぁ。明日の手合わせが楽しみだぜ!」

アルトはカミーユを恐ろしいと思わず、寧ろ闘える事に楽しみを感じていた。

カミーユも人と手合わせをするのは、子供の頃以来だなぁと思い明日を楽しみにしていた。

?ダンジョン 15/100

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